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「渡辺林平・渡邊心平展」開催のご案内

7月18日(土)~26日(日)に開催する「渡辺林平・渡邊心平展 立役と女形」のご案内です。

渡辺林平(粉引・焼締)・渡邊心平(色絵・染付)展 
立役と女形(たちやくとおやま)
2020年7月18日(土)~26日(日)
埼玉県川越市小仙波町1-7-6
http://utsuwa-note.com/map.html

備前の渡辺林平(りんぺい)さんと伊万里の渡邊心平(しんぺい)さんの二人展です。お名前の近似とは対照的な作風を同じ空間で並べてみたいと思いこの度企画しました。

林平さんは中世の古備前に通ずる焼締めを軸に近年は粉引や刷毛目にも取り組んでいます。一方の心平さんは近世の初期色絵や古伊万里を軸にして現代の食卓に向けた器を作っています。産地は違っても両者に共通するのは、古格のある器であること、それも当時の不純物を含む材料によって備わる侘びた風合いに目を向けていることでしょう。

さて器の魅力は男性的な力強さか、女性的な艶やかさに大別することが出来ます。質実剛健な焼締、容姿端麗な色絵。不思議なことに日本の食卓ではこの対極が同時に成立することです。

今回これを歌舞伎の立役(たちやく)と女形(おやま)に例えてみました。ご存知の通り歌舞伎は男役(立役)と女役(女形)のどちらも男性が演じる世界です。様式化された舞台で「らしさ」をどう表現し感情移入させるか。面白いのは古典的な演目であっても、誰が演ずるかで表現は変わることです。

陶芸も同様に骨董に触発されつつ、それを現代にどう演じるかは作者の解釈に左右されます。一方で骨董そのものではない作者の演技を、どう愉しめるかは観客側である我々に委ねられます。現代における古典劇の面白さは、この舞台と観客席の間に生まれる相互作用に意味があるのです。

今回は立役の林平さんと女形の心平さんにギャラリーの舞台に立って頂き、どんな時代物が繰り広げられるのか。どうぞ皆様も現代のかぶき者ふたりによる演目をご堪能頂ければ幸いです。店主

追記:初日の立会は都合により渡辺林平さんのみとなりました。

渡辺林平プロフィール
1974年 岡山市に生まれる
2001年 備前陶芸センター修了
2002年 備前に全地下式穴窯を築窯
2020年 現在、岡山県備前市にて製作

渡邊心平プロフィール
1982年 愛媛県生まれ
2009年 佐賀県立有田窯業大学校卒業
2013年 陶磁器製造会社勤務
2020年 現在、佐賀県伊万里市にて製作

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