見出し画像

地学オリンピックの「リアル」に迫る

こんにちは!このnoteにおいては、高校時代に面白い活動をしていた方にインタビューをして、その活動の魅力を伝える記事を執筆しています!今回は地学オリンピックに出場されていた、東京大学理科二類2年の「孔雀石」さんに地学オリンピックの魅力を聞いてみました!

その他の記事はこちらから↓
https://note.com/utbasehighschool/m/ma89ed7d9804b


お忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございます。
まず、高校時代に残された実績についてお聞かせください!

第10回日本地学オリンピック銅賞
第11回日本地学オリンピック敢闘賞
第12回日本地学オリンピック文部科学大臣特別賞です。

地学オリンピックでの活動を通して、得たものはなんですか?

地学は理科4教科の中でも最もマイナーと言われているだけあり、 身近に地学を勉強している人がほとんどいませんでした。しかし地学オリンピック本選に参加することで多くの地学好きと知り合うことができました。また、地学の中でも地質や海洋、 気象、 天文など様々な分野があり、 それぞれ得意不得意がありました。地学オリンピックへの参加、受験者やOB・OGとの交流を通じて、苦手だった分野にも興味を持ち、より深く勉強してみようと思うようになりました。

地学オリンピックに求められる力はどんな力だと考えますか?その理由も教えてください!

2つあるのかなと思います。
まずは「地学(もしくはそれに関する任意の分野)が大好きである」こと。
地学は学校に教えてくれる先生がいない・問題集がほとんど存在しない・模試でも省かれることがあるなどかなり冷遇されている教科なので、そのような厳しい状況でも関係なく挑戦したいという気持ちが必要です。
そして「初めて見る物の特徴を正確にとらえる力」です。
オリンピックに限った話ではないが、鉱物や化石、岩石を同定するのに必要な力です。「~岩という岩石は~という特徴がある」という知識だけでは同定は難しいです。目の前の未知の石の特徴を正確に把握し、比較作業を通して様々な可能性を検討することで正確な同定は実現します。経験と慣れが必要となる力だと考えています。

高校・大学での学びと地学オリンピックでの学びはどう違いますか?

地学オリンピックの勉強は、受験地学と比べるとより思考力を必要とするものでした。自分の知っている知識を元に、新しい概念を理解したり推測する力が問われるものです。ただ覚えているだけでは解けないというのが大きな違いに感じられました。

現在の興味分野はどこですか?

古生物の理論形態学に関する研究がしたいです!

地学オリンピックはどんな人におすすめですか?その理由も教えてください!

地学オリンピックは同じ地学好きと知り合える貴重な場なので、地学を勉強したいが高校で教えられる先生がいない人におすすめです。
また、地学の中でも自分と少し違う分野の人と知り合えるため、地学の中でもある特定の分野が好きな人で、 さらに幅を広げてみたいと思っている人にもおすすめです。

最後に、地学オリンピックに参加を考えている人へ一言お願いします!

地球にわくわくしたい人は是非受験してみてください!

—---------------------------------

孔雀石さん、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました!
高校ではマイナーな地学ですが、そんな地学が大好きな人が集っているのが地学オリンピックという場所なんですね。私も大学で地学に関する授業をとって興味が湧きました!皆さんも参加してみると新たな世界が開けるかも!?

地学オリンピックに興味を持っている方がいれば、ぜひ参加してみてください!
地学オリンピック公式HPはこちら
2022年度の参加募集期間は公式に発表されていませんので、興味ある方は公式HPを随時チェックして発表をお待ちください。

UT-BASE for high schoolでは、東大に関心を持っている高校生・大学受験生の皆さんに向けて以下のような情報発信を行っています。

①公式サイト:科類紹介・学部紹介・東大生インタビューなど、東大生の普段の生活や東大内部の情報についてお伝えしています。
②公式note:等身大の東大生の思い・考えたことを不定期に発信しています。
③公式LINE:おすすめの記事・イベント・プログラムを定期的に紹介します。

ぜひ、他の記事も読んでみてくださいね!LINEへのご登録もお待ちしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?