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【翻訳】スプリット・アトラクション・モデルとは?

こんにちは! へんぷくです。

先日、無性愛についての最大手コミュニティである「AVEN」を覗いてみました。そこからリンクされていた、あるブログ記事がとても興味深かったので、ここで紹介したいと思います。少し古い記事ですが、日本では見落とされがちな考え方に焦点が当てられているので、ぜひ読んでみてください。

それでは、どうぞ!


スプリット・アトラクション・モデルとは?

https://aroacefaq.tumblr.com/post/143810110365/the-split-attraction-model-what-is-it

スプリット・アトラクション・モデルは、Aロマ(スペクトラム)とAセク(スペクトラム)のコミュニティで広く使われています。すべての人が使うわけではありませんが、これがあってはじめて自分の指向を定義できるという人もいます。Aコミュニティ以外でも使われることはありますが、はるかに稀です(Aセク(スペクトラム)やAロマ(スペクトラム)の個人が使わなければ役に立たないということではありません)。

さて、スプリット・アトラクション・モデルとは何でしょう? 基本的にはスプリット・アトラクション・モデルは、恋愛的魅力と性的魅力を別物として経験する人もいるとする指摘です。たとえばAセクシャルの人でも恋愛的魅力を感じることはありうるし、Aロマンティックの人でも性的魅力を感じることはありえます。AロマスペクトラムやAセクスペクトラムの人にも同様のことが当てはまります。

性的指向と恋愛的指向が同じ場合にはその単語は、たとえばパンセクシャルを自認する人なら「パンセクシャル」は、恋愛的魅力と性的魅力の両方を説明します。つまり、このような人は「パンセクシャルでパンロマンティック」と表現する必要はなく、単にパンセクシャルと言えばよいのです(もちろん2語で述べても構いませんが)。

スプリット・アトラクションを表現する方法はいくつかあります。恋愛的魅力を同性にだけ感じるAセクシャルであれば、「Aセクシャル・ホモロマンティック」を自認するかもしれませんし、「Aセクシャルでゲイ/レズビアン」や「レズビアン/ゲイのAセクシャル」と呼ぶこともできます。いずれにせよ、恋愛的魅力と性的魅力の両方を表現して、その2つが異なっていることを示しているわけです。これはAロマまたはAセクスペクトラムの人にとって特に一般的なことです。たとえば、私(mod j)はグレーロマンティックでバイです。これは「グレーロマンティック・バイロマンティック・バイセクシャル」(長い)と開くこともできますし、性的魅力と恋愛的魅力の一部を1語で示した「グレーロマンティック・バイセクシャル」とも表現でき、またはその最後を削った「グレーロマンティック・バイ」で済ますこともできます。

とはいえ、Aロマ(スペクトラム)やAセク(スペクトラム)の人でも、スプリット・アトラクション・モデルを使いたくなければ使わなくてもよいのです。もし誰かがAセクシャルかつAロマンティックであり、恋愛的魅力と性的魅力の両方を1語で、たとえば「Aセクシャル」と表現したいのであれば、それは100%問題ありません。あなたの指向はあなたが定義するものです。大切なのは、あなたが自分の指向を話すときに、自分自身でしっくりくると思える方法を選ぶことです。そして、ほかの指向用語と同じく、あなたが自分自身でそれを使いたくないと思っても100%問題ないということを忘れないでください。また、これらの用語が自分の役には立たないと感じている人がいてもまったく問題ありません。スプリット・アトラクション・モデルの目的は、自己理解を深め、その理解を他の人に伝えることにあります。もし、あなたには役に立たない・当てはまらないと感じるなら、それはただあなた自身の指向を表現する方法ではないのかもしれません。

日本では「○○ロマ・○○セク」の2語で表すことが多い恋愛的指向と性的指向。英語圏では1語でも3語でも(おそらくそれ以上でも)、また指向用語以外のさまざまな表現と組み合わせて使うこともできるようで、その柔軟さが興味深いです。


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