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音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

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大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意…
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2021年12月の記事一覧

愛されない、はデフォルト

両親に愛されていなかったわけではないけれど、 どこか遠巻きに感じていた。 ダイレクトに共感されたことも、褒められたことも、思いを抱きとめられたことも記憶にない。 息子が通った教会の幼稚園は坂の上にあって、 急勾配を上がっていくと、 歳をとっても溌剌としたおばあちゃん先生がいて、 しゃがみこんで大きく手を広げて待っていてくださって 息子の歩く先を立ちはだかるように(笑)して、抱きしめてくださる。 それを見届けて、坂を降りながら、 何度も泣いた。 私にはあれができない。と。

ショパンコンクール演奏を花にたとえてみた

ショパンコンクールに熱狂したのは、若かりし頃の話、今年のネットでの盛り上がりを横目で見ながら、私はひたすらベートーヴェンを弾く毎日。 今日BSでショパンコンクールに出場した日本人のドキュメンタリー番組をやっていて、夕飯がてらちょっと覗いてみたら、それぞれに向き合い方も音色も曲の作り方もさまざまで、面白く、最後まで釘付けになってしまいました。だいたい流行にはいつも遅れる。すごいなあ、日本人ここまできてるのかあ。そして日本人、という括りにはとてもできない、それぞれの個性。時代は

街の曲線と直線

思えば、いつの間に街から曲線がなくなっていったのだろう。 人が使い勝手の良いように、土地は平らに固められ、道は広げられ。 やんごとなき事情があり、愛媛から自家用車を走らせ、 淡路島を抜け、500キロを一気に走って愛知県瀬戸市に辿り着いた。 瀬戸といえば、焼き物の街。 もっとも、単に滞在するだけの場所として選んだ場所なので、なんの予備知識もなくたどり着いたのが夜。 明け方目が覚めたので街の散策。 静かな街で、参道を歩いていると、犬の散歩をしている方がおはようございます、