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まもなく12月

今年はシュトーレンが出始めるのが早いような気がする。11月中旬ごろにはデパートやオサレ食品店で売られているのを見た。
去年のことは覚えていないので今年が早いのではなくここ数年の傾向なのかもしれないし、ついでに言えば去年シュトーレンを食べたかどうかも覚えていないけど、3年前は確かに食べた。どうでもいいけど。

シュトーレンっつーのはクリスマスの1ヶ月くらい前からちびちびと食べるものらしいので、やや早いような気もするが、なにごとも季節先取りを良しとする日本人らしい商売の仕方だなーと思う。
単純なのでシュトーレンを見せつけられると食べたくなり、近所のパン屋さんを2回ほど覗いたがシュトーレンはない。いつ頃になりますかと訊いても、仕込みはしているんですがいつになるかしら〜と言われた。そうですかと手ぶらで帰るわけにもいかない。その都度パンを買うので冷凍庫はパンでパンパンだ。
みんなが先を争っていろんなものをどんどん前倒しにするなか、このお店はいつもどおりでいいなと思う(ちょっぴり食べたい気持ちもあるけど)。

暑い暑いが終わったらクリスマスケーキの予約だのおせちの予約だの、先へ先へとせかされる。冷静に考えたらほかの月に比べてそれほどは忙しくはないかもしれない12月が強制的にせわしなくなっていき、「師走」になる。
いや、皆さんはお忙しいかもしれないけど、わたしは12月はそれほど忙しくはない。長年のサラリーマン生活ではなぜか年末進行でひーひー苦しむよりもお盆進行で大汗かくことのほうが多い。

家のことについても、寒くて乾燥しているときに掃除したくないので、窓掃除は春と秋にやっちゃうし(てか年に2回しかしないのか)、狭い家なので大掃除ばたばたということもないはずなんだが、なんとなく周りの空気に流されてなんとなく年末の冬休み中は動き回ってしまう。

こういう感じでひとというのは自分の考えではなく、習慣や風習、広告や情報などあらゆる見たり聞いたりしたものに限りなく影響されているものなんだなと思う。
その見聞きしたものが自分にとって好ましい効果をもたらすもの(たとえば健康になるとか、役に立つ知識が身につくとか、まじで楽しいとか)もあるし、そうでもない惰性でやってることとか自分でもそうしたいのかどうかわからないものもある。

さすがにクリスマスに男女が高級ホテルとブランド物のアクセサリーっていうイベントはなくなった。
知らないひとも多いだろうけどバブル時代の風物詩で、わたしも今とちがって当時はクリスマスに一人でいるなんてわびしいと思ってたのは、やっぱりそういう風習に振り回されていたんだなーと思う。
もちろん高級ホテルにもブランド物にも縁はなく、結局なにしてたのか覚えてないし(バイトしてたかな)、今はクリスマスはもちろん年末年始も一人である。いい時代になりました。

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