ローマ帝国衰退史を読んで
平和と繁栄が続くと、目の前の危機に鈍感になる。本当に危機が迫っていても、それが危機であることに気付かない。学問や文化、精神性は軽視され、無意味なものだと言われ、富と快楽を求め続けて堕落していく。その間に辛酸を嘗め、爪を研ぎ続けているものがいたとしても、それが我々の繁栄を、権威を脅かすものではないと何故か確信している。それが盛者必衰、諸行無常、という歴史の繰り返してきたことだ。そう思うと現代の我々はどのフェーズにいるのか、それは歴史になって分かることで、今は知りえないが、考えていなければいけないことと思う。
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