「映像研には手を出すな」

何気なく観始めたアニメを一気見。女子高生3人が「映像研」と称したクラブを創立しアニメ作品を作るというものだ。

人見知りの浅草みどりさんは幼少時代にどうやら名探偵ではないコナンを観て世界観などのアニメの設定に憧れた様子。映像研では監督的立ち位置。

水崎ツバメさんはアニメーションという動きに命をかけるアニメーターの役割を担う。ちなみにカリスマ読モという設定が便利にチート作用を醸し出す。

ここまでは普通っぽいのだが面白いのが金森さんの存在だ。資金繰りや対外交渉、制作進捗をプランするプロデューサー的立ち位置で彼女の手腕がお見事。夢見るクリエイター気質の2人を上手に(?圧力?)で採算・効率・物理的現実に納めていく。businessman!

このアニメ1期の現段階では浅草氏が世界観とか設定をつくり、水崎氏が人物などを動かしていく。設定から先に作られていきそこで物語の想像が膨らんでいる感じ。ああ、物語を作るのにこういうアプローチもあるのだなと思った。

何せ「面白い脚本とは何ぞ」と興味があり、先生のところにお話しを聞きはじめて1年。なので「脚本」が元になくてどうする!?と感じていたから。

だけど「脚本」だって描くかどうかは別としてなるべく細かく設定をしておいた方がいいわけで、その設定から起こるべくして起こるであろう出来事や心情を物語とするわけで…と思うと同じかもしれんな。ちょっと混乱してきた(笑)

この先彼女たちはストーリーつくりに悩むというステップを踏むのだろうか。

見どころといえば、舞台になっている芝浜町・芝浜高校世界観。懐かしの映画「うる星やつら2ビューティフルドリーマ」を思い出すのだが、どちらかといえば宮崎先生へのリスペクトのが近いのかな。私建の日常とはちょっと違う微妙にノスタルジックで異世界なのがまたいい。

更にクリエイター2人が空想を広げていく場面で彼女たち自身がその世界に入り込んでいく具合が絶妙。アニメの中にアニメ‥‥難しい表現を混乱させること無くスムースに描いてある。すごっ!(こだわり解説が理解できずに何度か気を失ったが・・・)

んでも実は一番印象に残ってるのがOPの『Easy Breezy』chelmico だったりする(笑)あの音楽とダンス!中毒性あり?

2020年に放送されたTVアニメ作品だが、どうやら様々な賞を受賞しているらしい。なるほどな。

ちなみに今日、実写版の映画があったので観てみた。
金森氏の手腕の描写は控えめで、かわりに生徒会との確執(戦争)が面白く描かれている。これはこれで別の作品としてありだと感じたし、実写+空想部分(アニメ)なのでそこはこちらの方が効果的に働いているように感じrたな。(最後まで観てないけど)






ペンギンのえさ