今年読んだ本の総括でもして、記事を全然書いてなかったことをごまかしていこうか

 いやマジで。今年投稿した紹介記事が二つしかないし、最後に投稿したのが四月なんだよね……。本自体あまり読めてないっていうのもあるんだけど、結構サボりがちだったような気もするので、来年はもっと本の話とかしていきたいね。
 さて、今年読んだ本の数だけど、だいたい60冊ぐらい。小説だと20ぐらいに落ち着いてしまった。こんなんベスト10をするほどでもないだろ半分だぞ!
 言い訳をすると今年色々、本体の人生が色々動いたというか、有り体に言うと就職してな。ふっつーに忙しかった。あとwebtoonっていう媒体をちょっと気に入ってしまったというのもある。
 ほらあれ、縦に読む漫画。noteで記事を買うことをステータスだと思ってそうなインテリがメガネくいくいしながら「これからは縦読み漫画ですよ。スマホに適した読書体験! 紙での読書はもう古い。廃れる文化に縋りつくんですか!?」ってよく言ってるやつ。あれを読むようになって、ちょっとハマってしまったので小説を読む時間が無くなっていたのもある。足していいなら400になる。
 僕のオススメは『継母だけど娘が可愛すぎる』『伯爵家の嫌われ公女が結婚したら』『逆ハーレムゲームの中に落ちたようです』『わしの弟に手出したら殺す』あたり。今度そこらを紹介してもいいかもしれない。面倒くさいと思ってるかもしれない。いや、webtoonってさ今盛り上げようとしている制作者側がぐいぐい来てめんどくせえからさ……。

 つうことで今年読んだ本(今年発売されたとは言ってない)のベスト10! ☆つきは今年でた本!

  1. 名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件【白井智之】☆

  2. 偶然の聖地【宮内悠介】

  3. 10の奇妙な話【ミック・ジャクソン】☆

  4. 我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を【浅暮三文】☆

  5. 走馬灯のセトリは考えておいて【柴田勝家】☆

  6. 国語入試問題必勝法 新装版【清水義範】

  7. 僕らは『読み』を間違える【水鏡月聖】☆

  8. 空を切り裂いた【飴村行】☆

  9. 怪盗フラヌールの巡回【西尾維新】☆

  10. アンデッドガール・マーダーファルス3【青崎有吾】

 こうしてみると、本は読めてないけど新刊は一応手をだしていたんだな。知ってる? 令和2年の文学ジャンル新刊数は1万2千冊、芸術・生活ジャンルも1万2千冊でてるんだって(ここでの新刊は新しく出た本であり、新シリーズという意味ではない)。一生読み終われねえな!

 今年ベスト1はなんといっても、『名探偵のいけにえ』だろう。奇跡が実在するカルトの楽園で起きた殺人事件。果たしてこれはカルトの暴走か、はたまた普通の殺人か。奇跡が『ある』ことを前提に彩られた多重推理は、全力の白井智之を味わえる。ミステリーオーバードーズだ!

 『名探偵のはらわた』から続く名探偵シリーズ第二弾。ただし、主人公は別で、こちらからでも楽しむことが出来る。
 まあ、僕としてはそれは『ジョジョ一部を読まないで読むジョジョ二部』のような楽しみ方というか、別に読めるんだけど、それはそれとして一部から読んだ方が面白いんじゃない? みたいな気もするぜ。
 本作のオチが『なんなら二部の最後にディオが出てきて三部の予告をしてくる』ぐらいの奴なので、「この意味ありげに出てきた名前と年代は一体……」と思いたくなかったら、はらわたから読もうな!


 10の奇妙な話は、海外のよく知らない土地の伝説を聞いたような、あるいは、国語の教科書に載っていた知らない作家の短編を読んでるときの感覚というか。僕はきっと「そういう物語」を読んだのだな。という充実感のある1冊だった。


 『我が尻よ、高らかに謳え、愛の唄を』は屁がテーマの短編が集められた短編集だ。屁がテーマといえば、なんだか余計にふざけてしまいそうな雰囲気すらあるが、案外さほどふざけていないというか、いや、ふざけてはいるんだけど、ふざけ倒しているわけではない。うまい着地地点を手にしている1冊だった。戦時下に高らかに謳われた愛の唄を是非一度。屁だけど。

 まあそんな感じで色々読めてはいない年ではあったけど、来年はもっとたくさん読んでいきたいね。とりあえず来年になったらオバマとバイデンがタッグを組んで事件を解き明かすミステリーとスニーカー大賞を読もうと思うよ。




ここからはタダの投げ銭。
感謝と一言ぐらいしかないから、払うよりは新しい本を買った方がいいよ


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