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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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2022年12月の記事一覧

感じることを大切に。「冬至の会」をおこまいました。

感覚とあそぶ「冬至の会」を今年も行いました。 うちの音楽教室(音楽室)では、毎年年末行事として、“冬至の会”というのをやっています。 冬至の日、夕方17:00から18:00にかけて、おとずれる暗闇のなかでおこなう遊び。 その目的は 感覚を見ることから解放し、きく、におう、あじわう、ふれる、 を浮き上がらせること。 一年という天体のサイクル(音楽・リズム)におもいめぐらせてみること。 暗闇のなかでの対話・・など。 去年はオンラインで生徒さんのご家庭繋いでの会でしたが

星がひとつ消えた空に

先生の訃報をきいたとき、ああ、故郷の天国へ行かれたんだなと、淡々と受け止めた様な気がしていました。 伝えてくださった先方のお友達の声も明るく 運転中の電話だったので、どうか安全に帰ってきてね、と。 次々にかかってきたり、こちらからかける電話口の 古い友人たちもみな明るく、 悲しみでありながらどこか祝祭のようにも思えたのは その先生がまちがいなくだれよりも「生ききった」ことを 皆が知っていたからだと思います。 この週末のこと。 それでも日が経つうちに 確かにこの世にもう先生の

中3生、音楽教室を去る

リトルコンサートが終わってから、次の曲はドビュッシーのアラベスクを選びました。お母さんから、受験が近いのでそろそろ・・・というお話と伺ったのは曲を選んだ後で、2ヶ月でそれなりの演奏にして送り出すには難しかったかな、と思ったけれど、本人はこの曲を続けたい、とのことで、のこりの6回のレッスンはこの曲だけに集中することにしました。 そして、最後の演奏が今も耳に残っています。 泣き虫だった〇〇さん。 ドビュッシーの懐の深いところにさしはいっていく、心。 最後のレッスンもひたすらド