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宇宙が求めることをやる

一昨日は即興夜会「A Dream Come True!」でした。ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

レナパンを中心としたこのショーは、「インプロっていいなぁ」と改めて思えるとっても素敵な時間となりました。熱のこもったお客さんの感想もそれを表しています。

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このショーのきっかけとなったのは、レナパンの誕生日会での一言でした。

「私も本当はインプロがやりたいの」

僕はこの言葉にある種のショックを受けました。僕はそれまで、レナパンはインプロを観ることが好きで、やることには興味を持っていないのだと思っていました。しかし実際には「やりたい気持ちはあるけれど、目の障害のこともあってなかなかできる機会がない」ということだったのです。そしてレナパンははっきりと

「私もインプロショーをやりたい」

と言いました。

ありがたいことに、僕はインプロショーの誘いを受けることがしばしばあります。しかし即決することはなかなかなく、「考えてみるね」と言って持ち帰ることがほとんどです。

この日も同じように「考えてみるね」と言って持ち帰ろうとしました。しかし、その時宇宙が僕にこう言っているのが聞こえました。

「これをやらずにお前は何をやろうっていうんだい?」

「宇宙」とはキース・ジョンストンが「アイデアがやってくるところ」の比喩として使っているもので、僕もよく使っているものです。(キース・ジョンストンは「脳の無意識と言ってもいい」と言っていますが、「宇宙」と言ったほうが無責任になれるので僕は好きです。)

その声を聞いて、僕はショーの開催を珍しく即決しました。そしてその日のうちに、日程・出演者を決め(そしてひろきゅんに「即興夜会」のイベントにしてもらうことを了承してもらい)、ショーの概要が決まりました。

……そして当日。最初に書いたとおり、ショーは素晴らしい時間となりました。(下の動画はショーより、レナパンとおしょうのデートシーン。チンベルを鳴らしたらアイデアを変えるルールつき。)

ショーが終わったあと、ひとりのお客さんからの感想が印象に残っています。

「正直どうなるか心配していたけど、素晴らしかった」

実を言えば、その心配は僕もあったものです。レナパンがインプロをする機会はこれまでほとんど無かったし、目の障害もあってできることは限られるかもしれないと考えていたので(これは完全に杞憂だった)、ショーとしてはうまくいかないかもしれないという思いもありました。

しかし、そんな「自分の考え」はいつも小さいものです。小さなことを気にして、行動しない言い訳を探しているだけだったりするものです。それに対して宇宙が求めることはいつもスケールが大きくて、自分の小さな心配をよそに「なんだかうまくいってしまう」ものです。

マイケル・ジャクソンは作曲をすることについて次のように語っています。

素晴らしい作曲家であるための秘訣は、「作」曲しないということなんだ。ただ、道を空けておく。神が部屋に歩いて入って来られるように、部屋を空けておくんだ。

小さな自分で頑張るのではなく、大きな何かが自分に与えてくれるものを信じる。その結果、自分の想像を超えた素敵なことが起こる。何かを創造するとはこういうことなのだと思います。

このショーは今年最初のインプロショーでしたが、とっても素敵な時間となりました。今後も自分の真ん中を空けておいて(あとスケジュールもね!)、素敵な何かが飛び込んでくる一年になればと願っています。

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