死 に権利を
『自分では死ねないので、死刑になりたかった』
この言葉を「身勝手」という言葉で片付けるのは、たぶん、それもまた身勝手なのかもしれない。
誰かを殺めるしかない。という思考に至る前に自ら死を選ぶ権利があったなら。
この人は、誰にも迷惑をかけず、自らの人生を自らで終わらせられたかもしれない。
40歳になったらと決めたときから、私はどうしたら誰にも迷惑をかけずに終えられるかをずっと考えている。
やっぱり、海外へ行くしかないのかと考える。
もちろん然るべき機関へ行ったからと、すんなり受け入れられるとも思っていない。
けれど、そう決めた日から思うことは、なぜこうも死ぬことは難しいのだろう。ということだ。
なぜ、安楽死は生の行き着く最後の選択なのだろう。
同じ命なら、生にも死にも優劣はなく、そしてどちらにもそれを持つ自らに選ぶ権利が認められるべきではないのだろうか。
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