赤本_青本_黒本表紙20190214

センター世界史、過去問集はどれを選ぶ?【赤本・青本・黒本の違いを解説】

センター試験の世界史で高得点をとるには、過去問の演習が最も効率の良い勉強法です。

市販されている過去問集は3冊ありますが、正直どれも一長一短なところがあります(汗)。まずはそれぞれの特徴を紹介していきます。

1. 赤本:『センター試験過去問研究』 世界史B(教学社)

赤本の特徴は、次の3点です。

(1). 収録されている問題が最も多い(過去25年分)
(2). 解説が2色刷りで見やすく、詳しい
(3). 設問ごとの難易度表示がある

解説には適宜、「関連知識のまとめ」の表や図が付されているので、記憶を整理することができます。
一方で、赤本の欠点としては、「追試験の収録が少ない」ことが挙げられます。センターの世界史は本試験と追試験の難易度にさほど差がないため、高得点を狙うならば、追試験の演習もしておきたいところです。
また、所々ですが、解説がされていない選択肢があります。したがって、

「どうしても、すべての選択肢について解説がほしい」

という受験生には、以下で紹介する青本か黒本をオススメします。

2. 青本:『大学入試センター試験過去問題集』世界史B(駿台文庫)

青本の特徴は、次の2点です。

(1). 直近の追試験も収録されている(4年分)
(2). 全問・全肢、解説がある
(2). 紙の大きさが本番と同じサイズ、本試験さながらに演習できる

青本は、赤本には収録されていない、直近4年分の追試も収録されていることが1番の特徴です。また、すべての選択肢について解説されていることも赤本との違いです。
ただ、解説は単色(黒一色)で、赤本にあるような「関連知識のまとめ」はありません。解説の見やすさを重視するなら、赤本のほうが優れていると言えるでしょう。

青本の欠点は、本試験の収録年数が、過去6年分と少ないことです。本試験まで1カ月を切っている段階ではじめて過去問演習をする受験生を除いては、赤本か黒本を買うことをオススメします。

3. 黒本:『大学入試センター試験過去問レビュー』世界史B(河合出版)


黒本の特徴は、次の2点です。

(1). 追試験も多数収録されている。(本試験17年分・追試験10年分)
(2). 全問・全肢、解説がある。

黒本は、紹介した赤本と青本の中間のような位置づけです。本試験も追試験も多数収録されており、解説も十分です。トータルのバランスを考えると、1冊選ぶなら黒本がオススメです。

ただ、収録されている追試験の問題が古いため、直近の追試も演習したい場合は青本を追加で買う必要があります。また、解説は2色刷りですが、赤字でハイライトされている語句が多すぎる点は、好みが分かれると思います。したがって、「過去問の演習は本試験だけで十分」と考えるならば、赤本でもよいでしょう。

以上、市販されている3冊の過去問集を紹介しながら、センター世界史対策として過去問集を選ぶときのポイントを解説しました。

ポイントは、

(1). 追試験も本試験も問題演習したいなら、黒本がオススメ
(2). 本試験のみの問題演習で十分と考えるなら、赤本でもOK
(3). 直近の追試験も問題演習したいなら、青本しか選択肢がない

の3点です。

解説の見やすさについては、書店で実物を手に取ってチェックしてみてください。

今回の紹介記事が、あなたの受験勉強のお役に立つことがあればうれしいです。

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