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「ぴあサポロードショー!」開催報告『ソニータ』

 「ぴあサポロードショー!」とは、映画鑑賞と感想の共有を通じ学生同士のつながりを生み出すイベントです。2月の上映会ではドキュメンタリー映画『ソニータ』を上映しました。そのイベントの模様をご紹介します。
(注意:映画全体のストーリーに触れています)

『ソニータ』という作品は、アフガニスタンからイランに逃れてきた難民の少女・ソニータが主人公です。彼女はラッパーになる夢を持っていますが、金銭のため、家族に見ず知らずの男性と結婚するよう言われます。苦しむソニータでしたが、最終的にドキュメンタリーの制作者側が支援することで、彼女は結婚までの猶予をもらうことができ、自らの曲を世に出しました。それらが評価され、ソニータはアメリカで音楽を学ぶ機会を手にすることになりました。

 上映後の意見交換では、映画のその後が気になった、という意見がありました。アメリカで活躍できるのか、ソニータの親族はどうなるのか、といった点が挙げられました。
(後日談:ソニータさんは現在ミュージシャンとして活躍されているとのこと)

 また、制作者側についての言及もありました。「監督らが話し合うシーンが挿入されることで、全てが真実であることを伝える担保になっている」という意見のほか、「いわゆる〈先進国〉から〈後進国〉を支援することの困難が、制作陣がソニータの人生に関わることの葛藤に重ね合わされている」という意見もありました。

 90分ほどの映画ですが、文化や慣習、貧困、ジェンダーなど、さまざまな問題について考えさせられました。現在の世界で起こっている問題とも響き合い、日本で生きる私たちにとっても他人事ではない側面がある、とまとまりました。

 また近日中に上映会を開催する予定です。ご都合がつけばぜひご参加ください!

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