見出し画像

余生

今日、友達が「早々にリタイアして、別荘地で悠々自適な暮らしでも送りたい」と夢のようなことを言い出したから、僕も少しそんなことを考えてみたいと思う。

ちなみに本音を言うと、働きたくない。
就活とか人並み程度にはやってるのにね。おかしいな。


リタイアするにはまず金を貯めないといけない。どうしようか。

一番いいのは宝くじ。脳汁も出ないただの運ゲーだが、一発の大きさと「買わなきゃ当たらない」の言葉に、人は簡単に釣られる。

金にヒリつきたいギャンブル好きは、きっと宝くじを好かないのだろう。一方で僕が宝くじを好む理由はたぶん、「何もしなくていいから」なのだろうと思う。

そこには経済学も統計学もなにもない。1等が出たチャンスセンターはあっても、そこからまた1等が出るとは限らない。よく、1等がよく出る大阪のチャンスセンターに人がたくさん並んでいるのをみることがあるが、その人の多さでもって毎回、1等を当てる人を生んでるのではないかとさえ思う。それくらいに、宝くじの前では人は無力で、なんの勉強もしないし戦略も練らない。

おそらく宝くじを買う人の大半が、「なんやかんやで当たったらラッキー」とか思っているのだろう。だからこそ飛行機が落ちるよりも低い確率を求めて買う。経済的に余裕のある人間も買う。

運と不学を孕むことを認めた上でなお宝くじが好きなのは、きっと何も考えたくないからだ。全部を運に任せたらなんとかうまくいくと思っている、ダメ人間の典型だからだ。
麻雀にはオンライン期の多くを注ぎ込んだが、まともに対戦を見るようになったのはほんの1カ月前で、それまではひたすら自己流でやっていた。学びもなく、ただいい牌がやってくることをひたすら願いながら打つ雀魂は、ただただ楽しかった。
ずっとその思い出に浸っているだけだろうか。


金を貯める方法でもう一つ思いつくのが、自分で雇用を生む、いわゆる起業やインフルエンサーといった類。宝くじより成功確率は上がるがしかし、これは今の僕には向いていない。

学ばないといけない。
起業なら起業に関わる全て、インフルエンサーであれ使う機器からシステム、マーケティングの策まで全て。

見た目の派手さ、かっこよさから漠然と憧れてはみても、いざ始めたら学ぶことに疲れてすぐに辞めてしまいそうな気がしてならない。そんな自分を想像してか、何度も絵空事を並べては実践しないフェーズを繰り返している。


投資に逃げても結果は変わらない。元手、そして定期的に投入される資金がない限り、投資は続かない。職もない人間が投資をやろうったって、できるわけがない。

一旦地に足をつけて、働くことをイメージすることから始めないといけない。
どんな仕事を、2年後の自分はやってるのだろうか。想像がつかなさすぎて逆に怖い。


別荘

仮にもし万が一、億が一、億が当たったとして、あるいはいい仕事を見つけてそれなりに稼いだとして、さらにそれを投資でもして増やせたとして。

リタイアして、余生を謳歌する場所を探す。できるのか知らないが今はできると仮定して思いきりわがままを言ってみる。

別荘を借りるなら一度行ってしっくりきた軽井沢がいい。旅行のときに少し寄っただけだったが、漠然と「いい」と思った。花火を見ても絶景を見ても、特に感動の2文字を浮かべることができなかった僕にとって、この感情はたぶん、すごく曖昧でありながら正しい。いわゆる直観というやつだ。

たまの休みを高校や大学の友人を別荘に招いて、思い切り遊んだり、食事したり。人並みで典型的な僕の「夢」は、しかしすごく虚しい。
友達のいない間、僕は何をして過ごすのか?親戚の集まりに呼ばれたとき、自分のことをなんと説明すればいいのか?世間的に見て自分は、ただのニートではないのか?勤労の義務とは?

これらの問いに答えを出せる自信がまだない。嘘をついたところで、破綻するのが目に見えている。やはりリタイアなんて考えていてはいけないのかもしれない。


疲れたよ、ブラザー

そもそもなぜこんなことを考え出したか思い出す。そういえば今週はしんどかったな。別に忙しくもないのに、なにもできなかった。いや、忙しくなかったからこそ、野心がなくなって何もできなかったのかもしれない。とにかくずっとぐだってたから、少しくらい明るい話題をと思ったんだろう。

もう疲れたよ。休ませてくれ。
金曜のゼミが終わったら、土曜はたくさんの友人と会う。

待っててよ、ブラザー。

サポ、サポ、サポート。 ササササポート。 サポートお願いします。