微信图片_20190514135818

中国の地方都市のトイレ事情

 私が滞在しているのは福建省の省都、福州市です。タイトルにわざわざ地方都市とつけたのは上海や北京、広州などの大都市との違いが大きいからです。地方都市の間でも政策や発展状況で大きく違いがあるようです。

 中国の都市部でのトイレ事情は急速に改善されています。 私が来た2015年の頃には昔からの中国式の扉で仕切られていないタイプのトイレもありましたが 次々と改装され、現在(2019年末頃)はそのようなトイレを街中で見かける事は無くなりました。 すべてのトイレには管理人が常駐していて頻繁に掃除をしていて、トイレットペーパーも大体ついています。今では日本の公衆便所よりも綺麗なものも結構あります。こんなに綺麗になったトイレですが使用料は無料です。ヨーロッパでは有料のところも多くありますね。各地の政府が高齢者や所得が少ない人や農村から出てきた人等に対しての雇用対策の一環として行っている部分もあるのだと思います。公共事業として税金でまかなっているようです。

綺麗なトイレを見分ける

 常時管理されていると言っても管理人によって掃除のレベルはバラバラなので、掃除の程度もさまざまです。その中で綺麗なトイレの見分け方の目安として私が気にしているのは、床が濡れているかどうかです。どこも石やタイルの床で出来ていて、水でバシャバシャと掃除がしやすいようになっています。頻繁に掃除されているトイレはいつも濡れています。日本だとしっかり乾かしてほしい所ですが、こちらではこの床が濡れているということがイコール管理されていることを表していると判断しています。

トイレを借りれるコンビニは無い

 日本と違ってコンビニではトイレが借りられません。飲食店に入っても小さい所だとお店の中にないことも結構あります。その場合は「向いのあの店にあるよ」とか教えてくれます。そして向かいの店に行くと、まず断られることはないです。そもそもカフェとかに入ると、席に座っても何も注文しないで携帯で遊んでいる人や、他の店の食べ物を食べたりしているくらいなのでその辺りはかなり気楽です。代わりにいざ自分が商品を買って食べようという時に席がないとイライラしますが。
 また、食事に入ったお店で手だけ洗いたいときは、調理場の洗い場の水道を貸してくれます。これも日本だと衛生的に厳しいのでまず調理場に入れませんよね。
 最近トイレに非常に気を使っている店も増えてきました。空港にあるような、ボタンを押すと使い捨てビニールカバーが回るタイプのトイレをカフェで見たときは驚きました。

夜間は外で

 夜間は公共トイレは締まります。夜になると酔っ払いが吐いたり、政府が夜間の賃金まで払うと大変など、管理上仕方が無いことかと思います。それに暗いから外でしても良いんじゃない?という合理性も働いているでしょう。

公共トイレといえども24時間誰でも使えないといけない、というわけでもないこの辺りの柔軟さ、いい加減さが中国ぽいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?