MAMAMOOの『Reality in Black』を聴いて + デジタル時代のA面B面(友人Cとの対話)
私「おすすめしてくれたやつ聞いてるけど、いいね。
だいぶ前SixTONESの1STも聴いたんだけど、ジャニーズにしては曲調が新しくて、あれはこういういまのK-POP的な要素を取り入れたのか~と思った。
あとハングルって日本語よりビート系(?)の曲に合ってるよね。英語と混ぜても違和感無いと思う。
それは私が日本人だからそう思うのかしら。
加えて勿論だけど皆歌うまい。リーダーボーカルのソラは高音は完璧だし、Ten Nightsみたいなバラードもキレイに決めてて(彼女じゃなかったらごめん)非常に良い。
ムンビョル、フィイン、ファサの聴き分けはまだできてなきけど、ハモリもリードに寄せてて美しいし、ラップもかっこいいですね。」
C「全部聞いた?」
私「いまZzZz(8曲目、全11トラック)、全部聞いたらまた送るわ。」
***
私「私の趣味だと思うけど、バラード(スロウテンポ)の方が感動した。
Ten NightsとHello Mamaが良かった。
そして、Ten Nightsの後のHIP、Hello Mamaの後のZzZz、あとHigh Tensionがアップテンポの曲の中ではよかったなーと思ったので、
Ten Nights→HIP と Hello Mama→ZzZzの流れが、アルバム全体のクライマックスを形成してるのかな、と思った。
あと4x4everの手拍子がエンディングの印象を与えて、その次のBetterの最初のグォーーンが再開!みたいな感じに聞こえたから、アルバム全体で1-5と6-11で区切られてる(A面とB面)ように感じた。
B面、ZzZz以降三曲は曲調が類似してて、最後のI'm your fan(それまでより早めのテンポ)に緩やかに向かってるように感じた。
加えてHello Mamaのストリングスの使い方とジャジーな感じが、めっちゃ鷺巣詩郎~って思った。」
C「感想なが
全部聞いてくれて良かった。」
私「なんですすめてくれた?」
C「まあ普通に歌上手いてのもあるし、このアルバム特にアイドルぽくない曲多めでジャズとかバラードも入ってるから、入口に良いかなと思った。」
私「なるほどね、まさにバラードが好きだったわ。
あと80年代感も随所に感じた。BetterとI'm your fanに。」
C「そうなんだよねー、MAMAMOOは年齢層高めだから。でも若い子にも人気ある。TWICEみたいな曲も出してるし、なんでも出来る感じ。」
私「四人のグループってカリスマ感あるよね、上手くないと売れなさそうだから。」
C「そうだねー、メンバー間でいろいろ役割分けしてファンの絶対数とか上げるのが主流だからね。」
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私「話変わるけど、さっき言ったA面B面って、私CDとかストリーミングになってからのアルバムでも意識されてるんじゃないかなって思うんだけどどう?」
C「さ、さあ… してないことはないでしょ。」
私「形式的な問題というより、40-60分のアルバムを聴き通したとき、聴き手のお休みをどこに作るかみたいな。
このアルバムはA:1-5,B:6-11かなーって思うんだけど。BetterがB面の最初。」
C「ふだん続けて聞かないのでわからん。」
私「そうか…」
(2021.3)
普段聴かないK-POPを聴いて、私なりに感想をまとめてみたときの会話。多分好きな人にとっては的はずれなことも多々言ってそうで非常に恥ずかしい。
最後のA面、B面の話は、元がレコードで発表されたアルバムと、最初からCDで発表されたアルバムは、やはり聴いたときの心持ちが違って然るべきなのではないかという想いから常々考えていたこと。例えそれが耳馴染み良いものとはいえ、60-70分の音楽を聴き続けるのはそんなに簡単なことではないが、アルバム制作者はそうした聴き方も想定して曲順を決めているはずであろう。私はポップスの批評文などを今までほとんど読んでいないので、そのことについて常識的に言及されていたらお恥ずかしい限りだが、そんなことを考えてみると、また新しいアルバムの聴き方ができるような気がしている。
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