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9.通院による仮面外し


うつのレベルを知る


心療内科の先生から特に制限はないが
漢方薬をもらった

うつ中等症といわれ
なにが他のレベルと違うのかを病院できいたら

医師の回答

「長期間、話を聞くとスタートの2年前ほどから
この精神状態であったことから
中等症としてますが
軽症だから 重症だから
レベルがちがうとはいいがたいです

軽症とは比較的体力があることがおおく
重症は起き上がれないほどの
状態の方もいますが
実はうつで一番心配なのは
自分で命を断つ行為で
実は前者の方が元気があっていきなり
その道に走る人もいる心配があるのです

重症だと体力的にその道すら自分でできない
ことがありある意味その心配がない

そういったことなのでレベルは
気にしないでください


ただ患った時間を加味すると
診断は1ヶ月としますが、それ以降休職か働くかはさておき数ヶ月以上は
完全に回復しないと思って
できるだけ回復を急がない気持ちでいてください」


カウンセリングのつぎの一歩として
かけこんだ病院で私がやんわりいわれた
覚悟の診断


ただ嬉しかったのは
私の支離滅裂な話を聞いて
原因ではなく 私の状態をみようとして
やわらかく共感してくれたこと

その状態は辛いのが当たり前で
むしろそんな長い期間耐えてしまった結果が
中等症なんだ

それを教えてもらった


会社では 
 そうなんだ
 つらいね
 ありえないね
 ほんと なんなんだろね
 なるほどね

と、同調、事象や関わる人の改善や批評
共感は嬉しかったけど
なにか足りない

社外の人には

 離れるべき(ほぼ一択)
 考えかたを変えよう

環境への諦めを説いてもらった

同じ働く人間視点では
いま心身への負担より状況の改善に目がいきがちなアドバイスになる

それは相談する私のせいでもある

つらい、でも頑張りたいんです
っていう社会人の義務の仮面をかぶって
会社人としてできるだけ
今いる場所の居心地よくしたい希望は
常に持ち合わせていたから

会社人、社会人としてではない
人間の疲れを診てもらったいたんだな


診断後の気持ち

病名にショックなこともあったが
ある意味すごく安心した

名前がないこの不調と晴れない気持ち

はっきりと病名になると
自分以外にも起こることであり
サボらないとか甘えないとか
自分に打った鞭同然の言葉が解き放たれる感じが
清々しい


仮面を外すと
負け癖がついて
泣き腫らした顔をみられたくないから
気張っていたけど

病名がついて 肩の力が抜けたら

いざかがみをみると安心した
なにかの達成感がみえる

欲しいのは同情ではなく
新しい思考、そんな強気も生まれてきた


年度末の区切り

私にとって十数年ある癖が年度末と期初の切り替えだった

あー◯年目が終わるなぁと
乾杯して終わらせていた年度末

私にとっては大事な切り替えの儀式

目標が一回リセットできる日でもある

私は2回退職を申し出たのは期中と期初で
引き留められて、期末までがんばろと思って繰り返した

3度目の離脱は
年度末だった

自分の口からでた言葉は関係ない

診断結果によって強制離脱だった

もちろん期初から休むから迷惑はかけてしまう

が、すごく社畜ぽいが
期末が終わった いったんその期はやり抜いた

それはひとつ、私の気楽の種だったかなと思う

持久走大会でゴールしたら床に座り込んでいても数分は誰もなにも言わないが
撤収のときには起き上がらないといけない

休職はそんなゴールテープを横目に見た
ひとつの大会の終わりなんだと思う感じ

持久走はビリ2ばかりだった私
体力の限界の中で気づいた


立ち上がるための時間

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