簡単な俳句の説明 を考える <52>

下敷きはこの文章としても、
もっともっと簡単にしたい。

本当に、2ページしかなかったとしたら、
なにを伝えるべきなんだろう・・・。

今日付けの結論を出します。


↓以下本文


簡単な俳句の説明

とは言っても、いきなり俳句の鑑賞に入るのは難しいのではと思ったので、2ページだけは私から説明をさせてください。

俳句とは

①俳句は5・7・5音の文学である
②季語があり、季語を主役にして詠むもの
=有季定型(ゆうきていけい)

世の中の95%ぐらいの俳人が、季語を中心として詠んでいます。

咳をしても一人 (尾崎放哉)
のような自由律の俳句を詠まれる方は現在少数派です。

もし、文字数で迷ったら、
チューリップ=5文字(チュ・ー・リ・ッ・プ)。という数え方だけ覚えているといいと思います。
(鑑賞については、意識して文字数を数えなくてもいいかと思いますが、
あなたが句を作りたくなったときのため用です)

さて、俳句の「型」について、

5文字の季語のかたまり+12文字のフレーズ、
という型が多く出てきます。

歴史上の句から、

菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村

菜の花があって、
月が東にあって、日は西にある。

写真的な美しさを描いている俳句、これは分かりやすいかもしれません。
この句集の中でも、
あなたもこの句の風景が美しい!分かる!と思えばきっと好きになっていることと思います。

最後にもう一句。

夏草や兵どもが夢の跡 松尾芭蕉

こういった句の場合、
夏草 と 兵どもが夢の跡
という世界観のコラボを作者は良しとした。
その世界観を味わっていくということをしていくといいと思います。

この句は、
夏草は、力強い感じかな?生命感があるな!
と季語を鑑賞しながら、

兵どもが夢の跡

昔戦った場所なのかなぁと。
過去の生命同士が戦い、亡くなってしまった寂しい感じと
今の現代の力強い夏草の生命感を、
時代を超えて響かせるアプローチなのかな?と私は感じました。

例えば、
降る雪や兵どもが夢の跡

とすれば、
少し寂しい印象と、
少し寂しい印象を響かせるアプローチになるのではないかな?と感じます。

この、合わせる季語によってフレーズの意味が変わってくる感じも、
感じ始めると、俳句が分かってきたかも?
と思うことが増えてくると思います。

季語と同じ方向性でフレーズを響かせる俳句も、
季語と別の方向性でフレーズを響かせる俳句もあります。

この句は対比構造で描こうとした。
もしかしたら別の俳人なら、
寂しさを選んで降る雪で詠んでいたかもしれません。

という風に、作者の意図やアプローチを感じながら読んでいくといいと思います。
分からない季語は、気になるものは調べていくといいと思います。

あとは、「や」「かな」「けり」はビックリマーク!
その前の言葉を強調している!
細かな効果の違いは市販されている俳句入門本を読んでください!(丸投げ)

ということを知っていれば、
分からない句は飛ばして読んだり、
作者はどんななぞ解きを仕掛けたのだろうか?と鑑賞したり、
あとで出て来る100文字俳句鑑賞のページにて出てくるかもしれない・他の人はどんなふうに読んだのだろう?と楽しみながら読んでいって行けると思います。

あなたも自由につぶやいてもらってかまいませんし、
そのための#100文字俳句鑑賞 です♪

それでは、自由に作品を楽しんでいってください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?