ベンチャーが今すぐ導入すべきサービス

お疲れ様です。
うつCFOのウッツーです。52歳です。

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今回は、ベンチャーが今すぐ導入すべきサービスについて解説していきます。

リソースが限られているベンチャーにおいては、自社が得意なことに戦力を集中させて、社外でまかなえるところは積極的にアウトソースを活用するのが、効果的な戦略と言えます。

今の世の中にはそうした便利なサービスがたくさんリリースされています。

しかしながら、そもそもベンチャーにおいては、そうしたサービスの価値がどれほどなのかを判断できる人材がいないことが多いです。
今できていることをアウトソースする場合にはサービスのクオリティについて判断する基準があるわけですが、まだやったことがないことについて評価できるだけの知識や経験をそもそも持っていないからです。

このせいで、なかなか踏ん切りがつかなかったり、問い合わせをして説明を受けたりしても良さがわからなかったり、アイミツをとってみてもどこが違うのか、自社にとって有益なのはどれなのかが判断できず、結局導入を後回しにしてしまう、ということが多々あります。

ですので、今回は、私がこれまで使ってきたサービスを中心に、ベンチャーが今すぐ導入すべきサービスについてお話しをしていきます。
もちろん、今自社でまかなえていたとしても、アウトソースを使うことで大きく生産性が上がることも多いので、ベンチャー以外の方も最後までご覧いただけると幸いです。

今回は、大きく3つ、人事系と経理系とその他というカテゴリーで説明していきます。

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では、最初に人事系です。

ここは、かなりの激戦区です。
一口に人事といっても、多種多様な業務があるので、多くの会社で人事部門はハードワークしがちだと思います。
従業員の残業管理していながら、自分たちがめちゃめちゃ残業しているというのは、人事あるあるだったりします。

そこで、少しでも人事の手間を減らして、本来の、会社の宝である人材をどうマネジメントして最大限のパフォーマンスを発揮できるか考える時間を作るというのがここにあるサービスをご紹介する意義になっています。

まず、もし導入していないとしたら、間違いなく1番に導入すべきなのが、SmartHRです。
昔は社会保険の電子申請外注というのがメインでしたが、今はものすごくサービス範囲が拡大していて、その全てのクオリティが高いという万能サービスに進化しています。
出来ることは上に書いてあるとおりです。
これらを一括でまかなえるので、連携とか考えなくていいですし、従業員の手間も削減されます。
もし今、年末調整を手作業して源泉徴収票を自社で作っているとしたら、正直ものすごい時間の無駄です。そんなことに時間を使うためにあなたは雇われているのではありません。
ここに書いてある他の部分も、もし手間をかけてやっているのであれば、今すぐSmartHRを導入しましょう。絶対に損はしません。

2つめ、ジョブカンです。
勤怠管理については、かなりの激戦区です。高いのから安いのまで、質もピンキリで、どれを選んだらいいかわからない会社は多いと思います。
私のおすすめは、ジョブカンです。
安価な部類に入ると思います。機能もシンプルです。シンプルですが、必要充分です。
正直、比較をしていくと、こっちの方が高機能だし、でも値段が少し高いしなーと迷ってしまうことが多いです。
ですが、ぶっちゃけ、勤怠管理にそんな高機能必要ないんです。最低限のことが簡単にできればもう充分です。
そういう意味で、安くてシンプルで簡単という理由で、ジョブカンをおすすめします。

3つめ、採用については、WantedlyBizReachの2つ契約すれば間違いないです。
自社に魅力があって引きが強い会社にはWantedlyがドンピシャではまります。プル型なので、作っておいて、定期的に更新するだけで勝手に応募がくるというのは、魅力的ですので、ひとまず作っておいた方がいいですし、会社のホームページのリクルートページを作るのに時間をかけるくらいなら、Wantedlyへのリンクを貼っておくだけで全然いいです。
もう一つ、BizReachは、こちらからスカウトをガンガン送れる点が一番の売りです。プッシュ型というやつです。これを使うと、自社で欲しい人材の条件について絞り込んで考えることができるという点もいいところです。
人材紹介も活用しつつ、WantedlyとBizReachを導入しましょう。

4つめ、採用管理については、HRMOS一択です。
ビズリーチがやっているサービスですが、さすがよく考えられていて、痒いところに手が届くサービスです。
複数の採用サービスを活用している会社は、こちらを導入して一元管理しておくとかなり楽になります。
後からレジュメを探すといったことも無くなりますし、評価軸についても明らかになるので、かなり便利です。PDFをクラウドのフォルダに入れたりしている会社は、今すぐHRMOS使ってみてください。

5つめ、人事評価についても、多くのサービスがありますが、おすすめはCYDAS PEOPLEです。次点がカオナビです。
定期的な人事評価は会社にとってかなり重要な仕事です。
特にベンチャーにおいては、一人一人のパフォーマンスを最大にすることが必要で、そのためには、正しく評価をして本人も周囲も納得できるステップアップを提示してあげることが非常に重要になります。
こちらも、エクセルやスプレッドシートでやっているベンチャーがまだ多いですが、是非導入してみてください。
ただ、ここは会社の評価制度とのマッチングが重要ですので、どのサービスが自社に合うのか、この先に評価制度を変更しても使えるのか、などを確認した上で決めていただくといいと思います。

次がeラーニングのAir Corseです。
従業員の教育、育成も重要な業務ですが、これは人事にとってものすごく時間と労力がかかる仕事です。
次々に新しい人が入ってきますし、新しい制度などもどんどん増えてきますし、法令の変更などにも柔軟に対応しないといけなくて、がっつり教育に人材をさける会社以外はかなりしんどい仕事ですし、正直ベンチャーでちゃんと出来るところは少ないと思います。
そこで活用したいのがeラーニングです。
最近はコロナもあって特に注目されています。
eラーニングもたくさん会社ありますが、コスパを考えると、Air Courseがおすすめです。誰が何を受講して、テストの成績が何点で、受講してない人に定期的にプッシュ通知を送ってくれるというサービスです。おすすめです。

人事系でおまけとしては、福利厚生で、オフィスグリコとオフィスおかんをおすすめしていたのですが、出社がなくなりつつあるので、今はどうかなと思っています。

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続いて経理周りです。

まず会計の基幹システムですが、結構ベンチャーでも海外製のでかいERPを導入する会社があります。SAPとかオラクルですね。
私は正直必要無いと思いますし、逆に使いづらいと思っています。
そもそも海外と日本では、会計に関する考え方も作る資料も違うのがその理由です。
会計は会計、販売管理は販売管理といったように別のシステムを組み合わせた方がコストは安いですし、満足度も高くなると思います。
今の会計システムはAPIで様々なシステムと連携できますので、会計システム単体で導入しても何ら問題ありません。
おすすめは、大きめの会社なら勘定奉行、小さめの会社ならfreeeマネーフォワードです。

以前はfreeeやマネーフォワードだとさすがに上場する時にアウトでしたが、今は何の問題もありません。実際に両社が自社システムで既に上場していますので。ですので、この3つから選んでいただくのが良いと思います。
ちなみに、低価格帯で有名は弥生は上場審査に耐えられないので、おすすめしません。

経費精算は、人事のところでもおすすめしたジョブカンがかなり優秀です。勤怠管理と同様に、シンプルで使いやすくて値段も安いです。
迷うならこちらを選んでおくといいと思います。
勤怠管理と連携するとさらに便利になります。

予算管理については、未だにエクセルやスプレッドシートでやっている会社が多いですが、こちらも簡単に使えるサービスがありますので、導入することを強くおすすめします。
おすすめはManageboardです。
会計システムからCSV吐き出して、エクセルに貼り付けて、予算のシートから関数で引っ張ってきて、それを加工して、パワポに貼り付ける、という無駄な時間と労力を経理や経営企画にさせるのはリソースの無駄遣いです。
さっさとManageboardを導入しましょう。

次に請求管理です。
コロナで紙の請求書がデジタルになってきていますが、まだ紙を愛用する会社が、特に大きい会社には残っています。
そのためだけに経理が出社するのは無駄ですし、感染リスクもあります。
Bill Oneを導入すると、全ての紙の書類がBill Oneに届いて電子化してくれますので、出社の必要が無くなります。
Bill Oneは名刺の電子化をやってきたサンサンという会社のサービスなので、紙をデジタルにすることに非常に強いです。
将来的には紙が無くなるとは思いますが、まだ完全移行までは数年かかると思いますので、導入されるといいと思います。

同じ請求書系でMISOCAというサービスがあります。
こちらは、請求書を送る方です。
見積書、納品書、請求書が一気に作れて、メールで自動で添付して送れて、さらに紙の請求書の送付サービスもあります。
コロナ前から人気が出始めていましたが、今はかなり導入企業が増えているのではないかと思います。
会計システムで使えないと言った弥生が買収して子会社になっているのですが、サービス品質は変わってないので、安心しておすすめできます。

あとはデジタルサービスではありませんが、税務については、自社でやらずに完全に税理士さんにお任せするのがベストです。
資料さえ渡せば、面倒なことは全部やってくれますし、専門家ですので安心できます。
決算以外にも税務系で困ることは結構ありますので、顧問契約しておけばいつでも質問できていいです。
おすすめは、大手で安心できるトーマツKPMGです。

続いて、上場準備を始める会社限定ですが、AGSコンサルティングという会社が上場の実務支援でかなり優秀なので、おすすめします。
昔は書類作ったり質問に回答したりを全部自社でやらないといけなくて、通常業務と併行でやるとかなりしんどかったのですが、今は、手間かかるところを代行してくれる上場支援会社があります。
その中でもクオリティが一番高いのがAGSです。コスパもいいです。
こういう会社を上手に使うことが上場への近道だと言えます。

もう一つ、上場する時と上場した後に必ず必要なのが、開示書類の作成システムです。
ここは2社の寡占状態で、宝印刷とプロネクサスの2社になります。
どちらもいいところがありますが、どちらかというとプロネクサスの方をおすすめします。システム的な機能でも一歩先を行ってますし、何より担当者のレベルが比較的に高いというのが理由です。
既に宝を使っている会社はわざわざ変える必要はありませんが、まだ決めてない会社であればプロネクサスをおすすめします。

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その他です。サクサク行きます。

今、めちゃめちゃ伸びているのが電子申請で、その中でもクラウドサインとドキュサインが2強で、どちらを選んでも間違いないです。
私は使い勝手がほんのちょっとユーザー寄りの部分でクラウドサインの方がいいかなと思ってます。

次が出張管理です。
もはや出張という概念が崩壊しつつありますが、もしまだまだ出張が必要な会社であれば、Air Travelを使うと結構工数削減できると思います。

タスク管理アプリやサービスもたくさんありますが、私は一番有名なTrelloがやっぱり使いやすいかなと思ってます。

日程調整、これ、もし使ってなかったら、人生損するレベルでマストだと思っているサービスです。
導入していないと、
 いつが空いてますか?
 これこれです、
 あー、ちょっと都合悪いので他のスロットいただけますか?
 ではこれでどうでしょう、
 はい、ではこの日時でお願いします、
 ミーティングリンクは別のメールで送ります、
ってやっていると思うのですが、本当にお互いにとって時間の無駄でしかありません。絶対に導入してください。
おすすめはeeasyというサービスです。

SlackNotionGoogleについては、言わずもがななので、割愛しますが一言だけ。
エクセルやワードはもうやめましょう。

以上がベンチャーが今すぐ導入すべきサービスでした。


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