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【#02】【3分記事】少数オペレーションでの工夫と新たな問題

そんなこんなで激動の初日をどうにか終わらせることができた。



次の日も、その次の日も、そのまたさらに次の日も欠勤はでた。


みな「致し方ない理由」ってやつだ。

欠勤者を責めない、責められない

自分の体調不良とかではないので
どうしようもないのは店長も欠勤者も同じなのだ

とはいえどうにかならないものか?

ピーキーな脳みそを回転させて一つの打開策を打ち立てた。


人がいないけど居る時と同じ結果を出さなくてはならない

そんな人員の二律背反を抱えながら出した一つの答え

特定の手続きだけひとまとめにし

後日一人のスタッフで複数人のお客様をまとめてご案内するという作戦だ


この作戦のキモは「お客様の前提条件が一致している」こと

後日ひとまとめにされても皆条件が一緒であれば

個別に対応する必要がなくなる

そのため一人のお客様あたり約60分ほどの応対時間が削減され

理論上では浮いた時間で休憩を回したり、他のお客様を対応したりすることが可能になった

(これならいけるかも)

そう思った私はスタッフ一人一人に作戦の説明をした

お客様を不快にさせないよう言い回しの具体例や細かいハウスルールも設けて丁寧に説明し、スタッフにも「いける感」をかんじてもらいたかったのだ。


新たな問題


私の店舗には副店長が二人いた

加藤と飯田としよう

初日に二人で乗り切ったのは加藤副店長で、やりとりにも特に違和感はなかったように思う

異動してから3日目の朝

出勤しているのは飯田副店長と2名のスタッフ

私が出勤して早々、内密な話があるとB副店長とスタッフから言われ

嫌な予感がしつつも話を聞いた

まず最初にガンっ、と殴られたような衝撃を受けた

と同時に怒りが沸々と湧いてくる

(加藤副店長が裏切った)

店長の私を抜いたスタッフ全員に営業についてのメールを送っていたのだ

内容をかいつまんでまとめると以下の通り

  • 2日目の作戦は聞いてはいけない

  • 店長のやり方では店は目標達成できない

  • 一客一客をいかにスピーディーに手続きするかが大事

こんなことを裏でしていてスタッフも皆戸惑っていると飯田副店長らから垂れ込みがあったのだ


ふざっけんなっっ!

裏でコソコソ背信行為をしているんだ、そりゃ怒鳴りたくもなるだろう?

だが私は一度見なかったとすることにした

なぜなら形は違えどA副店長も店舗のためを思って行動しているからだ


とはいえそのままにはできない。店舗がバラバラになる

とりあえずメールの件は知らないふりして、加藤副店長と後日話し合おうと心に決めて3日目の営業をスタートさせた


突然の複数名欠勤という難題も抱えながら、副店長の暴走問題まで対処しなくてはならない私の心はまた一歩、しかし着実にうつ病へ歩を進めていったのだった。





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