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一生懸命はかっこいい〜人づくりの舞台活動〜


みなさんこんばんわ。こんにちわ。
今日はわたしの成分を紹介します。

1割お米と小麦粉
2割音楽、写真
残りの7割は表現舞台

この7割の舞台活動について
少しお話ししたいと思います。


まず、わたしは幼少期からずっと自分のことが嫌いでした。
人前に立つことは好きでした。でもそれは注目してもらえるから。
自分のことはきっと嫌いだったと思う。
姉との差は感じてたし、
人より自慢できることなんてなかったし。

そんなわたしが、わたしはわたししかいない。
他の誰にもなることはできないんや。
じゃー、なんかコンプレックスさえもこんな自分を

まるごと愛して生きていこう

と、思えたのが中高4年間を通して過ごしてきた
この舞台活動のおかげでした。


え。舞台って何するの?
劇団?ダンス?ミュージカル?養成所?


どれも間違ってはいません。
ひとつだけ違うとしたら、
この活動は舞台が目的ではないということ。


わたしが通っていた中学校では
修学旅行で沖縄に行って、平和学習をすることが
その時代は定番化していました。
その中で地域の舞台活動をしている同世代の子供たちとの交流の機会を作ってくれていました。

沖縄のとある地域で
一回ぽっきりの予定で始まった舞台活動。
地域の子供達を集めて町の物語を町の子供達に演じてもらう。
舞台が終わった後、心が震えるほどの感動体験をした子供達は
一回だけじゃなくて、これからも続けたい。
そう願い、大人が動き今も続いている。

子どもが変われば大人がかわる。
大人が変われば地域がかわる。


ここは、舞台活動を通した
人づくりが目的なのです。

中学生のとき、姉が先に修学旅行で
その子どもたちと交流した後
後輩に向けて行った学習発表会をみて
わたしも3年生になったらやるんだ!と漠然と思っていました。


修学旅行で同じ世代の沖縄のこどもたちと交流して
その圧巻のパフォーマンスに心ごと掴まれて
涙が止まらなかったのを覚えています。


修学旅行から帰ってきたあと、
大阪でもこんな活動がしたいと立ち上がったのが
わたしが青春自体を全力投球した表現舞台活動。


地域のおっちゃんおばちゃんがスタッフとして
子どもたちのために脚本を描いてくれたり、
曲をつくってくれたり、演奏してくれたり。


舞台をつくるという過程の中で
ぶつかりあうことや、嫌になることは山ほどあった。
でも、自分の思いを伝えること。
隣にいる人の想いを受け入れること。


ここでは、どんな不器用な人も
どんなに自分を認められなくても
それがあなたなんだから、それでいいじゃない。

と、言葉に抱きしめられながら
少しずつ自分に丸を出せるようになっていった。


1つの舞台を作り上げるために過ごしてきた
その過程こそがわたしたちにとっての舞台。

やり遂げた後のなりやまない拍手。
達成感。感動体験。


自分はここにいていいんだ。


そんなことを思いながら
全力で表現と向き合いながら
自分という人間を丸裸にしていった。


中学校1年生から
高校3年生までの多感な時期を

あんたはそのまんまでええんやで


とまるごと受け止めてもらいながら
がむしゃらにすごした日々は大人になった今でも
自分のお守りになっている。


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舞台を通して出会ってきた人は
家族みたいな存在。

15年たった今でも
あの時もらった言葉で我に帰り
また前を向けていたりする。

親でもない地域のおばちゃんたちにに丸ごと愛され

自分は自分のまんまでいいんだ

と、わたしはわたしを精一杯生きるための
いろんなお守りをいただいた。

今、大人になったわたしたちが
そんな子供達によりそいながら

大丈夫。あなたはあなたのままで。

と、言葉をかけながら
舞台づくりをサポートしている。

こどもたちの力は本当にはかりしれない。
私たちの方がいろんなものを学んでいる。

こころに太い根を伸ばし
弱くたって、人の痛みに寄り添えるあたたかい手になる。

この活動が全国にたくさんあって
どんな場所でもそれぞれが一生懸命に
その6年間を走り抜ける。


卒業できなかった人もいる。
途中で辞めてしまった人も。
それでもここで過ごした日々が
いつかあなたを支えてくれる
お守りになるからね。

そんな気持ちでわたしたち卒業生は
舞台のたびにここに帰ってくるのです。


出会ってくれてありがとう。


舞台を通して出会った地域が
ただいまの場所になる。

こんな時代でも、出会い繋がり結ぶ想いは
いつか優しいあなたの心のひだとなり
あなたを精一杯生きていくための土台になるのでしょう。

感動で心が震えること。
涙でぐしゃぐしゃになるほどの悔しい気持ち。
人と比べて自分が嫌になること。

そんな全ての体験を
全力でできることが本当に素晴らしい体験なんだと思う。


未来にもずっとこの居場所が
続いていきますように。




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