楽園

鬱蒼な森を抜けた瞬間、視界が開けた。
目に飛び込んできた色彩。人工的な着色なしに、自然の力だけでここまで色鮮やかな世界が創り出せるものなのか。
眩しさに目が眩みながらも、その地に足を踏み入れた。
地面は硬い。アスファルトのような無愛想な硬さではない。踏み締めた地面は生命力に溢れている。

息をすうっと吸って、ふぅと吐き出す。

私は生きている。当たり前の事実を思い出した。

どこからか、聞き馴染みのない鳥の鳴き声がする。
鳴き声に混じり、川のせせらぎの音も聞こえる。
自然の生み出すハーモニーが鼓膜にすっと入ってくる。心地良い響きだ。

ここが楽園なのだろうか。



※日常の文章を書こうとしたがあまりにも愚痴っぽくなって書いててうんざりして下書きを全部消した。
思いつきで書いた架空の文章だ。複雑な設定とかはあまり考えられないタチなので今まで小説をきちんと書こうと思った事はなかったが、こういうショートストーリーをさっと考えて書くのは悪くないかもしれない。
この程度のストーリーなら無限に考え出す事が出来る自信がある。

サポートして頂けたらとても嬉しいです。頂いたサポート金はイラスト本やツールなどの自己研鑽用、noteにおける創作の環境強化に使っていきたいです。