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AIに作られた人間
最近生成AIの台頭によって、いろんなものがコンピュータを使って大した努力なく作れるようになってきた。
努力という言葉を使うと、AIへの命令文を必死で考えている人に怒られてしまいそうだから、ここでは「単純に制作にかかる時間を努力と相関のある指標として捉える」という逃げを打っておくことにする。
最近は少しずつではあるが動画も作れるようになってきたらしい。いわゆるアニメができるということになる。
実際のアニメもたくさんの絵を集めて作っているわけだから、まあ考えてみれば当たり前の話。機械側の労力が大きくなるので、人間がそこをいかに制御できるかが今後の課題になるのだろう。
YouTubeの広告で「AIによって作られた動画」なるものを見た。
感想 (解決すべき課題) としては…
・構成の単純さ
・それぞれの動画の短さ
・人の顔の無個性さ
くらいだろうか。
まず構成について。
構成、と一括りに言うとわかりにくいが、カメラに映る被写体の顔の角度だったり、カメラワークだったりが、ほとんど全て同じになっている。人は違うけど、それぞれの人について同じ映像を見せられているような感覚を抱いていた。そこにはクリエイティビティなんてものは、現段階では十分に成熟されていない。
また、これが2つ目の動画の短さにも関わってくる。たいていの動画が2〜3秒で終わるものになっていて、しかも絵が大した動きをするわけではない。AIには複数の展開を連続的に命令して描かせるのは難しいのだろう。技術の向上でなんとかなる問題かもしれないが、この点が解消されないことにはAIアニメの登場はまだ少し遠い。
そして一番大きかったのが、人の顔について。今回大きく触れたい問題になる。
アニメ顔、と言ってもおかしい、写実とデフォルメの絶妙な狭間を埋めるような、そういう顔。写実的なものが作れると謳っているソフトもあるけれど、見せられたら「あ、これは写真じゃなくてAI画像だな」と、なぜかわかってしまう。
その理由が、「結局美形になっちゃうから」なんじゃないかと思っている。
漫画に美男美女がよく登場するのは、書きやすいからだという話をどこかで聞いたことがある。醜い人の顔を描こうとすると、例えば不自然に顔の一部を暗くしたり皺を増やしたり、目や鼻の形を標準的な人間の形と変えたりといったような、複雑な工程が必要になってくる。美男美女はその必要がない。
これをAIについても考えてみる。AIの中には基本的な人間の顔のデータがあるはずで、そこから命令によって臨機応変に形を変えながら絵を作っていく。となるとイレギュラーな顔を作るには、それだけたくさんの命令をする必要があるのではないだろうか (これはただの憶測)。
実際、私たちが欲しいのは整った顔立ちの人間の画像ではあるが、だからこそ不自然さが生まれてしまう。人間には千差万別、さまざまな形態的特徴があるはずで、その「個性」まではAIに担わせることは難しい。理系的な観点から述べるなら、
もし仮に人間の顔がDNAの塩基配列の情報だけで決まっているのだとしたら擬似的なものを作ることも可能かもしれないが、実際はその後の生活習慣や環境にも影響を受けるはずなので、やはり現実的ではないだろう。
AIによって人間の無個性化が進むのだとするなら。今でも十分、量産型とか言われている時代だけれど、今後ますます加速していく気がしてならない。
システムとしてあるなら使ってしまうのが人間のサガなので、とりあえず今はAI側の発展を期待するしかないのかもしれない。
最後に興が乗って作ってしまったAI画像を貼っておく。
無料で無制限で使えるとのこと。楽しい。
うさぎ耳のワンピースパジャマを着た黒髪の女子高生がベッドに座って考え込んでいる様子を書いてほしかったのだが、やはり全部は聞いてもらえない様子。まあ、割といいのができたからいいか。
![](https://assets.st-note.com/img/1720278270774-KwyM7oJPCR.png?width=1200)
使用した画像生成AIモデル: Stable Diffusion V3
![](https://assets.st-note.com/img/1720278620192-YuBx9m817W.png?width=1200)
使用した画像生成AIモデル: Stable Diffusion V3
![](https://assets.st-note.com/img/1720279094227-M8ZiCqj0ap.png?width=1200)
使用した画像生成AIモデル: Stable Diffusion V3
これからも作っていこうかな。
アイコンとかにできるし。いいやん。
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