こんにちは! へんぷくです。 無性愛者を自認する人の中には、「恋愛感情や性的魅力を抱かない」ことを証明できないと悩む人がいます。 「悪魔の証明」という有名な言葉があります。これは、「ないことの証明は極めて難しい」という考え方で、「ある」ことの証明は簡単だけど、「ないこと」の証明は難しいよね、というものです。今までなかったとしても、これからあるかもしれないことを証明できない以上、「ない」とは言い切れないよね、ということです。 では、これから先の人生でも恋愛感情や性的魅力を
こんにちは! へんぷくです。 無性愛について日本語で調べると、必ずといっていいほど出くわすのが「日本における意味合いは……」といった表現。あれって、なんかモヤモヤしますよね。そこで今回は、無性愛の2つの定義について、いわゆる「欧米定義」と「日本定義」という観点で調べてみました。 「無性愛」の2つの定義まず、「無性愛」の2つの定義をご紹介します。 欧米定義:恋愛感情の有無にかかわらず、性的欲求を感じないこと 日本定義:恋愛感情も性的欲求も感じないこと つまり、「性的欲
こんにちは! へんぷくです。 「性的指向」という言葉、ここまで読んでくださった方にはもうすっかりおなじみですね。「生まれつきまたは変えられない、他人に感じる長期的な情緒的・恋愛的または性的魅力」という定義からも分かる通り、「性的指向」は情緒や恋愛、性に深く関係するものです。また近年の英語圏の動向に目を向ければ、sexualを「性愛の」と解釈して「性的魅力を感じる性別」という意味に使い、情緒愛・恋愛と区別する用法も生まれつつあります。「性的指向」は、言葉としてどんどん変化して
こんにちは! へんぷくです。 先日、無性愛についての最大手コミュニティである「AVEN」を覗いてみました。そこからリンクされていた、あるブログ記事がとても興味深かったので、ここで紹介したいと思います。少し古い記事ですが、日本では見落とされがちな考え方に焦点が当てられているので、ぜひ読んでみてください。 それでは、どうぞ! スプリット・アトラクション・モデルとは?https://aroacefaq.tumblr.com/post/143810110365/the-spli
こんにちは! へんぷくです。 ここまで「広義の無性愛」、およびその下位分類の一つである「狭義の無性愛」「非性愛」についてお話ししました。では、これらの性的指向を持つ方たちは、自己紹介や出会いの場でどのように表現すればよいのでしょうか? 実は、当事者がプロフィールで単に「無性愛」と自己表現することはあまりありません。かわりに、より具体的にどのようなセクシュアリティなのかを示すため、複数の表記を使って表現されることが一般的です。今回は、そうした表現方法について見ていきましょう
こんにちは! へんぷくです。 今回は広義の無性愛の一つ、「非性愛」についてご紹介します。 当事者はもちろんのこと、自分がそうかもしれないと思っている方や理解を深めたい方にも参考になる内容になっていると思いますので、ぜひ最後までご覧ください! 非性愛と無性愛まずは大前提として、非性愛とは「狭義の無性愛」との対比で語られる言葉であるということを覚えておいてください。 ここでいう「狭義の無性愛」というのは、どの性別に対しても性的・恋愛的などの魅力を感じない人のことを指してい
こんにちは! へんぷくです。 前回のnoteでは、「無性愛」の定義には世界的に幅があることをお伝えしました。おさらいしますと、 ・①:異性にも同性にも性的魅力を感じない ・②:異性にも同性にも恋愛的魅力を感じない ・※:異性にも同性にもその他の魅力を感じない ことを引っくるめて「無性愛」、そのような性質を1つでも持つ人を「無性愛者」と言うのでした。 (※人間的魅力などはここでは考えません、あくまで「ライクではなくラブとして感じる魅力」の範囲内の話です。性的・恋愛的以外にどの
はじめまして、閲覧ありがとうございます! 無性愛者に興味を持ってくださった皆さまのためにも「無性愛者とは」の説明から入りたいところですが、無性愛者を説明するには「性的指向」の定義を避けては通れません。しばらくご辛抱ください。 性的指向とは、「(ライクではなくラブとして)どの性別を好きになるか」のことです。たとえば、 ・男性として男性を好きになる ・男性として女性を好きになる ・女性として男性を好きになる ・女性として女性を好きになる ・男性も女性も好きになる などがあります
はじめまして! 無性愛者当事者のへんぷくと申します。 無性愛者という性的少数者をご存知でしょうか? ざっくり言うと「異性も同性も好きにならない」人のことで、人口の0.8%が当てはまるとも言われています。しかし異性愛者・同性愛者・両性愛者に比べるとまだまだ知名度が低く、検索しても正しい情報を見つけにくいのが現状です。 このnoteを通して、皆さんに少しでも無性愛者のことをお届けできればと思っています。 無性愛者でも、そうかもしれないと考え中の方でも、興味を持ってくださった性