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フランス語の成句表現 n ° 7

【La perfide Albion】

・英国の異名(非難していった表現)、「不実のアルビオン」

perfide 不実の、裏切り者の


この表現は、フランス革命後の1793年に使われはじめ、19世紀に普及しました。昔からイギリスとフランスはライバル意識が強く、いじわるな呼称や表現があります。


なぜ「アルビオン」というのかは、2つの説があります。

フランスからイギリスへドーバー海峡を渡ってゆくと、その沿岸に白い崖が見えます。ラテン語で「白い」を意味する albus から、この地は「アルビオン」と名付けられたそうです。

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(画像 : Wikipediaより)


もうひとつは、ギリシア神話のアルビオン(ポセイドンの息子)からきているという説です。ルネサンス時代の詩人エドマンド・スペンサーは、ギリシア神話のアルビオンについて、以下のように書いています。

"Le puissant Albion, père du peuple vaillant et guerrier qui occupe les îles de la Bretagne"

この la Bretagne とは、フランスのブルターニュのことではなく、グレートブリテン島、つまり英国のことを指しています。

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今回はイギリスの写真を載せてみました。学生時代、ウィンブルドンの近くでホームステイをしていたとき(2014年)に撮ったものです。



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