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上下関係                ――画像しりとりはじめました(#44)

(#43)害虫駆除→「じょ」→上下関係

さっき自分を無能呼ばわりしてたイヤミな課長が

もっとイヤミな次長にポンコツ扱いされているw


げに醜きは、リーマンヒエラルキーかな( ̄∀ ̄)。

会社というものは、ある一定の規模以上大きなものになると、必ず「役職」という肩書が名前よりも前につき、ともすればこの肩書が「顔」になったりする。

社長、副社長、専務、常務、支社長、本部長、部長、次長、課長、係長……
人は、暗黙の諒解かのように、その人そのものではなく、その肩書を見て判断したり対応を決めたりする。

その人が初対面だったりすれば尚更だ。

ただ、肩書が保証するのはせいぜいその人の収入の多寡くらいなもので、それ以外の情報を示すものでは一切ない。
肩書が高いからといって仕事ができるかどうかは別問題だし、肩書が高いからといって人格者かどうか、ということもまったくの別問題だ。

無論、多くの場合、それなりの職責を伴う高い肩書ポストにある人は、それなりに仕事ができる (少なくとも経験値が高い) し、それなりの人生経験を経てる分、社会人なりたての若者に比べたら人間もできている可能性が高い。

しかし、何事にも例外というものはあるのであって、中には、

なんでこの人、こんなに仕事できないのにこのポストなん?とか、
この人、確かに仕事はできるしキレ者だけど、人としては最低だよなぁ……

なんて例は、恐らく掃いて捨てるほどそこらじゅうに転がっているだろう。

あるいは、仕事もできて人間的にも素晴らしい、という人材が、若くして肩書ポストの階段を二段飛ばしぐらいで駆け上がっている、という例もまま見られる。
こういう例は、その会社にとっても、もちろん広い意味では社会全体にとっても喜ばしいことであるが、同等あるいはそれ以下のポストにある年長者や人格が今ひとつナニな人にとっては、全然喜ばしくないことだったりするものだ。
そうなると、ことによっては醜く意味のない足の引っ張り合いとかが社内で起きたりするので、まあめんどくさい。

以上のことは、主として民間会社で起きる「人間模様」であるが、公務員の世界では、これはこれで独特のはてさてふむ? が存在する。

公務員の世界では、基本的にどんなに仕事ができても「飛び級」的なキャリアアップは存在しない。問題を起こして昇進が遅れることはあっても、手柄を立てて昇進が早まるということはないのだ。

――ていうか、そもそも

公務員の世界には「手柄」は存在しない。

もうずいぶん前の話になるが、自分も、いわゆる公務員という立場に身を置いていたことがあり、その中で少なからず経験した不思議がある。
もっとも、それはあくまで当時の不思議であって、今もなおそうであるかは分からない。その前提で話を進めていくことを諒とされたい。

物品購入等、契約全般を担当していた年のことである。
前年までの過去の記録を見返したところ、ずいぶんと経費の無駄があることに気づいた。
そこで、自分が担当した年からは、過去の実績にとらわれず、同じ物品を購入するにしても、より安く購入できる業者を探す等、経費の削減に努めた。そのことで過去長い期間にわたって同じ物品を納入していた業者の担当者からは、勘弁してくださいよ……と泣きつかれもしたが、じゃあ、御社おたくで安く納入できる物品て何? と尋ね、他業者よりも安く購入できる他の物品を発注する、等、古くからの付き合いがある業者とも、できる限り関係は断たないよう気をつけてもいた。

まぁ、担当者の一存で発注業者を変更できる「随意契約」案件なんて、金額にしたら微々たるものだ。
それでも、ちりも積もれば何とやら、で、一年単位でそのスタンスを貫いていると、あらかじめ年度当初に配分された予算額に対してけっこうな額の未執行額が残る格好となった。一般的な感覚で言えば、経費削減に成功したということになる。

年度末が近づいたある日、「○○局」という予算を措置する上級官庁の担当者から一本の電話。

「おたく、一般需用費けっこう残ってるけど、年度末までに使いきれる? 大丈夫?」
「(財務規則内の) 限度ギリギリまでは消耗品のストックを増やす予定ではいますけど、残った分はバックしますよ」

当たり前のようにそう答えた自分に対し、受話器の向こうの担当者は、見えてはいないが明らかに血相を変えた。
次いで怒気をはらんだ声で

「はぁ? ちょ、何言ってんの? いやいや、ちょっともう、事務長と代わって!!!」

規則上は、もちろん余った予算は返還できる。
でも実際はしないのだそうだ。
主な理由は、予算はあくまで単年度決算だからというもの。それでも、バックする方法はある。
でもしないのだそうだ。
なんやかんや、いろいろ御託を並べていたが、それらの言葉へりくつから自分が受け取った意味は

――要するに手続きがめんどくさい――

ということだ。

確かに、一会計年度の歳出予算の経費は、原則としてその年度内に使用し終わるべきもの、なのだ。それは十分理解できる。
しかし、無駄を省き経費を削減しても、予備費にすら回せないという規則はいかがなものだろう。
それじゃあ、経費削減して1円でも税金の無駄遣いをなくそう、なんて考える人は誰一人いなくなるだろうに。

さきに「公務員の世界には『手柄』は存在しない」と書いたのは、こういうことだ。
とりたてて何か特別な「手柄」を立てるつもりで経費削減に努めていたわけではない。フツーに自分にできることを自分のできる範囲で粛々とやっていただけだ。

でも、公務員の世界では、それは

余計なこと

なのだそうだ。

公務員の世界にクリエイティビティは必要ない。あくまで前任者がやっていたことを前任者がやったまんまトレースし、せいぜい数字間違いだけはやらかさないように気をつけるだけ。
……つまんね(・_・)

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

また別の年、支出を担当していた年の年度末のこと、2月になって何の前フリもなく件の上級官庁から旅費の名目で20万円の予算がついた。

「???」

2月ともなれば、もう年度内に予定されている会議や出張など何ひとつ残っていない。ていうか、このクソ忙しい年度末に悠長に出張に行くやつがどこの世界にいるのか、って話だし。
つまり旅費などもう1円たりとも執行できない状態なのだ。

直属の管理職の上司に呼ばれ、こう言われた。

「とりあえず、措置されたこの金額分の旅費伝票を作ってくれ。」
「いや、この年度末に誰がどこに行くんスか?」
「どこでもいい。人は、まずうちの部署。あと所属長。わかってくれ。これは必要悪なんだ。」

ちょっと、その言葉にカチンときた。

「必要悪って、誰に対しての必要悪ですか? わかってます? これ、全部税金なんですよね?」

まあ、大体の方はお察しのことかと思われるが、
これがいわゆる「カラ出張」てやつである。
 
直属の上司は、仕事もできるし、下の者とも対等の目線で先入観を持たず意見を求めたりできる、人として尊敬に値する人物だった。それだけにこの命令は哀しかったし、必要悪などというごまかし方も、正直、気に食わなかった。

私は納得できる説明を求め、上司は予算措置の詳細を語ってくれた。
上級官庁からの予算措置20万円のうち、10万円はその上級官庁にバックしろ、残る10万円は学校 (*1) の方で好きに使ってくれ、
なお、この旅費措置はうちの学校だけではなく、管内総ての学校に措置されている、と。

*1:学校:もう、あえてふせ続けるのもめんどくさくなったのでぶっちゃけると、当時、自分が配属させられていた所属部署は道立学校である。

要するに、上級官庁で年度末に余った旅費を使いきれないから、下の部署にまわして、その上前をはねるということだ。

うちの10万円はどうするんですか?
少々ふてくされ気味に問い質す私に上司は、PTA会費と連動した団体会計の通帳にプールする、そう答えてくれたので、ギリギリのところで納得した。そこにプールするなら、まわりまわって学校のために使える、つまりは道民のために使えるからだ。
もらった10万円を使って、みんなで泊付きの慰安旅行でも行こうか🎵
――なんて言われでもしたら、どうぶちギレたか想像もできない。

もうかれこれン十年前の話なので、今は公務員の世界もさすがにもう少しはマトモな世界になっていると思う。あくまで希望だけど💦

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

話がガラにもなくいささか重い話になっているので、強引に話題を変えることにする( ̄∀ ̄)

ネタ画像の人物、ご存じ俳優の香川照之だ。
歌舞伎役者・九代目市川中車としての顔も持ち、俳優としてもネタ画像の『半沢直樹』ほか、さまざまなドラマ、映画に出演している。
私生活では、ボクシングと昆虫をこよなく愛し、そこらへんを語らせ始めるとかなりエキセントリックな一面が露わになってしまうアヤしいおっさんでもある。

このアヤしいおっ……香川さんは、現在TBS系列で放送されている朝の情報番組『THE TIME』の金曜日のMCも担当している。

この番組では、7時になると、「シマエナガダンス」という、歌詞自体はすっごく前向きになれる良い歌詞にのせて、いささか表現に困るビミョーな振り付けのダンスをMC陣全員で踊るという、なんともシュールな約1分が全国ネットで流れるのだ。

月曜~木曜のメインMCを担当する安住紳一郎アナのやる気なさげなダンスもそれなりに味があってよいが、この香川照之バージョンは、逆に毎回テンションど高めで振り切っている。何はともあれ百聞は一見に如かず。

これは今年 (2022年) の4月22日ver.
動きとしてはこれでもまだ暴れてない方だと思う(^^ゞ

〽今日もいい日になるように
 いつでも笑って優しくね
 (ポポポポポポーン♪)
 今日もいい日になるように
 だれかに 笑顔で ありがとう

シンプルだけど、とてもいい歌詞だと思う。
(ダンスはともかくw)

ま、そんなこんなで
明日も、なるべく多くの人が
誰かに笑顔でありがとうと言える素敵な一日でありますよう😃


■ おまけ

今回の画像しりとり列車 (44両目) の前の車両です。タイトル「害虫駆除」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。おっちゃん嬉しさのあまりシマエナガダンスをフルパワーで踊りだします(o^-')b♪


こんなダラダラと長ったらしい記事に最後まで目を通していただき、その忍耐強さと博愛の御心にひたすら感謝☆です ありがとうございます ご覧いただけただけで幸甚この上なっしんぐなので サポートは、私なんかではなくぜひぜひ他の優れたnoteクリエイターさんへプリーズ\(^o^)/♪