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9月末のutena.m.f

音楽室の外の空気も秋らしくなってきました。
2Bの鉛筆の減りがはやい、9月後半の音楽室です。作成したワークブックと、もう一つのスケール練習で生徒の皆さん、筆記が多くなってきてるからです。

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ワークブックはみんな同じで、はじめのページをしました。ついにスタートです。幼稚園から大人まで。グループワークの皆さんにもやってもらうことにしました。30人くらいいっぺんにはじめたことになります。ありがたいのは、どの方も快くこのやり方を受け入れて、楽しみにして頂いてること。製本したワークブックはとっても綺麗で、手触りもよく、書き味もよく、「すご~い。」と言ってもらえます。製本技術がすごいんだけどね。普段いっつも自作のテキストはコピーして表紙貼って、そのうちピラピラしてくるようなのばかり使わせてるから、申し訳ない。製本効果、大です。設定した金額も納得して頂いてるみたいで、とりあえず安堵。

そして、個人ワークのときの10分とか、そのくらいの時間最初にちょっとやってみて、思っていた以上にいろんなことが見えてきました。一番は私達ってついやっぱり、結果にすぐ走るということ。このワークの最初はとにかく”聴く”、ということの解像度をあげていく、ということから入ります。私自身もつい、端折ってしまって「できる」ようにしてあげようとしてしまうことがあって、それは生徒さんの体験を阻害してしまってきてたかもしれない。このワークブックはそれに歯止めをかけるように、実にまだるこしいくらいじわっと始まる仕組みになっています。

今まで、歌っても音程が取れなった女の子が、ふっと、とても良い声でハミングしたことが一番の衝撃でした。なんだ、歌えるんだ。やっぱりきき方だったんだ、と。これからずっとこうなのか、その一瞬だったかはわかりませんが。

それから、このワークをやってからピアノに向かったときいつもと違う音色で、いっつもつっかえてた生徒さんが注意深く進められたこと。彼女は初歩とはいえなくてもう6年くらいかよってて、こういう生徒さんに果たして、やってみる価値はあるのかちょっと悩んだりしましたが、いつでも基本に戻るって悪いことじゃないね。これも続けてみることにしました。

あと、以外だったのが、たった二音間の行き来のメロディを、初見で音程取れない、という人もかなりいたということ。いや、きれいに2度音程、なんて、取れないのは普通なのかもしれない。これも、すごい発見。こんな簡単な事から始めさせて退屈じゃないかなとおもったら大違いでした。やあ、ほんと、面白い。

本当の成果はまだまだ、これからだし、私自身がこのワークブックにもっと慣れなきゃいけない。でも、とにかく良いスタートが切れたと思います。

とりあえず、ちゃんと使えそう、というのがわかってきたし、これからネットにもあげて誰でも買えるようにしたいと思っています。でも、このテキストたけではわからないこともあると思うので、動画も準備中です。またご報告します。


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愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!