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巣立ち・亡骸・カンナが燃える夏/今日の良かったこと


巣立ち・亡骸・カンナが燃える夏

近くに天井がペタンコのコンクリ作りクリーム色の壁の平屋がある。
庭にはなんだかもういろんなもんが繁茂してる。
ここだけ、沖縄の路地のようだ。
季節になるとその庭のいちばん通りに近いところに、燃えるようにカンナが咲く。
この、吸い込まれるようなビロンビロンの花びらが、こどものころから好きだ。
夏色。

朝の柑太くんの散歩でアスファルトに転がる蝉の亡骸を4つ拾った。
拾って、路肩の土の上に置く。
指先に小さな蟻がうらめしそうに絡みつく。

ベランダによく来るイソヒヨドリが心地よく歌っていた。
明日、海に行こう。
コアジサシ、ベニアジサシたちの巣立ちに、間に合うといい。


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