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冷蔵庫整理

自分が常に冷蔵庫の中をからっぽにすることに心血を注いでいることに今さら気がついた。
基本的に冷蔵庫に食料が入っているとストレスを感じる。
だから、つくり置きはしない。つくるのが面倒なのと、どうしても味が落ちてしまうからなんだけど、今はほかのものが食べたいのに、あのつくり置きを早く食べちゃわなきゃという事態が発生するのが嫌だというのもある。
ちなみに、刺身以外の魚と肉は、計画どおりに使えなかったら冷凍庫に入れてしまうので、あまり神経質にはなっていない。

わたしの「冷蔵庫整理」は買い出しに行った翌日から始まる。冷蔵庫にたくさん食材があるけど、食べたいものがあるからまた買いに行くということは、あまりしない。
亡き母がそれをしょっちゅうするひとで、料理が好きなもんだから、テレビかなんかで見てつくってみたいと思うと、冷蔵庫の中のものなんか無視して、材料を揃えてきてしまう。
それで後には、冷蔵庫から悪臭のするなにかとか、カビの生えたなにかとか、真っ黒になったなにかとか、溶けたなにかなどが出てくる。
年代的にも彼女は、食べ物を無駄にしてはいけないという信念をもっており、わたしたちにも残さず食べなさいというしつけをした。もったいないと思うんなら、まずは食材の無駄を出さないように、あなたが計画的につくりなさいよと言えたらよかったんだけど。
それで、自分が腐らせたということを認めたくないのか、やや怪しい匂いのするものが出てきたことも一度や二度ではない。本人に言っても「大丈夫よ」とか言う。こういうのなにバイアスっていうのかな。

家庭の料理の担い手が、家族になにを食べたいかを訊いても、なんでもいいと言われると困るという話をよく聞くけど、冷蔵庫にあるものでつくっちゃえばいいのにと思う。検索すれば、デリッシュキッチンとかクックパッドとかが必ずなにかを教えてくれる。
冷蔵庫に食材あるの怖い病のわたしは、冷蔵庫にあるものの組み合わせでレシピを検索して、ヒントをもらう(レシピどおりにはつくらない/つくれない)。もちろん、食べたくないものはつくらないけど。

人生なんてなにが起こるかわからないから(残業が続くとか、体調が悪くなったとか)、1週間分の食材なんて怖くて買えない。
ちょっとマゾっぽいけど、冷蔵庫にはほんとになにもない、どうしましょ! ってなったときが、いちばん快感なのだ。ぜんぜん困ってない。
ま、すぐ近くにスーパーやコンビニがある環境に住んでいるから、こういうことも可能なわけではあるが。

ところで、冷凍庫にはさほど神経質にはなっていないと書いたけど、あまりにもずっとそこに眠っているものは、なるべくとっとと片付けたい。冷凍庫だって空っぽになったら、超快感だ。
今は、数ヶ月前に業務スーパーで買ったボンジリ串がパッケージの半分くらい残っているのが気になっている。早くなんとかしたい。

※ヘッダー画像出典:UnsplashGodwin Angeline Benjoが撮影した写真

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