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【全解説】石灰を溶かす方法 / 肩石灰沈着性腱板炎の治療法大全

「石灰を溶かす、消す方法ってこんなにあるんかい!でも、その中で最強なのは ・・・」
今回は石灰を溶かす方法【完全版】肩石灰沈着性腱板炎の治療法大全をお届けします。

※このnoteでは、整形外科医:歌島大輔が医学的根拠をもとに、わかりやく、かつ実践的な医療健康情報をお届けします。
ときどき出てくる「ふんぞり男」とは、その名の通り、ふんぞり返って態度がデカい患者さんです。

手術だけじゃない!「石灰を溶かす」治療法とは?

ふんぞり男「待て待て待て!石灰を溶かすとか、そんな方法あんのか?この前、整形外科で謎の胃薬だけ出されたぞ!」
ということで、ふんぞり男さんのご経験から始まりましたが、胃薬も1つありますよね。
今回取り上げるいろいろな方法には、医学的根拠があったりなかったりします。
そのため、この内容をご覧いただければ、まるっとご理解いただけますし、あなたにとってのベストな対処法が見つかる可能性が大です。

ここで「ジャックの豆さん」からのコメントをご紹介させてください。
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「二年前に右肩の石灰を手術で取りました。
激痛という程でもなく石灰そのものもさほど大きくなかったのですが、リハビリや吸引も効果なく夜間痛で眠れない日が続き手術に至りました。
術後のリハビリは大変でしたが、今ではすっかり痛みも無くなり肩もよく動いて助かりました。」
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良かったですよね。
確かに手術は最も直接的です。
石灰を掻き出すことや、それ以外にもいろんな処置ができるため、効果が期待できます。
一方でリスクもありますし、怖いイメージを持っている人も少なくありません。
手術についても解説しますが、それ以外の「石灰を溶かすテーマの治療法」についても幅広く、かつ深く解説していきます。

ここで解説する内容を繰り返し見ていただき、
さらに痛み対策として、こちらの動画をご覧いただければ、石灰についてはほぼほぼマスターできるのではないかなと思っております。

ふんぞり男「とか言って、また続編とか考えてるだろうが」
医学は日進月歩ですからね。
マスターしたかと思いきや、まだまだだと思い知らされることの繰り返しです。
「現時点でのマックスの情報をお渡しする」という意識でお話ししていきますね。

では早速いきましょう。

石灰を溶かす必要があるかの判断

ふんぞり男「は?石灰って異常なんだろ?溶かす必要があるに決まってるじゃねぇか」

そう思いますよね。
まず冷静に石灰を溶かす必要があるかの判断が必要です。

例えばこちら2015年の研究(*1)では、肩の痛みがまったくない患者さんでも7.8%に石灰が見つかりました。

つまり、石灰があっても痛くない人は一定数みられます。

例えば、肩が痛くてこられた患者さんのレントゲンを見て、石灰が見つかったとします。
しかし、その多くはだいぶ前からあった石灰であることがほとんどです。

ただ、その石灰の周りが何らかの原因で炎症を起こすなどして、痛みが出ることもあります。
つまり、石灰があっても痛くないこともありますし、痛みがあったとしてもレントゲンに写っている石灰とは関係ないことすらあります。
この前提が大事です。

激痛の時は石灰を溶かすのは不要

激痛の時に石灰を溶かそうとする人もいますが、それはイジメです。
なぜかというと、激痛は、そもそも身体が石灰を溶かそうとしている場合が多いからです。
そこで強い炎症が起こっています。

炎症が強すぎて
「激痛で全然動かせない・・」
「夜も眠れない・・」
となってしまうため、ステロイドの注射で炎症を抑えることが一般的です。

この注射により、大抵の痛みは改善しますので、激痛の時には適切な場所にステロイド注射を打つことが、基本的には最も効果があると、経験的には考えています。
何らかの理由でそれが難しい場合は、強めの消炎鎮痛剤なども選択肢の1つですね。

五十肩の時は無意味

もう1つ、石灰を躍起になって溶かそうとすることが全くオススメできないのが「五十肩」のときです。
先ほども言いましたが、肩が痛くてレントゲンに石灰が写っていたとしても、それが石灰沈着性腱板炎という診断で良いのかは慎重になるべきです。
その一番典型的なものが、五十肩になります。
五十肩については、こちらをぜひご覧ください。

五十肩のときは、関節包という「石灰が沈着する腱板より少し深いところ」が炎症を起こしてますので、石灰だけ溶けたとしても何の意味もないケースがあります。

以前も、他の病院で石灰を取る手術を受けた患者さんが術後良くならないどころか、どんどん痛みが強まって動かなくなってしまったと受診されました。
結果は、五十肩の重症型である「凍結肩」でした。
だからこそ、診断は非常に大事です。

インピンジメントがあり原因が石灰なとき

石灰を溶かす必要があるのは、インピンジメントがあって、原因が石灰のときというのが典型的です。
つまり「そこに石灰があるから、その痛みが出ているんですよ」ときちんと説明できるときです。
当たり前のことですが、この当たり前を説明できていない医師が多い印象があります。
そして、典型的な痛みというのが、こういう動きでの痛みです。

僕のチャンネルでもたびたび出てきますが「肩峰下インピンジメント」という現象です。

模型を使って説明すると、ここの骨を肩峰と言い、

その前側に靭帯があります。

その下に石灰が沈着し得る腱板があり、肩を挙げたり捻ったりすることで、肩峰や靱帯に腱板が擦れてしまいます。

この腱板に、より分厚い石灰が沈着してしまえば、強く引っかかったり擦れたりしてしまいますよね。

一方で他の動きでは痛みも少ないし、可動域も狭くなっていないときは、「石灰さえ溶かすことができたら改善しそうだ」と言えるわけです。
五十肩でも、肩を上げて捻る腕の動きで痛みは出ます。
そのほかの動きでも痛みがあり可動域も狭いとなると、石灰のせいかどうかは怪しくなってきます。
ここまで、溶かす治療の話の前にとても大切なことでしたので一旦まとめます。

  • 石灰があるから痛いとは限らない

  • 石灰があっても痛くない人はいる

  • 石灰ではなくて五十肩の症状のケースもある

  • 石灰の痛みで典型的なのはインピンジメント

この4点を踏まえておいてください。

溶かすエビデンスがある治療

まず研究結果がだいぶ出てきている治療法について解説していきます。

体外衝撃波(集束型)

尿路結石の治療で以前から使われている治療で、石灰沈着性腱板炎にも効果があることが示されています。
具体的には、圧力波を利用して石灰に衝撃を加えることで、石灰を砕いて吸収を促すような治療法です。
微細な神経や血管に作用することで、痛みの改善にも効果が期待できるとされています。

この体外衝撃波には「集束型」と「拡散型」があり、「集束型」のほうがピンポイントに強い効果が期待できます。
そのため、石灰を溶かそうと考えるときには「集束型」が一般的に用いられます。
圧力波のエネルギーは高い方が効果が高いです。
しかし、高いエネルギーである集束型の体外衝撃波治療は、現在限られた施設でしか受けられません。

2022年のこちらの研究(*2)では、肩の石灰に対して、2週間おきに9回の集束型体外衝撃波治療をした結果、74%で石灰が消失したと報告しています。

かなり高い確率ですよね。

医師の診断で「石灰を溶かす必要がある」と判断された場合の選択肢としては、検討に値するのではないかなと思います。

体外衝撃波にはリスクがある!?

ふんぞり男「ほぉ、スゴいじゃないか。リスクはないのか?」
手術に比べると低侵襲で、身体のダメージが少ない治療法に分類されます。
そのため、大きなリスクは考えにくいですが、かなり多くのケースで強い痛みを伴うため、強めの痛み止めを使うケースはあるようです。

昔から行われている尿路結石などの体外衝撃波治療においても、比較的リスクは低いとされています。
そのなかでも多く報告されているのは「皮下出血」俗に言う内出血です。
数日で消失するレベルがほとんどだといわれています。
そのほか腎臓の出血など、石灰が砕けたときに多少圧力波が加わって、臓器に負担がかかることはあるようです。
ただし、大事に至ることは少ないとされています。
肩の石灰においては、なかなか溶かせないタイプの石灰というのがあって、これはレントゲン画像である程度推測できます。
それが「Gärtner分類」というもので、TYPE1から3まであります。

Gärtner分類

  • TYPE1: 石灰の境界が明瞭で均一

  • TYPE2: 石灰の境界が不明瞭もしくは不均一

  • TYPE3: 石灰の境界が不明瞭かつ不均一

石灰の境界が明瞭で均一なレントゲン画像です。

TYPE1は、石灰が固まっている状態で溶けにくいです。
反対に、TYPE3は石灰の境界がぼやけていて、内部も不均一です。
これはすでに溶けている途中の可能性もあると言われています。

また、体外衝撃波治療をやっている施設は、各地方にそれぞれあります。
多くは現時点で自費診療のため、価格も施設ごとに異なりますし、体外衝撃波治療と言っても拡散型と集束型では全然効果が違います。
実施できる施設がお近くにあるかどうか、ぜひ調べてみてください。

関節鏡手術

関節鏡手術が最もダイレクトな方法です。
しかし、内視鏡とは言え手術ですから、そう簡単には選択しにくいですよね。
ダイレクトに処置できるという意味では、効果が大きいのは当然です。
ただ、腱板の中の石灰を掻き出すためには少し腱板を裂かないといけないので、小さいですが「腱板損傷を一旦作るような治療」とも言えます。

そのような意味では、小さい裂け目でも基本しっかり縫合しますので、腱板損傷の手術とほとんど同じですね。
もちろん、治りは腱板損傷よりも良いわけですが、それでも術後の安静は必要です。

だいたい1ヶ月から1ヶ月半くらいは三角巾などで吊りっぱなしになります。
ただ、それだけの価値があるのは、石灰を取るだけじゃないっていう面もあります。

例えば、石灰も大きく五十肩のように拘縮も起こってしまっている時には、関節鏡手術の中で拘縮の原因である関節包に切れ目を入れる「授動術」と呼ばれる手術で可動域を改善します。

また、石灰が大きいが故のインピンジメント*だったり、肩峰が飛び出て尖ってしまったりしている人は、尖っているところを削ることができます。
(*インピンジメントとは前半でお伝えした通り、肩峰という骨と腱板が擦れるような状態です。)

このように、石灰以外にも必要な処置があれば加えることができるのも大きなメリットです。

先ほどお伝えした、石灰が溶けにくいGärtner分類のTYPE1の石灰などは、特に関節鏡手術でダイレクトに処置する方が改善の可能性が高いと考えられます。

注射はタイミング次第

最後に注射です。
Gärtner分類のTYPE3のような状態は、石灰がドロドロした溶けやすい状態なので、太い注射針で刺して吸引するだけで白い石灰が引けてくることがあります。
また単に吸引するだけでは引けなくても、生理食塩水などを入れては吸引するという方法の「ポンピング」や「洗浄」と呼ばれている方法も行われます。

TYPE1の石のように固まっている石灰には厳しいですが、レントゲンでボヤッと見える石灰なら試してみてもいいかもしれません。
この注射はピンポイントに切開部位に注射の針を届けないといけないので、エコーで確認しながらの注射をすることが多いです。

ふんぞり男5「ほぉ、手術はまあ効果が高いのは、そりゃそうだろう。でも、そう簡単に選べないよな。体外衝撃波と注射はどっちがいいんだ?」
そうですよね。
どちらにしても、Gärtner分類でTYPE1は厳しいというのは共通ですが、それは直接掻き出す手術とは違うので当然です。
それ以外に対して「体外衝撃波と注射どっちが効果が高いか」については、まだまだ研究が必要だと思います。


こちらの2020年の研究(*4)では、平均1.5cm大の石灰に対して体外衝撃波と注射をした結果、体外衝撃波では平均0.67cm、注射では平均1.3cmの石灰縮小が見られたとしています。

ちなみに、体外衝撃波治療は1週間ごとに4回、注射は1回行ったようです。
この研究を見ると、注射の方がよく溶けたようですね。
ここまでをまとめます。

  • 集束型体外衝撃波と注射(吸引&洗浄)は溶けそうな石灰には効果の期待大

  • 一番ダイレクトに効果が期待できるのは関節鏡手術

溶かす「淡い期待」を持ちたい方法

ふんぞり男「ここまで話を聞いててなんだが、手術はもちろん、注射も体外衝撃波も痛いんだろう。怖すぎるぞ!」
大きな身体をして、気は小さいですね。
とは言え、お気持ちはとても分かります。
痛いんですよ・・おっしゃるとおり。
だから「そこまではしたくない!」という患者さんがおられたら、それはそれで尊重しています。

ただ、そういう患者さんは、それ以外の怪しい健康情報に飛びつきやすい傾向があるのでご注意いただきたいですね。
「これを食べれば石灰が溶けます!」
「コレを飲めば石灰が防げます!」
みたいな健康食品やサプリメントがあったら、つい欲しくなりますよね。
しかし「そんなものはない」というところからぜひスタートしてください。

もしあれば、副作用の少ない最強の治療薬として製薬会社は喜んで量産するでしょう。
それほど効果がないことから、健康食品・サプリメント止まりだという考えを前提としてお持ちいただいた方がいいと思っています。

ふんぞり男「お前、夢も希望もない話をしやがって・・・」

ですよね。
ですから、少しでも研究結果から「淡い期待」を持ってもいいかもしれないなというものをご紹介しますね。

石灰を溶かす食べ物

まず食べ物ですね。
そんな都合の良い食べ物はないわけですが、少しでも関係するかもしれないという栄養素で言うと「フィチン酸」というモノがあります。

こちらの論文(*5)では、フィチン酸は血管の石灰化や腎臓などの結石など、石灰化を防ぐ作用自体はあるようです。

フィチン酸は、次のものに豊富に含まれ、様々な健康効果が期待されています。

  • 全粒粉

  • 米ぬか

  • ごま

  • 小麦

  • 玄米

  • インゲン豆

  • とうもろこし

  • ピーナッツ

先ほどの石灰化を防ぐのみならず「血栓症予防」「抗酸化作用」「生活習慣病予防」などもあると言われています。

例えば、動物実験(*6)では血液中のコレステロールや中性脂肪の数値を改善させていたり、1999年の研究(*7)では、フィチン酸が血栓の原因である血小板の凝集を抑えることが明らかにされています。

繰り返しになりますが、いろんな効果が期待されていても、食品やその成分ですから薬とは違います。
特定の食品をたくさん摂取してなんとかしようとするのは、間違っていると考えてほしいです。
バランスのよい食事の中に少し取り入れるくらいの感覚が良いと思います。
と言いつつ、薬についても少し研究があります。

石灰を溶かす薬

これが冒頭で、ふんぞり男さんが処方された謎の胃薬です。
これはおそらくH2ブロッカーと呼ばれるタイプの胃薬だろうと思われます。
日本では石灰沈着性腱板炎にはH2ブロッカーというくらいに、よく処方される薬です。
しかし、世界的にはエビデンスはまだまだ不足しています。

例えば、こちらの論文(*8)ではH2ブロッカーの「シメチジン」という胃薬を1日2回、3ヶ月間内服することで56%の石灰が消失したと報告しています。

ただ、16人を対象にした観察研究でエビデンスレベルは高くありません。
「効果がある可能性もありそうですね」というレベルと考えています。

ふんぞり男8「お前はどうなんだ、処方してるのか?」
そうですね。
僕の場合は、今ほとんど関節鏡手術に特化していて、長期的に薬の効果を拝見するような診察ができていないのですが、H2ブロッカーを使ってみることはあり得ます。

というのも、痛み止めとして有名なロキソニンやセレコックスなどの「NSAIDs」と呼ばれる消炎鎮痛剤の副作用に胃潰瘍などがありますから、胃薬を一緒に処方することが多いんですね。
その胃潰瘍予防的な意味として、H2ブロッカーを使うという方法は選択肢に上がります。
つまり、胃潰瘍予防効果と石灰が溶けるかもしれないという効果が期待できるわけです。

ただ、胃潰瘍予防効果において「PPI」(プロトンポンプ阻害剤)というタイプの薬もよく使われますし、鎮痛剤がどれだけ必要かという問題もありますので、患者さん個人と主治医の相談の中で、適切な薬を選ぶのが基本であることは言うまでもありません。

まとめ|ほかの処置も一緒にできる関節鏡手術が最強

ここまで長く話してきましたが、可能性が高い、低い、もしかしたらほとんどないかもというレベルまで含めると、
「石灰を溶かす、消す方法ってこんなにあるんかい!」となりますよね。

しかし、その中でも最強なのはダイレクトに掻き出すことができて、他の処置も一緒にできる「関節鏡手術である」ことも解説しました。
もちろん、手術ですから嫌だなと思われる方も多いと思いますので、いろんな方法を試してみるのも良いのではないでしょうか。

僕自身は関節鏡手術に特化して診療しています。
そのため、他の治療も選択肢としてご説明の上、手術以外の治療をご希望の場合には、どのような医療機関がおすすめか一般的にお伝えしております。

ただ、診療時間内にここでの解説のような話はできませんので、ぜひ繰り返しご覧いただければと思いますし、最後にまとめスライドをご提示しますので、スマホのスクリーンショット機能なども活用してメモしてみてくださいね。


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参考論文

(*1)Jan K G Louwerens , et al. J Shoulder Elbow Surg. 2015 Prevalence of calcific deposits within the rotator cuff tendons in adults with and without subacromial pain syndrome: clinical and radiologic analysis of 1219 patients
(*2)坂井 周一郎ら, 肩関節. 2022 肩石灰性腱炎に対する集束型体外衝撃波治療における石灰消失関連因子の検討
(*3) Gärtner分類の画像付き論文 https://www.researchgate.net/figure/Radiologic-classification-of-calcifications-according-to-Gaertner-a-Type-I-dual-segment\\\\_fig1\\\\_348692713
(*4)Jan K G Louwerens , et al. Arthroscopy. 2020 Comparing Ultrasound-Guided Needling Combined With a Subacromial Corticosteroid Injection Versus High-Energy Extracorporeal Shockwave Therapy for Calcific Tendinitis of the Rotator Cuff: A Randomized Controlled Trial
(*5)Antelm Pujol, et al. Antioxidants (Basel). 2023 Phytate Intake, Health and Disease: "Let Thy Food Be Thy Medicine and Medicine Be Thy Food"
(*6)R J Jariwalla, et al. Anticancer Res. 1999 Inositol hexaphosphate (IP6) as an anti-neoplastic and lipid-lowering agent
(*7) I Vucenik, et al. Anticancer Res. 1999 Antiplatelet activity of inositol hexaphosphate (IP6)
(*8)Masataka Yokoyama , et al. Reg Anesth Pain Med. 2003 Cimetidine for chronic calcifying tendinitis of the shoulder

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