ぴあサポマガジンvol.11「梅雨と東京大学・文京区」

初語～梅雨到来

　皆さん、こんにちは。今年度も、早2か月が経過し6月に入りました。6月と言えば、梅雨の季節ですね。梅雨は雨が多く、前向きなイメージを持たれる方は少ないと思います。しかし、梅雨であるからと言って、その間ずっと塞ぎ込んだ思いを持ち続けることは避けたいですよね。そこで、6月号では、そんな梅雨だからこそ学びたくなる知恵や東京大学本郷キャンパスの所在地文京区の梅雨の名所を紹介させていただき、梅雨に対する多様な知見を皆様に共有させていただきたいと思います！

梅雨×東京大学　～東京大学における梅雨に関する研究～

　東京大学で行われている梅雨についての研究として、大気海洋研究所の横山千恵特任助教(2024年度現在、講師)のご研究を紹介させていただきます。
　横山特任助教のご研究の含意は、地球温暖化が進行すると梅雨における豪雨が増加するというものです。悲観的な含意であり、前向きな内容を紹介するとの緒言の記述が偽りであるとのお叱りを受けてしまうと思います。しかし、ここで強調させていただきたいことは、データ分析の手法や実験によって、梅雨前線の発生、活動という特定の気象現象に関する将来予測が可能になるということです。
　参考としたWEBサイトにおいては、梅雨の雨の降り方を3種類に区分しています。雷が少なく、広範囲で、長時間、激しい雨を伴う集中豪雨に多い降雨の型が「組織化タイプ」と定義されております。この組織化タイプの降雨は現在では西日本に多いですが、地球温暖化が最も進行するシナリオに基づくと、100年後には、梅雨における組織化タイプの降雨が関東や東北においても増加するとの見通しが立てられています。言うまでもなく、地球温暖化の問題は全世界的に注力されるべき問題ですが、このような理論的かつ定量的な予測を知ることで、改めて問題の重要性を認識せざるを得ませんね。梅雨が終わると本格的な夏が到来しますが、筆者は無理のない範囲で冷房に頼らない涼の取り方を究めたいと思います。

梅雨×文京区

　憂鬱になりがちな梅雨であっても美しい花に魅了されることは可能です。梅雨に見頃となる花と言えば、アジサイですね。文京区白山にアジサイで有名な場所があります。白山神社と白山公園です。白山神社の境内から白山公園にかけて、約3,000株のアジサイを観賞できる文京あじさい祭りが毎年6月に開催されています。今年も開催予定です。大学進学にて上京して以来、筆者は未だ一度も白山神社や白山公園を訪れることができておりませんが、大学のキャンパスから比較的近い場所でありますので、あじさい祭りの期間中にでも訪問したいと考えております。

結言

　拙文をお読みいただきありがとうございました。拙文であるからこそ却って梅雨そのものに勝るとも劣らないネガティブな感傷を読者の皆様にお与えしておりましたら、申し訳なく感じる限りです..。
　集中豪雨に関する悲観的な予測等、必ずしも文字通りの前向きな内容ばかり紹介できた訳ではございませんが、梅雨だからこそ動機づけられる、読者の皆様の学びや気づきに本記事が貢献できておりましたら、梅雨の憂鬱を忘れられる程の喜びを筆者は得られます。梅雨だからこその気づきが他にも存在しないか、筆者も引き続きアンテナを立てて参りたいと考えています！　皆様も、そのような幸運に恵まれますこと陰ながら期待しております。(了)

【参考書籍・WEBサイト】
・東京大学.“温暖化が進むと日本の梅雨はどうなるの？ →横山千恵　GX入門／身近な疑問vs東大”.2023年7月25日.〈https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00248.html〉,(2024年5月8日)
・東京大学大気海洋研究所　気候システム研究系.“教員(2024年度)”.〈https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00248.html〉,(2024年5月9日)
・文京区.“文京あじさいまつり”.2024年4月23日.〈https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/event/matsuri/ajisai.html〉,(2024年5月8日)

【筆者紹介】
・法学部4年
・梅雨でも、引き続き好物の油そばを雨よりも多く浴び続けたいと思います。

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