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【私の子待ち記録】2回目の妊娠も、流産でした。

結婚4年目、夫婦ふたり暮らし。

私たちは子待ち夫婦です。

何年もなるべく気にしないように、
なるべく自分が笑顔でいれるように、
そっと心に蓋をしていた、子どものこと。

前回の記事はこちら


今回は1回目の流産を終えた後のお話です。

※今回も私の実体験でのその時の心情を書いています。捉え方によって、もしかしたら誤った言葉や、傷つける言い回しがあるかもしれません。
その場はそっと記事を閉じてくださいね。


『私の妊娠記録②:流産後1年半後に妊娠→流産(自然排出)』

1回目の流産直後の私はというと、
自分にとって大事で大切で大きなことを乗り越えれたつもりで、
なぜか“女神モード”になっていた。

道行く子供たちや、お母さんたちを見ては
「子供たちってこんなにも奇跡の連続とお母さんたちの強さで、生まれてきて、生きて、笑ってるんだな」と尊敬の眼差しを向けていた。

もう二度と同じことは繰り返したくないが、
ひとしきり泣いて落ち込んだ流産によって
妊娠を継続させて命を育てることの奇跡を知り
自分の人生にとっては大きな学びだった。

あと、職場や家族、友達など妊娠の報告をしていた人には、
どうやっても流産の報告は暗くなるので、
「命の大切さを教えてもらって、自分に必要な経験だった!」
“女神モード”で報告した。
たぶんどえらいポジティブだと思われたと思う。
(実際その時は一周回ってポジティブだった)


それから半年、あっという間に1年。
・・・なかなか妊娠できない。

女神モードはすっかりなくなり、
徐々に心は妊娠へ“憧れ”は“執着”になっていった。

葉酸のサプリを飲み、毎朝基礎体温を記録する。
排卵検査薬も使ったし、大好きなお酒も控えた。
生理予定日数日を過ぎればすかさず妊娠検査薬。
赤線がない白い窓を見ては、愕然とする。

病院で基本的な検査をして、卵管造影検査もした。
(卵管造影検査は激痛すぎて思わず叫んだ)

不妊治療の方法、できる病院、かかる費用を調べて
実際に病院で不妊治療する場合の詳しい話も聞いた。

いつの間にか頭の中は“妊娠”することでいっぱいになった。

そして周りの妊娠に焦りとうらやましさを感じ始める。
子供を見るの大好きなのに、なぜかつらくなる。
流産直後は立ち直れたと思ってたのに、
数か月たってからが、一番きつかった。
気が抜けると思い出してしまい、涙が止まらなくなる。
妊婦さんを直視できなくなる。

私は、全然立ち直れていなかった。

前回の流産から1年半たって不妊を認識した。
たくさん我慢しても、体に気をつかっても妊娠しなかった。


半ば諦めていた頃、妊娠検査薬の陽性がでた。

前回のことがあるので、すぐ病院にはいかず、
2週間後(7週目頃)くらいに診察を予約した。
喜びより、不安のほうがはるかに大きかった。

「妊娠してますね。大きさは“4週目”くらいかな。」
2週間後の診察で言われたこの言葉で、すぐ察した。

ああ、今回もたぶんだめだ。

妊娠7週目で心拍確認のスケジュール感で行ったのに、
4週目なんて、そんなの小さすぎる。
もちろん胎芽(赤ちゃんの種)はなく、前回よりも小さな胎嚢がほんのり見えるだけ。

この時点で、2度目の流産を覚悟した。

けどあまのじゃくな旦那は「まだここ(お腹)にいる。」と
私なんかより命を最後まで信じていた。

案の定、その翌日に事は起こる。

仕事のお昼休み、突然激しい腹痛に襲われる。
トイレに駆け込むと、2か月ぶりに見る鮮明で大量の血。

自然排出が始まった。

「すみません!なんか突然腹痛がひどくて、病院いかないといけないみたいです!?」と半分意味の分からない言葉を並べて病院へ。
(今回職場の方にはまだ報告してなかったのですが、すぐ察したらしい)

「残念ながら、流産です。」

今回は待合室で涙はでなかった。
もう心は“無”に近かったと思う。
淡々と先生の話を聞いて、帰宅した。

もう徐々に排出が始まっているので手術はいらないとのこと。

翌日仕事をお休みする気満々だったのに
腹痛がなぜか収まっていて、普通に仕事へ行けてしまう。
なんでこんなときなのに、私は元気に仕事に行ってしまうんだろうと心の中で嘆く。

職場の方に報告。
また気を使わせてしまって、申し訳ない。
「遠慮なく休んでね。」今回も優しさが、また染みる。

普通に仕事した反動か、次の日の朝、身体が動かない。
その日は休んで本格的に自然排出が進んだ。

トイレで血が流れる様を見る度に
「あなたはまたお母さんになれなった」と責められるような気持ちになった。少しずつ、確実に、心がすり減っていく。

とても小さな固形物がでて、
「さよなら」とひとりトイレでお別れを言って、終わった。


妊娠発覚後、流産の不安を抱えながら
通りかかったイルミネーション。



ということで以上、
『私の妊娠記録②:流産後1年半後に妊娠→流産(自然排出)』でした。

やっぱりどうしても暗くなってしまいますな~。

2回目の流産は家族と少しの友人にしか言っていません。
正しくは言えてません。
「なかったことに」はできないけど心にそっと蓋を閉じている状況でした。
けど自分のため込んだ気持ちを成仏させたいので、ここに残させてもらいます。

この文章で不安にさせてしまったり、いやな気持ちにさせてしまったら申し訳ないです。

けど、それでも私はなんとか自分の中で整理しながらも
今元気に、なるべくポジティブに過ごしています。

ちなみに2回目の流産から9ヶ月たった今、
今は穏やかな気持ちで、自然に子どもを待っています。

子宝に縁があっても、なかったとしても
どちらの道でも、自分の道として
歩んでいこうと思ってます♩

悲しい出来事があった方へ、
「ひとりじゃないと」いう気持ちが届きますように。

そして妊活で悩む方、
お母さんになりたい方みんなに、
どうか大切な命がやってきますように。

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