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4/21ころのutena/オンラインレッスン

うちにしては、いつになく華やかな花瓶です。

オンライン個人レッスン

たまたま、何人かやってみてもいい、と協力を申し出てくれた保護者さんがいて、子どもたちとオンラインのレッスンをぼちぼちやってみています。

なかなか難しい。

普段対面でのレッスンなら互いの伝達のパイプは幾つもあるもので、視覚と聴覚だけでやり取りしているのではないのだなあ、とつくづく感じました。その上スカイプやラインだと、音楽レッスンとしては致命的なタイムラグも生まれてしまいます。だから、一緒に手を叩いてリズムを教えるということはできない。やってみて、といって、私は見てる、そして、、じゃあ私がやってみるね、といってやってみる。なんとももどかしい。普段の倍以上に時間がかかる割に、伝わらない。こういうのは、今ここなんだよ、と身体で伝えてきたことなので、同時進行できないというのは、かなりデメリットです。特に小さい生徒さんにはかなりやりづらい。また、長時間PCに張り付いてしまうというのは、子どもの体にはあまり良くなさそうで、電磁波カットグラスとか、つけてやってる子もいて、そのへん、気を使います。私自身は思ったより、疲れはしなかったけれども、音のわるさには、きついものを感じます。

でも、わるいことばかりでもなくて、そのパイプが単純で少ない分、生徒は一生懸命聞こうとしてくれます。これ、結構とってもいいメリット。

少し気恥ずかしくはあるんだけれども、子どもたちもどこか嬉しげ。こんな表情されたら、もっともっと君のこと好きになっちゃうな。

1度めは慣れなかった私で伝わらなさに歯がゆくもあり、申し訳なくもありましたが、2度めになると、お互いに、やり方が分かってきて、要領よく伝えられたし、子どもたちもうんと弾けてきたので、良かった!ようは、同時に何もかもは無理だし、対話も演奏も、自分が発信側か受信側か、というのをしっかり認識していけばいい、ってことね。欲を出しすぎては、だめっぽい。

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作曲に興味を持っている高校生とのレッスンはむしろ、オンライン、楽しいかも、と思いました。それはこれまでの積み上げがあって、以心伝心、という、なんと架空のパイプが成立するからです。でも、パイプが荒いので、その分私も一つ一つ彼女の感想を聴く、彼女も普段おとなしくて、なかなか口にだしてくれない思いも、ここでは「黙っていて私が察してあげる」ということができないから、丁寧に答えてくれます。そのことがむしろ、きめこまやかなレッスンになっていってる気がしました。それにしても彼女の意欲は頼もしい限り。今せっかくふんだんにある時間を生かしながら、貪欲に学んでくれます。楽しいんだろうなあ。

オンラインでこれからやっていく方向性

一人ひとりのオンライレッスンの方向性をふたつ考えています。一つは、キチンと計画的に事前に何をするかを決めておいて、それをやっていく、こなしていく、という方向。

もう一つは、いかにやり取りを楽しくしていくか、ということ。子どもたちの楽しい思いを引き出して、普段の生活のなかに音楽をとりこんでいく窓口になっていくこと。

これは、普段はそのどちらもをバランスを取りながらやっていたものですが、どちらかに特化するしかない、というところです。性格や年齢によるかな。オンラインレッスンのマニュアルがもう少しでできそうな気がしてきました。やるならばちゃんと伝わるものをしなければね。

あと、どうしても、ちょうどMP3の音楽みたいに、骨と筋と皮しか伝わらないから、それでどう料理するかっていう音楽になります。私がしたいところは(骨皮筋も大事だけれど)もうちょっと水っぽいところだから、これはオンラインでは無理。それはまた別の方法を考えていきたいなと思います。

複数に向けてのオンラインワーク

その、水っぽいところは、キチンと作り込んでいくほうがいいのかもしれない。多分だけれども、いま子どもたちにしろ大人にしろ、飢えている、人の生物感、とでも言うか。

普段小さなお子さんたちとやっている、おとあそびワークは、一人ではなくて、グループでやってみるのが良いかも。ユーチューブのライブとか、使えるかな。これだったら、もしかしたら、うちの生徒だけではなくて、もっと広く声をかけてみても良いかもしれない。準備とか苦手なんだけど、今の子供達の状況を見てると身近な教室がやってる、という敷居の低さが良いかも。ああ、でももしかしたら、子どもたちは大人より安全で、教室に戻ってきてできたりしないかな、もう少し先に。やっぱり生でやりとりしたいよねー。そのための継続期間として、のオンライン、と考えてもいいかな。まだ模索中。

utena drawing の個人レッスンは、難しいかな。それで、noteの有料記事をやってみたのです。私自身もこれはとても良かった。一つ一つ丁寧に作っていきたい。そしたら、誰でもが最初から自分のペースで始められます。ネット記事のいいところ。

こういう時代が来てしまったのだから、その中で、できることを。ただ、伝えたいことは変わらないので、それ、を見据えながら。とにかく、音楽の芽を伝えていくことを続けたいと思います。



愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!