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混乱する世の中で、にじさんじとファンの「てぇてぇ」から優しい世界を見た話

世間は、令和最初の大混乱の様相を呈してきました。イベントの中止、在宅勤務推進が続く中に、確定申告期限の延期で「いよいよホンモノか…?」となり、休校要請がとどめを刺したのが、昨日2月27日のことでした。

ぼくはスーパーお気楽独身子なし実質在宅個人事業主なので、いま多くの方が抱える混乱に対して、めったなことは言えません。

ただ今は、「みんながみんなを許しあえる、優しい世界であって欲しい」と願うばかり。昨日の夜から、そんなことが書きたくてたまらず、モニターに向かっています。


唐突に【にじさんじ JAPAN TOUR】のこと

少し前…いやもう気づけば1年ほど前から、ぼくはバーチャルユーチューバーというコンテンツにハマっています。
特ににじさんじという事務所と、そこに所属しているバーチャルライバーという演者たち(以下、ライバー)が、めちゃくちゃ好きです。

「にじさんじ」知ってますか?インターネット界隈では、2019年の流行語第1位に、あの「鬼滅の刃」などを押さえて輝きました。100人くらいのライバーが所属している大きな事務所で、それぞれがYouTube上で毎日毎晩、ゲームや歌、雑談などの配信をしています。
リアルYouTuberで言うと、にじさんじ=UUUM/ライバー=HIKAKIN的な感じです。いやこれ伝わんのか?ジャニーズ/中居くんでもいいわもう。アニメやボーカロイドとはまた違う、芸能コンテンツです。
ぼくが彼らの何をどう推しているかは、長くなるので省きます笑

にじさんじが出来て2周年の記念に、2月の初頭から音楽ライブの全国ツアーが始まっており、2月26日にはZepp名古屋でライブがありました。ぼくはツアー全部のライブを追ってはいないのですが、名古屋には最推しのライバーが出演するということで、ニコニコ生放送で見ました。


ほんまにほんまによかった!音楽が好きなぼく-杉本雄太を知っている人は、ぜひ無料部分だけでもよいので見てください。美少女キャラ系のライバーが4人居る中で、ぼくの最推しは、27:40頃から米米CLUBを歌っているピエロのお兄さん、ジョー・力一(りきいち)氏です。ライブの後半では、さ〇まさしのカバーもします。彼の何をどう推しているかは、長くなるので省きます。(2度目)

26日の夜には「いや~こんなご時世に、よくイベントやってくれたよな~感謝~」と思いながら、感動冷めやらぬまま床につきました。

前述のとおり、全国ツアーのイベントですので、来週には別ライバーでの東京公演が予定されていました。
それがやはり、昨晩27日の夜に中止の発表。26日の名古屋公演が、ホントにギリギリのタイミングだったんですね…。

Twitterで、事務所とライバーそれぞれから「本当に申し訳ない」という発表があります。彼ら彼女らが、心情的にも経済的にも一番つらいであろう状況での発表です。
そんな主催側の苦渋の決断に対して、リプライ(ツイートへの返信コメント)には、ファンからの温かい言葉がたくさんつきました。

「謝らないでくれ」
「よく決断してくれた」
「誰も悪くない」

こんな優しい言葉ばかり。ライバー個人にはもちろん、事務所のアカウントにもです。
まさに発表のタイミングで、出演予定だったライバーの一人が生配信していました。泣きそうになりながら、明るくふるまっているんですが、そこにつく数々のコメントの温かさに、ぼくは「は~!みんなほんまやさしい~!」って、クッッッソ癒されました。

何がどう推せるか省きますと言ったけれど、このコンテンツの好きなところをひとつ挙げると、「多くのファンの優しさが、露骨に感じられる」というところがあります。
それはもう、みなさまファンなので、たくさんのコンテンツが発信される方が嬉しいに決まっています。でも彼ら彼女らは、

「無理しないでね」
「○○(ライバー名)のやりたいペースで配信してね」
「ちゃんと休めてえらい」(なぜか保護者目線なのです笑)

と優しいコメントをかけながら、何を買うでもなく、ぽろっと10,000円のお布施をします。(Youtubeの生配信では「スパチャ」という機能で、とても簡単に投げ銭ができます)

ぼくは、そんなファンの姿を見て、毎回「てぇてぇ…!」と感動し、半ばそのやりとり見たさに配信へ行ったりするんです。(ぁ、自分では投げないです…)
「てぇてぇ」は「尊(とうと)い」が訛ったスラングで、主に愛し合っている2人以上の関係性を、第三者視点で称賛する言葉です。そのうちリアルでも流行ると思うし、ぼくはとてもいい言葉だと思うので、ぜひ覚えて帰ってね!


ぼくたちが優しい世界をつくれるとしたら、今しかねぇ(ぼくの推しの話に興味ない人はここから!)

で、リアルの話です。
「外敵を仕立て上げる」というのは、コミュニティの中で結束力を高める時の常套手段です。そのために国は、他国との戦争に踏み切ったりもするのですが、今回は予期せぬところから、とんでもない外敵が現れたわけです。
ぼくは、この騒動の中で人々がいい意味で結束して、優しく許しあえる世界になることを願ってやみません。ライバーとファンのてぇてぇのように、です。「OneTeam」とか「は???」と思ってしまうぼくですら、そう思う。

誰も悪くないですもん。現首相が頼りないのは今に始まったことではないし(アンチです)、ひとまず置いといて、まずは目の前の人とコトを優しく許して、向かい合いたい。
最初は「観光業への打撃がすごいなぁ…」なんてのんびりしていましたが、いまや焦っているのはみんな同じです。

そういえば東日本大震災の頃も、こんなことを思っていたなぁというのが、なんだかとても懐かしく、でもつい去年のことのように思い出せます。
そして必ず一緒に思い出すのが、とある東北を拠点にする社会活動家が、ふと口にされた「東日本大震災を経ても、日本人は変われなかった」という言葉です。
当たり前だと思っていた生活が崩れる。人の警戒心がどんどん募り、デマやヘイトが噴出する。9年前、ぼくたち日本人は確かに試されたのですが、その教訓を活かせているかというと…わかりません。ホント、スーパーお気楽(略)個人事業主が、偉そうなこと言ってごめんなさい。
今回の騒動を経て、ぼくたちはどう変われるんでしょうか。

最近、「地に足をつけて暮らす」という言葉を、改めてよく考えます。
これからも、どんな混乱が起きるかわからない。日頃から、どっしり構えて生活を作っていきたいものです。
(「大箱でのライブイベント」って、結構な対極に位置するんですけど…それはそれで…)

最後に宣伝

ぼくが運営している複合宿泊施設 西村邸は、予定通り今日明日お休み。3月1日(日)から通常営業に戻ります。

カフェでの食事も、仕入れができる限り提供していきます。ぼくが西村邸のカフェを「毎日の食卓」と名付けているのは、こういうときにこそ、ちゃんとした食事を続けたい、と考えているからです。ちゃんと食って寝よう!

幸か不幸か、3月は宿泊の予約もそこまで多くないので、いろんな地域の人が出入りすることもないでしょう。必要な対策は講じた上で、いつも通りのおもてなしを続けます。
お座敷もあり、小さい子どもさんとも寛いでいただけます。なにかお力になれることあれば、ご相談ください。いつも以上にちゃんと掃除するぞ。


今夜は名古屋ライブの振り返り配信がいくつかあるので、それを楽しみに、淡々とお迎えの準備をしていきます。明後日からどうぞよろしく。

またまた長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今回の混乱および東日本大震災にて被害に遭われた方、遭われているへ。謹んでお見舞い申し上げます。
そして、混乱の対応にあたられている―特に公共機関の方々に、深く感謝。お疲れ出ませんように。

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