次に会えること
私は、高齢の方を対象にした仕事をしている。
毎日色んなお年寄りと接して、色んな刺激を受けている。
介護とか、病院では無いので、前向きで学ぶ意欲のある明るい人しか来ないというのもまた、いいのかもしれない。
最近よく耳にすること。
ご夫婦で来ていて、見かけなくなって、何ヶ月かして、尋ねて来てくれた時、独りだということ。
お父さん、亡くなったんだよ。
あの時は色々ありがとね。
その人たちは切なく悲しくでもニッコリ笑う。
とても深い深い心の悲しみを乗り越えようとしている最中の人達。
長く生きていると、周りの人も、家族も先にいなくなってしまうことがあって、みんなそれを乗り越えて、今を生きている。
そしてその人たちはみんな心が優しく強い。
言葉に重みがあり、決して後悔しないように生きている。
いつか必ず大切な人はいなくなる。
そう思って日々接して、そう思ってそばにいる人を大切にしてね。
と、笑顔で私に言ってくれる。
そして自分がいなくなる時も、思い残したことがないように、いつも今を楽しんで、やりたいことはすぐ行動して、足腰動くうちに色んな人に会いに行き、ありがとうと沢山言うこと。
沢山笑うこと。
そういう大切なことに日々気づかせてくれる素敵な人たちと毎日会えていることにも感謝しなきゃいけないなと思う。
当たり前にいる人、帰ったら感じ悪く家で寝転がってYouTube見てる子供たち、それを見てため息をついて怒ってばかりいることが、無駄な時間に思える。
当たり前が、当たり前じゃなくなる経験を、お正月から経験した方も少なくはないとおもう。
地震も災害も、事故も病気も、誰にいつ起こるかわからない。
毎日、元気で笑顔でいられること、大切な人を大切にして、生きて行けたらと今日も思った。
今日も一瞬でも私を思い出してくれた人や、これを読んでくれた人、ありがとう