私『の』

先日junaidaさんの『の』原画展を見に
TOBICHI2にお邪魔した。
この日は午前中から友人とパフェ活(カーピーパーラーさん)をしていて
その友人にどうしても『の』を見てもらいたく持参しており
別れた後に、そういえば同じ駅だなと先日読了した本のニジノ絵本屋さんに
足を運び、もしかしたら今日行けるのでは?と
TOBICHI2まで足を伸ばした流れだ。

寝る前に読んでいた本の原画を
何度も見ているのにも関わらず
初めて見るような心持ちで隅々までじっくりじっくり拝見し
ニコニコしながら展示を後にした。

junaidaさんご本人が在廊されているという情報を
ちらりと目にしていたので少し期待はしていたのだが
本当にお会いできるとなるとドキドキした。
姿を見せたjunaidaさんはサインを求める人に
丁寧にお話しされており
少し聞き耳を立てた内容にも、作品の発見がたくさんあり
トークイベントのようだった。

私は昔からアイドルや芸能人のサインにはあまり興味がなく
漫画家や小説家、イラストレーターのサイン会には足を運んでいた。
やはり手で表現しているからなのか
実際の手書きを間近で見ることができたり
制作についてお話を聞けることはとてもとてもありがたいことだった。

junaidaさんに友人に布教する為に持参していた
『の』をお渡しし、私は言い訳めいた感じで
「サイン入りを購入させていただいたので…」と伝えた。
するとjunaidaさんは「だったら違う絵がいいですよね、何がいいですか?」
と聞いてくださった。
友人と盛り上がったアライグマの音楽の先生を希望させていただいた。
本当は登場している生き物全部好きで選べなかったので
直前に話していたのはとてもラッキーだった。

「生徒の女の子の演奏、すごく下手なんでしょうね」
と話してくださって、すごく嬉しくなった。
絵本の中で音楽の先生は耳を塞いでいたからだ。
作者が客観的にお話してくださると
登場人物たちの世界が本当に存在していて、私は嬉しい。

寝る前に読んでいるというお話をしたら
「『の』について考えていたら寝ちゃうことがあるんです」とjunaidaさん。
安眠効果があるのかもしれないですね、と。

少しの間お話させていただいて夢心地だった。
ふわふわした足取りで、私はそのまま吉田ユニ展に向かった。


#エッセイ
#の
#junaida
#絵本

いただいたサポートはありがたく受け取らせていただきます