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完璧主義と家事に育児に労働時間

雨が止んだのでスーパーに買物に行ったら、たいへんに混雑していた。夕方だし、ずっと降っていた雨が止んだところだし、混むのは当たり前。
家族総出で来ているひとが多いのだけど、それを見るといつも、わたしが子どもの頃(1970年代後半〜80年代)は父親が一緒に日常の買い物に行くってことはまったくなかったなと思う。

運動会は平日に行われたのでもちろん来なかったし、授業参観も同様だった。お父さんがたのためにと、日曜日に授業参観をやるときだけ来たと思う。入学式も卒業式も母親だけだった気がする(もしかしたら小学校の入学式は来てくれたかも)。
べつにうちの父親が深夜まで働くモーレツサラリーマンというわけでもなく、厳しい父親でもなく、どちらかといえば優しいひとだったけど、当時の風習的にそういう感じだったんだろう。

それに比べれば今はこうしてみんなで買い物に出かけ、子どもの入学式や卒業式の日には男性社員は休みを取る。子どもの写真をスマホの待受けに使い、休みの日にはカレーを作ったりもしてるらしい。
だけど、彼らは毎日会社に来て遅くまで仕事をしているので、必然的に平日は奥さんのワンオペ育児家事になっていると思われる。育休をとったり時短勤務にするのも圧倒的に女性だし。
昭和の時代に比べたら変化した部分も大いにあるけど、育児家事に費やす時間はまだ男女差が縮まらないっぽい。

あくまでもわたしの周りにかんしてのことなので、一般的にはどうなのかわからないけど、結婚した友人たちはあまり働きたくないと言っているひとが多かった。わたしより6〜7歳若いひとであっても。

実際、20代のうちに結婚した友人のほとんどが会社を辞めて、専業主婦か、派遣とか有期契約社員になった。(どうせ辞めるんなら苦労して就職しなくてもよかったのに。一生働くと決めていたこっちに少ないパイを譲ってほしかった……と思ったりもした)
あとは結婚した途端に夫がフリーランスになって収入が不安定になったり、あるいは夫が無職になったりして、働きたくないのに働いているというひともいる。
べつにどっちが働いてもいいんだけど、その希望が合っていないとちょっと大変だよなと思う。

自分一人だけでもフルタイムで働いたらもうへとへとなのに、その上で育児家事をやるひとにはほんとうに頭が下がる。
で、世界的に長らくはびこってきた家父長制的思想を今の働き方のまま変えるのには時間がかりそうだから、家族の有無に関係なく全員が1日6時間で週4日勤務をデフォルトにしたらいいと思う。
今の父親は子煩悩が多いから、時間ができれば家事はわかんないけど、少なくとも育児はするのではないだろうか。

完璧を求めすぎるから労働時間が長くなるので、ひとの命にかかわるようなこと以外はもうちょっと適当でいいんじゃないのかなと思う。
たいして重要でもない間違いに対して、経緯を報告しろだの今後の対策を提出しろだの、なぜわざわざ時間をかけてさらにお互いに気分が悪くなるようなことをするのか不思議。それを防ぐためにいらない労働時間がさらに増えていく。

子どものいないわたしにはわかってないこともあるはずだし、労働時間の短縮にはちゃんと検討すれば問題も出てくるだろう。でも、とりあえず雑であっても自分の考えを書いてみるっていうのも、自分の完璧主義を和らげる練習なのだ。

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