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フォーレ作曲シシリエンヌ【動画】

ハリコフの地下壕やリビウの街角で、演奏をしている映像が回ってきます。
戦時下の彼らに私が勇気づけられる。


正直にいってしまうと、ずっと胃がかたい。戦争がはじまってから。東日本大震災の時と同じように、共感鬱というのな、私は弱い。弱いながら、へたれに音楽をやっています。

イタリアでコロナが流行し、多くの死者がでていたころにも、窓際で歌ったり、バイオリンを演奏したりする映像をよくみました。その時も救われるようなおもいがした。こんな時でも人は音楽をするし、音楽はそばにある。

自分は弱いからな、余計に、それが身に沁みる。

何のために人は音楽をするのか、
なんて、答えはいらない。

・・・・

フォーレのシシリエンヌ。

若い頃、その切ないメロディに溶けそうだった。

この曲ピアノではなかなか、あの空気が描けなくて。
左のアルペジオとのバランスがうまくとれなくて。
やっとこのアルペジオの波間に乗りながら、メロディラインをちゃんと追えるようになってきた。

もう今は溶けようとはおもわないな。

小さくてもいい、弱くてもいい、
私も奏でような、彼らと同じように。


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写真は川岸でみかけた二羽のカラス。

愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!