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『なめとこ山の熊』(宮沢賢治)

朗読教室ウツクシキ

【朗読教室ウツクシキ】
2022年11月オンライングループレッスン
*ビギナーコース②
ビギナーコース②は、宮沢賢治の作品を毎月一作品づつ紹介していきます。継続して受講していただくと、様々な賢治の作品に触れることができます。
一度ご紹介した作品はビギナー①でときどきご紹介したり、個人レッスンでも随時受講可能です。

11月のテキストは、『なめとこ山の熊』(宮沢賢治)です。

|朗読テキストを考える|
「おまえは何がほしくておれを殺すんだ」
「ああ、おれはお前の毛皮と、胆きものほかにはなんにもいらない。それも町へ持って行ってひどく高く売れるというのではないしほんとうに気の毒だけれどもやっぱり仕方ない。けれどもお前に今ごろそんなことを言われるともうおれなどは何か栗かしだのみでも食っていてそれで死ぬならおれも死んでもいいような気がするよ」
「もう二年ばかり待ってくれ、おれも死ぬのはもうかまわないようなもんだけれども少しし残した仕事もあるしただ二年だけ待ってくれ。二年目にはおれもおまえの家の前でちゃんと死んでいてやるから。毛皮も胃袋もやってしまうから」ー本文よりー

賢治の作品に出てくる動物たちは、多くが擬人化されているものだったり、人間と交流を深めることが多いのですが、このお話は熊を殺して肝や毛皮を取り、生計を立てている人間の物語です。
それも「おまえは何が欲しくて俺を殺すんだ?」と言葉を話し小十郎に問いをかけてくる、半分擬人化された熊です。こんなに生々しく生と死が描かれているお話は、朗読教室のテキストにするには少し躊躇する気持ちがこれまでありました。
それがふっと「教室で取り上げてもよいかもしれない」と思ったのは、やはり10月上旬に遠野へ赴いたことが大きいと思います。都会に住んでいるとどうしても遠ざかり、何とはなしに距離のあるものとして捉えてしまう「死」が、遠野物語で事象の一つとして登場するものだからか、あるいは遠野の空気や土地の歴史なのか(といっても遠野も都会なのですけれど)、自然な気持ちで「死そのもの」として捉えられるような気がしたからです。

もしかすると、物語というのは、持ち運べる土地の空気、なのかもしれないなと思いました。
そしてどこにいても土地の空気を思い出したり、生まれた土地の感覚を持ち続けるために、本来の役割を果たすことがあるのかもしれない、とも思いました。
これまで朗読教室を受けてこられた方々に、今回のレッスンを通じて「物語に触れる」ということを改めて問うことをしてみたい思いもあります。

11月のビギナーコース②は、『なめとこ山の熊』です。現在、テキストを鋭意製作中です。

|11月のビギナーコース② 『なめとこ山の熊』|
 11月5日(土)20:00〜21:30 (夜) 
 11月11日(金)13:00〜14:30 (昼) 
 11月11日(金)20:00〜21:30 (夜)  
 11月15日(火)13:00〜14:30 (昼)
 11月29日(火)20:00〜21:30 (夜)


|お申し込み・詳細|
お申し込みはメールで受け付けております。
utukusikirodoku@gmail.com
詳細は下記WEBをご参照ください。
http://utukusiki.com/202211_online/

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