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めんどくさくないこと

風邪をひいた。前回風邪をひいたのがいつか覚えてないけど(4〜5年前?)、こんなに重く長引く風邪をひいたのはたぶん20年ぶりくらい。医療費に20万くらいかかってしまう人間だけど、風邪はあまりひかないのだ。バカだからかも。(一応言っておくと、都から送ってもらったキットで検査したところ陰性だった。)

自分でも変だなと思うのは、熱その他の症状でつらいのに、毎朝のルーチンであるフロアモップをかけるのはやめられなかったことだ。
それから土曜日にやると決めているトイレ掃除とお風呂掃除もやった。
どちらもとくに力を使うことでもないし、立っていられないほどの不調やのたうち回る程の痛みがあるのでなければできる作業ではあるけど。

べつに「わたし偉いでしょ」と自慢しているわけではない。逆に自分が強迫神経症かなにかではないかと心配するくらいだ。
1回くらい掃除をさぼったところで死にはしないということは頭ではわかっているのにやらないと気がすまない。少し病的なものを感じる。
一方で食事をつくるのは億劫になり、すぐ食べられる菓子パンとかデリバリーに頼り、掃除に比べて情熱度が低い。
風邪のせいでお肌はぼろぼろだけど、だるいのでいつも以下の手入れしかしていない。

もしかしたらだけど、美容意識の高いひとは、こういうときでもスキンケアきっちり行い、食事にこだわるひとは、ちゃんとしたものを作るんだろうか。

自分がなにを重要としているかが、こういうときにわかる。

実家の女性たちは食事を作ることも食べることも好きだったけど、掃除系を軽視するひとたちで、料理はするからキッチンはべたべただし、部屋が散らかっていても気にしなかった。
きっちりメイクはするけど、ずっとコンビニのごはんでも平気という友だちがいたし、趣味の車にお金をつぎ込んで極小ワンルームにちんまり住んでいる同僚もいた。

わたしなんかは化粧はたいしてやらないくせに、それでもめんどくさいなー、この工程がなければもっと時間があるのになーと毎朝思っている。たかが5分なのに(いや3分かも)。
もし車が生活に必須な地域に住んでいたとしても、運転しやすくて燃費がよいという観点でしか選ばないだろう。

化粧も車もメリットが自分にとってメリットがないからだ。
化粧してきれいになるならいくらでもするけど、たいして代わり映えがしない上、自分からは見えないのだから満足度が低い。
その点食事は、おいしい・まずいといった快・不快の感覚が生じるのと、自分の血となり肉となるわけだから多少はこだわるけど、それだって具合の悪いときは出来合いのものに頼ってしまう有様だ。

じゃあ掃除はどうなのさって感じだけど、これはホコリがないという安心感や快適さというメリットもあるのだけど、やらなければ取り返しのつかないことになるという危機感が原動力になっている気がする。
わたしがいちばん掃除するのは排水口だ。ゴミ受けを外すと見えるところね。
普段目に見えるところは汚れればすぐわかるからそんなに神経質にやらないけど、目に見えないところは気づけないから定期的にやる日を決めてやらないとその存在を忘れてしまう。
見えるところは適当にさらーっとやる程度だけど、排水口は汚れが溜まってしまったらそれを見るのが怖いし、掃除するのにも労力を使うから、軽症のうちにやりたいのだ。それをサボることが怖すぎる。

こう考えるとものすごくめんどくさがりやなんだなと思う。本腰入れてやるのが嫌だから、あまりエネルギーを使わないですむようにしたいのだ
結論。わたしが大事にしたいことは「めんどくさくないこと」。

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