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『イシューからはじめよ』 犬の道を歩んでいませんか?

「イシューからはじめよ??」最初は何のことやらさっぱりな印象だった。しかし、読み始めると、モヤモヤが一気に晴れ、「なるほど!!そういうことか。」と叫びたくなるほど納得し、見事に解説してくれる本だ。

安宅和人は現YahooのCSOを担当している方だ。もしもあなたが仕事の生産性をもっと上げたい、もっと戦略的に仕事をしたいと願うならこの本はピッタリだ。なぜなら、今までのアプローチが全く違っていたと知ることができるからだ。

仕事以外にも使える生産性を上げる方法。つまり、やるべきことが100分の1になる方法だ。全体の構成としては、「イシュードリブン」「仮説ドリブン」「アウトプットドリブン」「メッセージドリブン」となっている。

この世の中では数を打てば当たると言うことがあるが、そんなことはまずない。ただ運が良かっただけ。長続きはしない。価値のある仕事とはイシューからはじまり、仮説を立て、検証をすることで確実に成果を上げることができる。

本当にバリューのある仕事をして世の中に意味のあるインパクトを与えようとするなら、あるいは本当にお金を稼ごうとするなら、この「イシュー度」こそが大切だ

イシュー度とは、自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さのこと。反対にイシュー度の低い仕事ばかりしていると、価値のない仕事をしていることと同じだ。これではいつまで経っても生産性は上がらない。

ここで絶対やってはならないのが、「一心不乱に大量の仕事をして右上に行こうとする」ことだ。「労働量によって上にいき、左回りで右上に到達しよう」というこのアプローチを僕は「犬の道」と読んでいる。

犬の道とは数を打てばいつか当たるだろうという、宝くじが当たる確率のようなもの。大切なことは「犬の道」を歩むのではなく、右回り。つまり、「イシューから始める道」である。

読者はこの本を読む前と後の違いに驚くに違いない。今までの仕事は仕事ではなかったと。著者の安宅和人は元々研究者もしていことから化学的なアプローチでもある。だから、化学的に証明された仕事術でもあるということだ。

生産性が上がると、時間が余る。余った時間を趣味の時間に使えたら最高だ。これからは、暇な時間をどう使うかによって、人生が変わりそうだ。もしも時間がないならイシューからはじめることをおすすめする。

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