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MリーグチームをKOFで例えつつ選手を紹介してみた

ふと思いついたので書いてみた。Mリーグは4人のチームを組んで麻雀をするプロリーグで、KOFとはチームで戦う対戦格闘ゲームです。いつもとかなり毛色の違う記事なので、この時点で意味が分からない人は読んでも意味が分かりません。では分かる人だけ行きましょう。

基本の3人は固定で4人目や新メンバーだけチームエディットありで考えてみました。(以下、敬称略)

日本チーム:渋谷ABEMAS

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言わずと知れたMリーグの創設者・藤田晋(Ωルガール)率いるチーム。これはもう主人公チームしかない。

草薙京:多井隆晴
 どこが京やねん、喧嘩百段のミゾグチじゃと言われてファンから大蛇薙食らいそうですが、今の麻雀界の主人公は実力、貢献度どちらも多井以外居ないでしょう。Mリーグが始まるまで麻雀界最強は意見が割れに割れてたが、3年間で最強の地位を確立した。エグイくらい干されてた時期があるので、彼のことをMリーグ始まる前は知らない人すらいたと思うと、本当に報われた。欠点は情報を得る部分が多すぎて打牌が遅いことくらい。オフは無尽蔵の体力で生放送してるおじさん。

白鳥翔:二階堂紅丸
 これはまぁ変な髪形とナルシストな性格で納得してもらえそう。まぁ本人がナルかというと違う気もするが、変わった技名が多いけどやってることはいたって素直で普通なところも同じ。他の2人の成績良いので過小評価され気味に思えるが、実力は充分。ただ相手の手を読み過ぎることがあり、園田と石橋にグチャグチャにされた試合は面白かった。どんマイケル。

大門五郎:松本吉弘
 デカい強い。ということで大門。通常技振ってるだけで勝手に相手が死ぬ、近づかれたら投げられて死ぬ、寝たままでも投げられて死ぬ、バグ地雷震など、走ってくるときのガコガコガコガコというゲタの音がトラウマを植えつける98時代並の強さで、昨年はボーダーライン付近のチームを片っ端から千切っては投げ捨てて地獄に叩き落した。人格者なのも大門っぽい。たまに損得関係ない勝負の暴走リーチを打つがそれも若さゆえか。

(新メンバー)日向藍子:四条雛子

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 どすこい。相撲である。名前もひなたんで一緒。2年目に新加入し、総合格闘技である何切るは勝敗に無関係であることを証明していくSUMOUスタイルできっちり毎年プラスを築き上げている。とにかく目に見える部分が結構怪しく、リスクを負うことを極端に避けるため麻雀警察から4ブロック打法とまで呼ばれたが、八卦よいと押し引きにほぼ全振りしているため、目に見えない部分で相手を土俵際に追い詰めていく。あと謎の手順がゆえに上がれる高打点を逃さない説明不可能な嗅覚もすごい。どすこい、はーどすこい

怒チーム:U-NEXTパイレーツ

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ハイデルン:小林剛
 軍人で精密機械というイメージでコバゴーはハイデルンに。気合ためのポーズがお茶目に笑わせに来てるところとか、鬼軍曹っぽいのに部下が全然言うこと聞いてくれてなさそうなところとか、そういった部分も無理やりだが重ねられる。仕掛けて毎局参加するタイプでカッコいいのだが、Mリーガーでマネすると一番大怪我する選手(なお本人も結構大怪我している)。2年目にチームをファイナルに導いた、運命を捻じ曲げた奇跡的なホンイツ(テンパイのみ)はまさに芸術品。

ラルフ:石橋伸洋
 ラルフキック、ギャラクティカファントムなど必殺技はネタにしかならず、判定の強い通常技を駆使した方が強い。そんなところが俺たちのばっしー。KINGが普通に打ったらMリーグが終わってしまう。のちに代名詞となった赤5p切りリーチで同卓者の笑いを取りに行き、ガッツリ滝沢が術中にはまった(振り込んではいない)。なお知らない人も多そうだが近藤より先に最高位を取っている。なんだかんだで一番応援されてそう。頑張れ石橋!

クラーク:朝倉康心
 ハイデルンから習った殺人技を一切使わずにプロレス技をベースにした必殺技、その上通常技までクセが強くなってテクニカルなクラークは朝倉康心に。健康な心という名前なのに、心を病みがちなアミバである。はっちゃけ方とそのあとの後悔の仕方が、まさに陰キャで見ていてこっちまで辛くなることがある。絶望的に天運が無いかと思えば急に脈絡もなく役満上がるほど吹いたりする。山読みの精度は天下一品で全盛期の金子っぽいのだが、発揮されることはあまりない。

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(新メンバー)レオナ:瑞原明奈
 すまん、ぶっちゃけるとレオナ=瑞原が先に思いついて他の3人は後から決めた。どうでもいいがタンクトップにしたのは失敗だったと思う。2年目から加入した眼光鋭いクールビューティ。スピード優先なのは他3者と一緒だが、面前主体でリーチが多いため打点は高め。3年目になって心なしか即リーを打たなくなった。バラバラな手配でも諦めずに丁寧に進めていき、いつの間にか最初にリーチを打っていたりする。余計なことをしない安定感が強み。

サイコソルジャーチーム:KADOKAWAサクラナイツ

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麻宮アテナ:岡田紗佳
 アイドルとモデルいうことでもアテナにピッタリかな。直線的で素直な麻雀を打つ。正直最近の雀士は知らなかったので最初に見たときはでっかいなぁと思った。もちろん天運が。初年度は強調しすぎだったけど最近のユニフォームでは落ち着いた。何が。試合に出るたびに成長している伸び盛りの選手で、新加入の堀から滅茶苦茶いい影響を受けており、仕草まで似てきている。いずれ女流のタイトルをコンプリートするんじゃないだろうか。

ケンスウ:内川幸太郎
 飛び道具、対空、体力回復とオールラウンダーなケンスウは内川で。1年目は解説として参加し、2年目から森井監督の1位指名を得てMリーガーになった。選手の中にはドラ引きを能力として持つチーターがいるが、内川は配牌に高確率で赤があるため赤川運太郎と呼ばれたりする(ただ意外と上がりに結びつかない)。仕掛けが多めで積極的に場に参加して、前に結構出るファイタータイプ。ちなみに本人についてつぶやくとイイネが最速で付く。西で打ち込んだあと闇落ちし、さわやか系からワイルドな感じにチェンジした。いつも時報お疲れ様。

チン・ゲンサイ:沢崎誠
 酔拳の使い手、トリッキーな動きで相手をかく乱するチンは沢崎で。お酒も大好きだしこちらもはまっている気がする。A1に長年鎮座し続ける最年長Mリーガー。いつも笑顔で温厚だが、麻雀を舐めた若手にはめっさ厳しい。自分の手牌だけでなく、経験を活かしてこれからツモる牌までも意識しながら手牌を組んでいくいわゆるオカルト系雀士。初年度は何もかも嚙み合い恐ろしいほどの強さを見せたが、昨年度は逆にことごとく嚙み合わずマイナスに沈んだ。弘法も筆の誤りとの言葉もあるが、無理なテンパイ外しとか流石にこねくり過ぎだったと思う。さて来期はどっちに転ぶか。復活ならサクラナイツは優勝だろう。

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新メンバー:パオ:堀慎吾
 これは無理がありそうだけど、チーム繋がりということで許して。でも小さいのに即死クラスに火力が高いところとか意外と合っていると思う。3年目に新加入。現役最強という呼び声もあり、Mリーグの舞台でも前評判通りの活躍を見せた。ただ本人的にはまだ下振れだろう。とにかく柔軟で、得られる情報が多いだけでなくそれを活かすアイデアが本当に真似できないくらい天才肌の選手。しかもそれをちゃんと説明できる、というか説明できない打牌はほぼしない。岡田の急成長も彼無しにはなかったと思われ、キャラも立っているし、オフシーズンも積極的にアピールし、本人の成績以上の効果をチームにもたらした。

チーム餓狼伝説:EX風林火山

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テリー:二階堂瑠美
アンディ:二階堂亜樹
 SNKを代表するボガード兄弟は二階堂姉妹で。4年目に姉の瑠美もドラフトで選ばれて姉妹Mリーガーになった。瑠美はハギーより三色を偏愛していたので不安しか感じない人も多いだろうが、最近では実に普通でそつない麻雀を打っている。瑠美の加入で亜樹のプレッシャーも軽減すると思われ、いい方向に転がれば彼女の復活にもなるだろう。多井並みに顔芸を多用するので、今シーズンは究極の顔芸対決が見られるに違いない。はよ大好きが見たい。

ジョー東:勝又健志
 麻雀軍師なんて呼ばれていて解説では孔明のようだが、打ち手としては張飛並に攻めっ気が強いアタッカー。1年目は実力を発揮してチームも準優勝したものの、2年目は不調のままシーズンを終え、終盤はイライラが隠せないほど熱くなっていた。クビがかかった3年目もシーズン当初は調子が出ずにいたが、最後の最後に上振れて一気にゴボウ抜きして優勝をかっさらい、自身の首も繋げた。メンバー構成的にも今期はプラスが望まれる立場になった。高橋名人と同じくナスが嫌いらしい。

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山崎:松ヶ瀬隆弥
 ドラフトで2度の四暗刻を土壇場で決め、Mリーグへの切符をつかんだ料理人。正直、突然に滝沢に出ていかれた風林火山にとって、松ヶ瀬が優勝したのは嬉しい誤算だったのではないか。人気の面では滝沢と比べるべくもないが、実力は遜色ないメンバーの加入になった。風貌は山崎のようにコワモテで特徴的だが雀風はオールラウンダー、与えられた素材をまさに丁寧に料理していくバランス派。

キムチーム:赤坂ドリブンズ

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キム・カッファン:鈴木たろう
 蹴り技主体のキムのような最強の鉾、そしてMリーグでナンバー1のかわいさを誇る鈴木たろう。手牌から8000を作り出す手順はまさに天才的で、何が見えているんだと思わされるくらい常人には無い発想で魅せてくれる。しかし、ちょっと2年目以降、毎局上がりに向かいすぎていてバランスが崩れている印象。
 
チョイ:園田賢
 トリッキーの極致チョイは、まさにマジシャン園田。ぶっちゃけMリーグ始まるまで知らなかったが、1年目にMリーグに園田ありというくらい目覚ましい活躍をした。しかしながら、2年目は松本とともに呪われているんじゃないかと思うくらい絶望的に天運に見放され、麻雀というゲームの理不尽さをこれでもかと視聴者に教えてくれた。

チャン:村上淳
 鉄球のごとくリーチ棒を振り回すリーチ超人、村上淳。裏あり麻雀でいかにリーチという役が壊れているのか本当に再確認させてくれる。初年度はスランプだったが2年目以降は実力通りエースとして活躍している。瑠美姉大好きなのが今年度の不安要素だろうか。男梅と称される赤い顔が、違う赤い顔にならないかちょっと心配。 

メイリー:丸山奏子
 毎年10試合しか出ない三杉君、まるこ。デビュー戦があまりに鮮烈過ぎて、本人にとっては逆に余計なプレッシャーになってしまっている気がする。しかし、その印象を上書きしようにも、試合数が少なくデビュー戦を克服する時間もないまま1年が終わってしまっている。まるこ出せ。

女性格闘家チーム:セガサミーフェニックス

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キング:茅森早香
 ショートでスタイリッシュということでキングは茅森。これは異論はあんまりなさそう。昨年度は他選手が調子悪いなか、本人も調子が良くないなりに粘っていた。調子が良いと結構荒くなりがちだけど、初年度最高打点を獲得したように攻撃力が高く、先制リーチに対しても臆さずに強烈なカウンターを放つ。逆境〇が付いているのか、ピンチ時にこそ頼りになる。Mリーグを代表するレア役コレクター。

ユリ:魚谷侑未
 最強流のユリ・サカザキは女流最強の魚谷で。あらゆるステータスが高水準で、無駄が本当にない。オーソドックスなので目立たないのだが、とにかく基本がしっかりしていて本当にミスがない打ち手。それゆえ玄人好みの選手ともいえる。2年目は役満にも恵まれてとんでもない成績だったがあと一歩で優勝を逃し、昨年度は揺り戻しが来たのか近藤とともに下振れて不調のままシーズンを終えた。今期はシャーレをその手に掴めるか。

不知火舞:近藤誠一
 一番露出が高い、尻、これはもう近藤誠一しかない。ここに異論はない・・・はず。もはや誰にも真似ができないレベルの高打点を逃さない手組みで、一打一打で観る者を魅了する雀士。それでいて奇をてらっているわけでもなく、ただただひたすら強い。一生に一度でいいから同じ手順を踏んでみたいと思わせる麻雀プロの名にふさわしい選手。また左利きというのが余計にカッコいい。土田に思わずカッコいいとつぶやかせた倍満はツイッターのトレンドにまでなった。

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藤堂香澄:東条りお
 合気道なのに前に出る香澄は新メンバー東条で。最近は岡田がトップだろうけど、ちょい前まで連盟で人気女流プロといえば高宮と東条で、今でもトップクラスの人気を誇る。ずっとロングのイメージだったのでショートカットになっていて驚いた。守備派なのに超攻撃的アマゾネスなんていう可哀そうな通り名を付けられた和久津が契約解除となってしまったが、攻撃的な新メンバーとしてどれだけチームに貢献できるか期待される。

チーム龍虎の拳:雷電

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タクマ:黒沢咲
 お嬢、ごめん、初期メンにもう女性キャラがいないんで許して。オロチチームだったらシェルミ―だったのだが・・・。雀風は鳴き率1桁と極端に面前主体で、鳴きという麻雀の重要な手段を拒否しているため、一部からは全く評価されていない。しかしながら、そんな批判などどこ吹く風といったセレブの余裕で、成績では女流トップをひた走り、1年目から孤軍奮闘の状態が続く雷電のスーパーエース。「鳴かぬなら・暗刻がいっぱい・四暗刻」、という感じで牌を縦に重ね、ドラを引いては周りの点棒をペロリとむしり取っていく。手牌が悪いと高みの見物で無駄に参加しないことで失点も少ない。自分のツモ牌をここまで信じれるのが本当にすごい。長いあいだ小島武夫の麻雀を継ぐのは誰かと思われていたが、なんと黒沢咲だった。

リョウ:瀬戸熊直樹
 気合がためられずまるで必殺技がカスしか出ないリョウ、瀬戸熊。1年目は得意技が役無しダマプッシュとしか言えないくらい酷く、勝負所でリーチの声が出ず、守備に関しても無駄な押しが多く勝ち切れない試合を重ねていった。かつての瀬戸熊を応援していた身としては本当に同じ人間なのか目を疑うほどだったが、3年目になってようやく見ていられるようになった。とはいえ、まだまだ。今期あの暴君は帰ってくるのだろうか。老いるにはまだ早い。

 
ロバート:萩原聖人
 体力満タンなのに龍虎乱舞でのフィニッシュでKOを狙うロバート、萩原。1年目からマナーも悪く、加えて打ち込み不足による選択ミスを連発し、見どころ無く撃沈。2年目、特筆すべきこともなく撃沈。3年目、ようやく変わってきたが、1年目、2年目とそれほど悪くない手牌をフイにしてきた揺り戻しが来て、当然のように下振れになり、普通に負けた。選手の中で良い負けが許される立場なのは萩原だけなので、負けるにしても良い負けを見せてほしい。

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K’:本田朋広
 最近の選手はよく知らないので正直わからない。とりあえずカッコいいのでKダッシュで。


庵チーム:チーム麻雀格闘倶楽部

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八神庵:佐々木寿人
 まさに暴走庵、寿人。打牌スピードの速さ、麻雀2大ぶっ壊れ役のリーチとホンイツを使いこなし、とんでもなく勝つか、とんでもなく凹むかを繰り返しつつ、最終的に立っているのは本人だけみたいな選手。昔に比べて鳴きはかなり減り、相手のリーチへの撤退もかなり早くなった印象、というか空中戦主体だったのに地上戦主体になってて別人で驚いた。10年前に寿人が鳳凰位取るって言っても、たぶん本人しか信じなかったと思う。

バイス:高宮まり
 間合いを詰めて高火力の投げを狙うバイスは高宮。もう残り筋が2本しかないような牌でも押すベルセルク。寿人の勝つか負けるかは、そもそも全試合勝てない麻雀の本質を捉えて、試合単位で勝つときのポイントを高める理にかなったものなのだが、高宮の勝つか負けるかは一局どころか、一巡単位ですらあり、正直狂っている。しかし、それゆえに高宮にしか勝てない試合もある。もう試合に出すこと自体が博打で、そういった意味で観ていて楽しい。昨年度は前半戦、押していた牌が押せなくなり持ち味が完全に無くなっていたが、今期はちゃんとご飯を食べて最初から押してほしい。

マチュア:伊達朱里紗
 こちらも知らないので書きようがない。申し訳ない。今期注目していきます。

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社:滝沢和典
 もうキャラも品切れになってしまったが、オロチチームから社で。本当は京みたいな主人公タイプだと思うけど。昨年優勝した風林火山を電撃脱退してKONAMIに移籍。まぁ、色々あったし、1年目の控室の華やかさから、冷凍庫みたいになった控室を見ていて移籍したくなる気持ちも分かる。この移籍が無ければ瑠美姉がMリーガーになることもなかった。守備よりの面前派で、ほぼ1枚目の役牌は鳴かないタイプ。形を整えてから前に出るので、リーチしても終盤になりがちで上がれずに流れることが多く、鳴いた時の方が上がれている印象がある。

彼の移籍で風林火山のサポをやめて、KONAMIサポになった。ほぼ寿人頼みだったチームを決勝に連れて行くサポートを期待したい。

もうすぐ4年目のシーズンが開幕。今期も熱い勝負が見られるだろうか。
 

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