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【整形外科あるある】こんな整形外科はやめておこう!

「その病院は儲けようとしてるんじゃないかとすら思えてしまいますよね。恥を知れ恥を!」

今回は、こんな整形外科はやめておこう!TOP7をお届けします。

※このnoteでは、整形外科医:歌島大輔が医学的根拠をもとに、わかりやく、かつ実践的な医療健康情報をお届けします。
ときどき出てくる「ふんぞり男」とは、その名の通り、ふんぞり返って態度がデカい患者さんです。

ふんぞり男「とうとう、お前、身内を売り出したな!治療家のことをディスったと思ったら、今度は整形外科医か・・・お前、何様だ!」

いきなり、ボルテージMAXのご批判ありがとうございます。
でも、おっしゃるとおりなんですよ。何様だ!っていうのが今回の内容です。
自分を棚に上げた酷い動画だというご理解でご覧ください。

でも一方で、大真面目なんですよね。
そして、先にお伝えしておかないといけないんですが、

「今すぐ変えるべき!」

なんて強烈な言葉を使ったりしていますが、今回取りあげる部分が1つでもあったら、「今すぐ変えるべき!」ってことではないです。

そんなことを言ったら、世の整形外科医の多くを敵に回してしまいます。
そこまではしたくありません。
これは治療家さんも同様ですね。

僕は、普段から治療家さんの問題点をよくお伝えしています。
ですが、治療家さん向けのオンラインサロンや講座を運営している身としては、敵に回したいわけではありません。

むしろ、患者さんのための仕事をしっかりしたいと思っている整形外科医・治療家さんは僕にとって大切な同志です。

しかし、そのような同志であっても「改善点があるかもしれません」という意味でお伝えしています。

また「患者さんのために」という思いより

「お金のために」
「自分が楽するために」

が上回っているような方の特徴をお伝えすることで、
悲しい思いをする患者さんを減らしたいという気持ちがあります。

なので、どこまで言っても、僕の視点からは外れない内容のため、そこはご了承ください。

2020年にも、同じようなテーマで公開した動画が、44万回も再生されました。

https://www.youtube.com/watch?v=-03_DJxddfU

当時も賛否両論いただきましたが、今回も怖れずにお話していきます。

3年以上前の内容であるため、僕が何を話したのか、あまり覚えていません。
そのため、以前の内容を知らないまま動画を撮っています。

というのも、3年前とは僕自身の知識も経験も段違いに変わっています。
人間としても成長している自信があるため、同じ結論にはならないはずです。
前回の内容を見返すことにより、3年前の自分に引っ張られるのも嫌なのです。

その上で、内容がどのくらい被っているのか、両方見比べていただくのも面白いかもしれません。

今回の「こんな整形外科はやめておこう!TOP7」の特徴は、実際に僕自身が患者さんから聞いた話か、自分がスポットでピンチヒッター的に勤務したクリニックでの経験が基本になっています。

そのため、非常にリアルであり、信憑性も高い内容です。

ただ、ご迷惑はかけたくないので、病院やクリニックの名前は伏せさせてください。

そして、今回の内容をきっかけに、あなたの整形外科への通院や治療の体験談を教えてください。
体験談をいただくことで、僕自身もたくさん学ばせていただきます。

では、早速「こんな整形外科はやめておこう!TOP7」を見ていきましょう。

第7位 整形外科を舐めてる整形外科クリニック

まずコレです。

ふんぞり男「そんなヤツいるのかよ。整形外科医だろうが。」

実は整形外科医じゃなくても、整形外科クリニックを開業できるという謎の仕組みがあるんですよね。
そもそも専門医制度ができるまでは、整形外科医だとか、内科医だとか、そういう専門分野は法的に証明できませんでした。

医師であることは医師免許で証明できますが、それだけだったんです。
そのため、今日から僕が内科医ですって言ったとしても、ウソとは言い切れないのが現状です。
もちろん、内科専門医ですって言ったら、アウトです。
内科の専門医資格は取得してませんからね。

でも、専門医じゃないと科として標榜してはいけないという法律はないというか、まだそこまで専門医という制度自体、整っていません。

こういう状況をよく見かけませんか?
〇〇内科、外科、皮膚科、整形外科、眼科みたいな。

いやいや、スーパードクターにも程があるだろう!みたいな。

でも、医師の世界はまだまだ知られてないところがあるので、
「そういう医者もいるんだなぁ」って思う患者さんもいらっしゃると思うんです。

でもそんな医師は、いないです。

僕の例で言うと、現状で整形外科専門医を取ってしばらく経っていますし、さまざまな経験をしているため、整形外科クリニックは開業できます。
多くの患者さんに来ていただけるクリニックにする自信はあります。

ふんぞり男「また、お前味噌か!」

はい、手前味噌ですね。
というか、お前味噌って、ぞり男さんしか言いませんからね。
他の場所で言わないでくださいよ、恥ずかしい。

さて、そんな手前味噌で自信があると言った僕ですが、
内科クリニック、外科クリニック、眼科クリニック、皮膚科クリニックとしての開業・・・

それぞれの専門医の先生に失礼すぎて、絶対にできません。

でも、気持ちも少し分かるんです。

整形外科クリニックで外来をしているときに、

「いろんなクリニックに行くのは大変だから、高血圧の薬出してくれませんか?」

「なんか、かゆいからかゆみ止めくれませんか?」
など、患者さんからご相談があるんです。

そういう患者さんには、軽症で一般的なお薬を出すだけなら良いかなって思い、
「効かないようなら専門のクリニックにちゃんといきましょうね」
っていうやり方はあるんですね。

でも、標榜はしなくてもいいだろうと思います。

ふんぞり男「ここまで言っておきながら、お前、将来開業したら、整形外科・内科クリニックとか名前ついてたら笑うな」

はい、笑ってください。
あと、それでも標榜するケースとして、院長以外に別の先生の専門が2つめの標榜科とか、そういうこともあるんです。

ですから、標榜科が複数あることだけでは判断してほしくはないですが、このような事情をご理解いただき、

「なんでこのクリニックは複数の科を標榜しているんだろうか?」と思って

院長先生の経歴やそれ以外の担当医の経歴をチェックすることは大事です。

どう考えても、整形外科医としての修行は積んでないだろうという経歴であれば、その医師に整形外科的な相談はしないでください。

優秀な内科医であろうと、素晴らしい外科医であろうと、片手間でできるほど整形外科は甘くはありません。
骨折の診断ですら怪しいと思ってください。
というか、骨折の診断こそ実は難しいとも言えます。
整形外科という領域は広く深いです。

ちょっと7位から熱く語りすぎました。では次行きましょう!

第6位 大量生産型クリニック(電気治療大量生産型)

大量生産型というのは、僕の造語で、かつ皮肉が入っています。

とりあえず簡単な診察をして、すぐに電気治療をすすめます。
「できるだけたくさん治療を受けてくださいねぇ」と伝え、来院したらひたすら電気治療だけ受けてもらう。

このような患者さんを大量に生み出してしまうクリニックです。

電気治療っていうのは俗称で、いろんな治療器があります。
ですが、総じてエビデンスがあるかというと厳しいです。

エビデンスレベルが低い研究での効果が示された報告はもちろんあるのですが、様々な診療ガイドラインにおいて電気治療が推奨されているケースは少ないです。

それにもかかわらず「とりあえず電気治療」みたいな流れができているところはご注意ください。

一方で、リスクも少なく効果を感じる人もいらっしゃいます。
そのため、電気治療を受けること自体は否定はしません。

しかし、その効果を検証して、効果がイマイチだったときに次の手を提案するという、当たり前の修正をしてくれるかどうかが判断するポイントです。

電気治療を数回やって、効果がイマイチだなって思った時は、

「あんまり効果がないから、次は医師と相談したい」

と、受付に申し入れてください。

日本人はこういうことを言い出しにくい人は多いですが、ご自身の身体ですので、頑張って言ってみてください。

そして、医師との相談が速やかに行われ、納得のいく別の提案が得られたなら、そのクリニックは信頼して良いのではないかなと思います。

もしくは、電気治療をもう少し続けましょうという提案だとしても、その理由が明確で納得できればそれでも良いと思います。

しかし、電気治療大量生産型クリニックは、そのような相談に対してそこまで親身になってはくれません。

個人的には、親身になって相談に乗ってくれるという「態度」が見極めるポイントかなと思っています。

ちなみに、この電気治療も整形外科では「リハビリ」と称されることがあります。
しかし、基本的には「リハビリ」は理学療法士・作業療法士が行うものです。
機械が行うものではないという認識を持ってもらった方がいいかもしれません。

つまり、リハビリが必要なら、理学療法士・作業療法士がいるクリニックが良いということになりますね。

第5位 大量生産型クリニック(注射大量生産)

今度は注射の大量生産型クリニックです。

ふんぞり男「は?注射を大量生産?どういうことだ?」

それはですね、さっきの電気治療大量生産と同じように、とりあえず最初の治療の選択肢が注射になります。

定期的にやることに意味があるという説明のもと、

「はい、今日は注射ですね!」

という案内を受け、処置室に寝かされます。
注射だけ打ってもらい治療は終了という診察日が多くなるんですね。

実は、僕もそのようなクリニックで働いたことがあるんです。
こういった施設では、非常勤の医師が注射担当になることがあるんですよ。
もうひたすらに注射する!みたいな役割です。

そこで、その患者さんがどういう状況かも理解せずに、看護師さんに指示された注射を打つ。

注射を適切に打つスキルは、整形外科医は持っています。
しかし、それってあまり良くないことですよね。

ですから、僕は小さな抵抗として、必ず自分でカルテをさかのぼって遡ってみてから、患者さんの状態を理解し「注射の効果は感じますか?」と聞きながら注射するように心がけていました。

そこで、結構な割合の患者さんが

「う〜ん、効いてるような、効いてないような‥‥」

みたいな返答をされるんですね。
そこで、

「そうであれば、院長先生とどこまで続けるか相談されるのも良いですよ」とお伝えしていました。

そのような感じだから、院長先生にはちょっと嫌われていた気がします。

一度、軽めに怒られたことも‥‥。
「そんなん良いから、どんどん注射してくれる?」みたいな感じで。

ただ、これも電気治療と同様というか、エビデンスがある注射だって多いわけですから、注射自体が悪いわけじゃないです。

でも、痛みを改善しようと思って注射しているとしたら、流れ作業のように注射をするのは良くありませんよね。
痛み具合を伺いながら、今日は注射をするべきかを考えてから行うべきだと思います。

でも、そうじゃないクリニックって実は結構多いです。
対策は電気治療と同じですね。

説明に納得して、注射を定期的にやることになっても効果を感じなかったら、遠慮せずに医師と相談してください。
コレにつきます。

ただ、効果を感じられない例外的な注射もあります。
それは、骨粗鬆症を治療する注射です。

これは骨密度を測ったり採血するくらいしか、効果は判定できません。
そのため、副作用さえ注意すれば、流れ作業的な注射であっても良いかもしれませんね。

第4位 検査の必要性や意味の説明ができない

4位は、最近患者さんから聞いた話からです。
その患者さんは、前の病院で腱板断裂と診断されました。
ですが、心配だったため、僕の外来に来てくださいました。

何が心配だったのだろうとお話を伺うと「それは心配だね」という感じだったのです。
通常、腱板断裂って超音波かMRIで発見されます。

しかし、どちらもまだ普及していなかった時代は「関節造影」という造影剤だったり、空気を肩関節の中に入れる注射をしたりしていました。
関節の中と外が交通してないかチェックをする「関節造影検査」を行っていたんです。

さらに詳しく見る場合は、その関節造影をしたあとにCT検査で詳しく見るというようなことまでしていたんですね。

今でも、一部のケガや病気には有用な検査です。
しかし今の時代は、腱板断裂の症状を疑ってやることはなかなか考えられません。

ですが、その患者さんの最初に受診した病院では、関節造影→CT検査を行ったそうなのです。
その画像を見たあとに、腱板断裂が疑われるからMRI検査をしましょうとなり、実際に行ったみたいです。

それならば、最初からMRIにしなさいよって話じゃないですか。
それどころか、採血と尿検査までされたそうです。

もちろん、手術が予定されたら、術前検査としてはやりますけど、手術は決まってなかった段階でのことです。

この一連の流れで、患者さんも「こんなに検査必要だったのかな?」って心配になってしまったってことなんですね。

実際その医師には、僕が知り得ない大切な意図があったのかもしれませんが、患者さんから聞く限り、検査をたくさんやることで、

「病院は儲けようとしてるんじゃないかとすら思えてしまいますよね。恥を知れ恥を!

と言われても仕方がないと思います。

これ一回、言ってみたかったんです。

でも、実際にある話なんです。
よくSNSでは、医者は儲けたくて薬をたくさん出すとか、儲けたくて検査ばかりするみたいな誹謗中傷を受けるんです。

誹謗中傷というのは、そこに根拠がない、もしくは根拠が間違っているからですね。
儲けたくて薬をたくさん出すとか、検査をたくさんするなんて、そんな医者、周り見てもいないですって。
誰だよそれ!って思ってました。

でも、実際にそういうことをやっている病院があると、それは誹謗中傷ではなく、まっとうな批判になってしまいます。

これは腱板断裂の例ですが、いろいろな病気、ケガにおいて、それを疑ったらこの検査っていうものがあるんですよね。
どれが適切な検査で、どれが違うのかを患者さんが判断しろっていうのは酷というか、無理な話です。

そのため、大事なのがコミュニケーションになります。
確かに気難しい医師が多くて申し訳なく思うのですが、

「その検査は何のためにやりますか?」

と聞けるといいですよね。

例えば、今回であれば、関節造影を最初にすると言われたときに、

「MRIではわからないのでしょうか?」

と聞くのはアリですよね。
その説明に納得できるかどうかで判断するということですね。

第3位 治療の選択肢として自院でできる治療だけ提示する

これも少し前に患者さんから聞いた話です。
五十肩の患者さんで、かなり重症な凍結肩でした。

患者さんに対して、あるクリニックの医師が
「治療法はPRPしかありません」と言ったそうです。

PRPというのは「Platelet Rich Plasma」の略です。
多血小板血漿という自分の血液から精製した成分を注射する治療になります。

そして「治療法はPRPしかありません」という言葉は、初診の時に言われたそうです。

つまり、他の治療を何も試していないのに
「治療法はPRPしかありません」とおっしゃったというんです。

流石に耳を疑いました。
そんな医師がおられるんだろうか?と。

それくらい非常識な話です。

多分、そのクリニックは再生医療を中心にやっているか、専門でやっているのかもしれません。
それだとしても、治療の選択肢は一般的にどのような治療がされているか、ガイドライン的な説明をした上で、選択肢を広く伝えた上で患者さんに選んでもらったり、提案するべきです。

凍結肩にPRPしかないなんて、あり得ない説明です。
僕に言わせると「PRPしかない」ではなく「PRPはない」になります。

PRPで改善するメカニズムが意味不明ですし、エビデンスも僕が知る限りありません。

こう言うと、再生医療否定派のように聞こえてはいけないため、補足します。
僕は再生医療にはとっても期待をしています。

しかし、まだまだその効果は不確定すぎます。
一部、ちょっと効果はあるかもしれないということがわかってきただけというレベルです。

この動画を撮っている2023年11月の段階で言えば、肩にPRPやさらに幹細胞などの再生医療は、僕なら受けません。
無料でと言われても受けないかなぁという気がしています。

まあ、医師として興味はあるので、自分に人体実験をするくらいの感覚で受けるかもしれませんが、それも興味本位でしかないです。

いつか「いよいよ、肩も再生医療の効果が期待できるようになりました!」っていう動画を出せる日を楽しみにしています。
ですが、今はそうではないため、注意してください。

再生医療についてはこちらの動画が少し古いですが、いまだに基本的な意見は変わっていません。

https://www.youtube.com/watch?v=5ndhmncNBb0

唯一、変更しているというか、再生医療クリニックさんの方で修正がなされたことがありますので、お伝えしておきます。

それは、腱板断裂に対する再生医療で腱板断裂が治ったとするMRIのbefore afterが示されていないという指摘に対して、ある再生医療専門クリニックさんが、before afterの2枚のMRI写真をホームページに掲載されたんです。

お!いよいよ、1例でもそういう例が出てきたのか!と思っていたのですが、

残念です。

その2枚、見ている場所が違うし、そもそも腱板断裂っていう診断から怪しいし・・・っていう感じでした。

現時点ではそんな感じだと思ってください。

おっと、途中から再生医療の話になってしまいすみません。
第3位は、自分のクリニックや病院でできる選択肢しか示さないということが問題ということでした。

僕の外来では、全国から手術希望の患者さんにいらしていただくので、手術以外の治療まで手が回っておりません。

そのため、手術以外の治療方針の場合は、お近くのクリニックなどで受けていただくようにお願いしています。

だからといって、僕が

「治療は手術しかありません」

なんて言うわけがありません。

もちろん、あるレベル以上の腱板断裂を物理的に修復するには、手術しかないということはお伝えします。

現状はそれが事実ですからね。
でも、その状況ですら手術しないといけないわけではなく、他の治療方法もあることを説明しています。
当たり前ですよね。


第2位:最初の治療の効果がなかったときに、もう行きたくなくなる

これはめちゃくちゃ多いです。
肩の痛みで近くの整形外科クリニックに行って診察してもらいます。

・痛み止めをもらったけど効果がなかった
・湿布をもらったけど効果がなかった
・リハビリを1回したけど、効果がなかった

このようなことで、もう行きたくなくなる患者さんが多いんですね。

多いっていうのは語弊があるかもしれません。
僕の外来にいらっしゃる患者さんの中では多いのです。

このケースで患者さんにも知っておいてもらいたいのは、

初診で最初に提案した治療、その1回で
「治らないからそこはダメだと決めつけるのは勿体ない」
ということです。

むしろ、その1回の効果がイマイチだったという感想を持って、その医師にもう1回相談した時の、その感触で決めてほしいと思っています。

そこで納得できる説明や、別の提案があれば、その医師は継続してかかるべき、素晴らしい医師である可能性があります。

逆にそこで雑で適当な説明しか受けられなければ、いよいよダメだなという判定でも良いかも知れません。

患者さんにはこれをお勧めしつつ、整形外科医としては、1回の治療の効果があんまりだったところで、すぐに他に患者さんが行ってしまうような説明は実力不足かなとも思います。

ふんぞり男「お前、何様だ!教授でも部長でもない、フリーランス野郎が!」

え、久しぶりに出てきたと思ったら、罵倒ですね。
ちょっと情緒不安定のようなので、あんまり相手せずにいきます。

整形外科に限らずだと思いますが、初診で診断をする。
その最初の診断が正解である確率は決して高くありません。
そこには大切な情報が欠如しているからです。

それは「時間経過」という情報です。

例えば、ギックリ腰。

ぎっくり腰というのは、比較的短期間で放置していても症状がなくなってしまうものです。

この短期間で症状が消えるという時間経過も含めてギックリ腰と言えるわけで、逆に言うと、ギックリ腰と思ったら、ご高齢の方なら圧迫骨折だったとか、中高生だったら分離症だったとか、そういうこともあり得るわけです。
ですから、1週間後にまた診せてくださいね、というようなことがよく言われます。

僕の個人的な意見として、医師の力量は初診の診断の正解率とか、それによる治療の効果よりも、2回目以降の修正力にあると思っています。

ギックリ腰と思って、消炎鎮痛剤とコルセットで様子を見てもらったけど、1週間経っても全然痛みが変わらない。
そのときの修正力です。

これは単なるぎっくり腰じゃないかもしれないと考えて、
・レントゲンをより細かく見る
・CT、MRIなどの精密検査を予定する
・別の治療法の反応を見る
など、さまざまな修正の選択肢があります。

その修正を患者さんに説明する能力まで含めて修正力と言っています。
ここで判断されると良いかなと思います。

と自分で言って、自分の修正力はどうだろうかと自問自答しています。
まだまだですね。頑張ります!

さて、最後、いよいよですね。


第1位:クチコミの評判

ふんぞり男「お前、この前、酷いクチコミ書かれてたじゃねぇか。じゃあ、お前にかからない方がいいな!」

くそぉ。ぞり男め!
でも、悔しいかな、事実です。
悲しいクチコミをいただくことは僕もあるんです。

というか、僕自身、こういう活動で期待値高く来ていただくせいか、患者さんが満足いく結果でなかった場合に、悲しいクチコミをいただく率は高まります。
それは痛感しています。

だからと言って、すべての人の希望や期待に応えることはできないので、僕自身の方向性はブラすつもりはありません。
また、この第1位は「クチコミの評判」としか言ってません。

クチコミの評判が良いとも悪いとも書いてないんですね。
それだけ、クチコミをどう参考にするかは注意してほしいってことなんです。

まず大前提、クチコミはだいぶ信頼性が低いということです。
なぜなら、患者さん1人1人の状態も望むゴールも、医療機関に求めることも、てんでバラバラだからです。

特に注意してほしいのは治療家さんですね。
接骨院、整体院などの治療院は業界として、クチコミは参考にならなくなっています。
それほどに高評価の嵐です。

ふんぞり男「いや、いいじゃねぇか!じゃあ、病院じゃなくて、治療院にいくぞ!」

あ、いや、詳しくはこちらの動画を見ていただきたいのですが、治療家さんの業界は基本、患者さんにクチコミの高評価をお願いする文化ができあがってしまっています。

すべての治療院がそうではないのですが、高評価してくれたら、次回サービスしますみたいなことはザラにあるんですね。

お会計の時に、その場で高評価させるみたいな所もあるくらいです。
この文化ができあがると、真面目に「良いと思ったら高評価してくださいね」くらいのお願いの仕方の治療院は点数が相対的に低めに出てしまいます。
つまり、下手したら逆転現象が起こっているかもしれないんです。

それに対して、病院・クリニックは高評価してくれたらサービスなんて、そんなことは医師法違反だろうと思いますから、どこもやりません。

というか、高評価をお願いすることすら基本的には多くのクリニックでやっていないはずです。
となると、どうなるか。

低評価やクレームのようなクチコミが増えてしまうんですね。
僕が勤務先としてお世話になったことがある、リハビリに力を入れている素晴らしいクリニックも、残念ながらGoogleクチコミの評価は5点中2点台と相当に低評価です。
でも、めちゃくちゃ混んでいますけどね。

そのクリニックは僕としてもオススメなので、逆に言うと、2点台でもオススメの所はあるんです。全然。

ふんぞり男「じゃあ、クチコミは参考にするな!ってことが言いたいのか?」

そうですね。
あまりに根拠を間違えていたり、勘違いしていたり、根拠がないような批判も目立ったりするので、最低でも実名性にすべきじゃないかなぁなんて思ったりはします。
でも、僕の勤務先には悲しいクチコミ以上に、嬉しいクチコミがたくさん投稿されています。

そういうクチコミはめちゃくちゃ嬉しいんですよ。

僕ら医師が仕事に対する一番の原動力は、患者さんが良くなって感謝の言葉を告げてくださることだったりします。

毎日のように感謝の言葉をいただくので、僕は悲しいクチコミにも負けずに頑張って来れているわけです。
そして、ポジティブなクチコミはとびきり嬉しいですね。

直接告げてくださることにプラスして、多くの人はまだしてくれない感謝の伝え方だから、余計に感じているのだと思います。

そして、そういう嬉しいクチコミが増える世の中になってくれたら、ステキだなと思っています。
なので、もし良ければ是非ポジティブなクチコミをお願いします。

ふんぞり男「お願いするんか〜い!」

でも、ネガティブなクチコミだって、丁寧に今後の改善策を教えてくださるものもあるため、僕も自分の成長と未来の患者さんのために、参考にさせていただいています。

実際、ネガティブなクチコミも時々いただきますが、自分自身が未熟だなって思うことも多々あります。

そんな中、僕の後輩で「こいつはネガティブなクチコミをもらうことはないんじゃないか」と思うくらい、人間的にもステキで、実力もある整形外科医がいます。

今回のコンテンツを作る機会に、彼のクリニックを見てみました。
そうしたら、まだ開業したばかりなので10件しかクチコミはありませんでしたが、なんと5点満点中の「平均4.7」でした。
さすがですね。

やはり、そこまでの医師になれば5点近く狙えるのか・・・と良い意味で刺激をもらいました。

いかんせん僕の現状は、手術以外の保存治療がほとんどできていない状態です。
そのため、いくら丁寧に説明しても不満を抱かせてしまうこともあります。

ですから、彼のように5点近いクチコミは、僕ではたたき出せない気がします。
しかし、近づけていく努力は引き続きしていきます。

なお、この4.7点の素晴らしい先生のクリニックについては、ご迷惑をおかけしてはいけないので、公表はしません。

ですが、もしコメントが200件を超えるようなことがあれば、その先生に「公表して良い?」って聞いてみようと思っていますので、ぜひ積極的にコメントください。

シンプルに「そのクリニックの名前知りたいです!」でも良いです。

ふんぞり男「お前、それが一番あくどい!」

はい、これは流石に印象悪いなって思いました。
でも、みなさまにお気軽にコメントしてただくキッカケを作りたいというのと、動画で発信している内容は、いろいろと賛否ありながら、学びも深いと思うので、多くの人に届けるためにはコメントがたくさん集まることが大事みたいなので、悪い印象は・・・はい、もう受け入れます。

最後のもっちぃの可愛さでなんとか精算してくれれば嬉しいです。

ふんぞり男「もっちぃ〜、かわいいなぁお前は〜」

精算完了!


本日の一言

こんなにディスりまくりましたが、多くの整形外科医は僕なんかより素晴らしいです。

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