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チャールズ・ミンガス『Mingus Ah Um』を聴いて(後輩Bとの対話)

私「これいいっすね」

B「良いですね、ミンガスらしいアレンジで。テナーソロも良いですね。ブッカー・アーヴィンですかね。」

私「ですね。

なんかミンガスのアレンジってストラヴィンスキーとかバーンスタインっぽくもあるんだよね。これは昔から聴いてて好きだったバーンスタインの曲。」

B「なんでしょうね。エリントンを通じて影響を受けていたりするんですかね。」

私「エリントンとバーンスタイン仲良かったんか?」

B「いや、全然知りません。」

私「ぴえん [注:2020年当時、流行していた言葉、この場合「知ってると思ったのにー」くらいの意味になる]
バーンスタインがベニーグッドマンに頼まれて書いた曲なんだよね。ウェストサイドストーリーより前の、1949の曲。」

B「サムネ見て、え? と思ったんですがそうだったんですね。」

私「そうなんす。ちなみにこれはストラヴィンスキーがウディハーマンに作った曲。」

B「これもビッグバンドのためのなんですね。コンチェルトといっても、クラリネットが派手に独奏わけでもないんですね。

なんか今調べてたんですけど、グッドマンって他にも色んな人に委嘱したりしたんですね。プーランクとかヒンデミットとか。ちょっと驚きました。

私「そうそう。あと普通にモーツァルトのクラリネット協奏曲録音してるし、バルトークとコントラスツというオリジナル曲も録音している。

実際当時のアメリカではクラシックも音楽業界の中で重要な位置を占めてたから、単なるクロスオーバーといえばそれまでなんだけど、なんかグッドマン自身の白人としての(ヨーロッパ人としての)ルーツを求めてクラシック音楽の方にも歩み寄ってたんじゃないか等と勝手に思う。」

B「恐らくそうなんでしょうね。」

私「にゃんにゃん」

(2020.11)

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