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演劇ドラフトへのオタクの長文早口

 別に書かなくてもよかったんだけど、なんかメモしながら見ていたら、Twitterに収まりきらない長文になってしまったので、どうせならnoteに書いてやろうと思ってただ打っているので、別に何かとてもいいことが書いてあるわけじゃないので、読まなくても人生に一向に困らない駄文。
 ただのオタクの長文早口。(友達に送りつけたらそう言われた)


1.はじまるまで

・涼星くんの出ヲチ衣装素晴らしい。
 というか、私には涼星くんは真面目な印象のままで止まっていたので、
「こういう格好もお衣装も似合うのか、ほぅ……」という感想が大きい。
 素敵👏
 後、煽りが上手ね。
 でも、どこかのロックバンドで見たことがある煽りすぎて、「あなたはどこの畑を通ってきたの?」という気持ちになりました。音楽性とか気になる笑

・高野くんの黒髪長髪袴って似合いすぎてよ。
 黒髪ガチ勢のオタク喚起!
 いやあ和風美形すばらよなあ……

・染め様の座長挨拶での媚びに腕を感じてよき。
 ここから試合が始まってる笑
 周りのメンツがそそくさと乗れるのさすがよな(手堅すぎるメンツ)
 山ちゃんの「今のは審査に含まれません」って合いの手入れるのさすが。

・品行方正の治安が予想通りでありがたい。
 どんなことになってしまうのだ、あんなメンツ揃えて……って思ったんですけど、予想通りでとてもよいです👏
 座長挨拶の後の、映らなかったワチャワチャはとても気になったんですけど、何だったんです?

・推しに投票じゃなくて演劇に念押しされるのガチ感あって良
 いや本当、推しじゃなくて演劇を見てくれっていってくれる気持ちがこもっててよいです。
 そしてまあ、私、結果知った私からのアレなんですけど。
 この念押しがあって、あのチームが優勝するのはちゃんとオタクに見る目があったってことだからとてもよき。

・「演劇ドラフトスタート」というクソ長センテンス合わせられるオタクさすが


2.劇団『びゅー』

 そもそもにして、これがなんの話か理解できたオタクとそうでないオタクによって評価が分かれそうだなと思いました。
 追い風になっているのは、某単独行で同じ登場人物が出て来たところですが、神話の時代にはいろんな逸話があるので、それなりに知ってないとわからないこともあるよね……と思いました(歴史もだけど)。教養が試されている
 個人的には北川君がいい仕事をしたなって思いました。
 割と個性的(と書いて自由と読む)な役者さんの布陣の中で、北川くんが落ち着いて締めてくれたからなおのことまとまってた気がする。
 後、松島くんのガタイのよさで女の人役に違和感がないのは何の技術ですか……? 声かなあ……? うーん……。でも、アップで見ても違和感ないから、普段あの声に注目しがちなんだけど、松島くんって美形なんですね(今更の理解)。

 が、しかし。
「客を巻き込む舞台」いいアイディアすぎるんだけど、これはもうちょっと客席あったまってからやりたかったよね。わかるー!!!!
 このグループだけ、事前配信番組見たんですけど「一番は嫌だった」的なことを言ってた理由がよくわかりました。いやー、勝負って難しいね。役者や脚本の力じゃないことで左右されることもある。
 後、手拍子足踏みの難易度高くないですか?
 これは本当に現地のオタクと配信のオタクとで評価分かれるポイントだと思うんですけど、現地に行ったらできるくらいの難易度でした?
 配信だと、四方八方からバラバラのリズムが聞こえてくるのが正解だったのか、順繰りにやっていくのが正解だったのか、わからなかったなあ……と思ったのと。座ってる客が音の出る足踏みをするむずいやろ……と思ったんですけど、どうだったんですかね?

 それから最後、全部終わってからの間の空き方がちょっと締まらなくてもったいなかった……。
 あのレベルの役者さんでも、音楽もない、幕もない、だとなかなか「終わり」のタイミングがよくわからなくてモヤるんだなってのは新鮮な発見でした。間大事。

 そんで、これはもう配信だからしょうがないのポイントなんだけど。
 古谷くんと高野くんの踊ってる様子がはっきり映らなかった(見切れてた)のはかなりしょぼんだった……(´・ω・`)
 あれは現地が勝ちだっただろうなー! 見せ場ー!!!!


3.劇団『国士無双』

 国士無双のことはどう言っていいのかわからないけど。
 端的にまずいうと「私はこれが好きだ」と言っておこう。

 途中までは。

 いやー……なんというか……
 染谷俊之が自身に銃口を突き付けさせるところまでは非常によかった。非常に。

 そして、私は。

 そ こ で 終 わ っ て ほ し か っ た。(人の心がないので)

 なんだろうな。
 こういう場所なので、バッドエンド持ってくると得票数に響くっていうのはとてもよくわかるんですけど、後日談みたいなハッピーエンドいらないんだよなあ……この話のこの方向性だったら、最後までバッドエンドでいってほしかった。
「頑張っていれば幸せになるよ。頑張って!」
みたいなのいらないんだよなあ。疲れた大人なので。

「努力だけではいかんともしがたい現実がそこにはある」みたいな冷たい現実を突きつける感じにしてもよかったんじゃないかと。たがしかし票はほしいよな。わかる。
 難しいな。面白い面白くないじゃなくて、なんかもったいなかった。ただひたすらもったいない。

 でもまあ、サンタに銃口つきつけて殺せなかった彼はきっと、その行為がなくても手元の銃で人を殺せなくて、その後運命の通り死んでいて、サンタに二度と会うことは無いんだろうなって思うと底冷えのする冷たさを感じます。(どっちが本当に人の心がないのだろうか)

 あのサンタ(染め様)は本当に優しかったのだろうか……

 って考えてしまった。
 演者のレベルが高いから中身になんの心配が脚本の話になりがちよな。

 物としてはちゃんとまとまってたけど、ちょっと「驚き」が足りなかったという感想よな……。
 でもまあ、前半まあまあ大事なことを言ってるよね。
「いい子の価値観が古い」とかね。でも、それを活かしきれてなかったよな。


4.劇団『品行方正』

 やーめっちゃ飛び道具出してきたな……
 普通はこういう場所ではやらないであろう、ドタバタコメディ。脚本よりもキャラ優先。

 いやでも、「こうじゃない」んだよって思うんだよなあ……
 もっとゴリゴリの堅いザ・演劇! ってやつが見たかったというのはワガママかなあ……コメディでももうちょっとストーリー性を活かして演じる方法ってあったと思うんですよね。
 飛び道具過ぎてついてちょっときつかったけど、そこも含めてこれでいこうってなったのはこのメンバーなんだよな……と思いました。
 ただ、「勝負してました?」というのだけは伝えておきたい。
(やりたいことだけやったら客が満足すると思うなよ……的な)

 メンツのキャラ濃いけど、別の活かし方してほしかった感がすごい……
 まあでも、最後、三浦さんが「余計なことしない」って何回も言ったって言ってたから、スリム化してそれなのかあー……と思いました。

 でも、最後に加藤くんが「武道館でソロできたので本望です」みたいなこと言ってて、「武道館でソロ」って言葉の破壊力すげえな……って思いました。


5.劇団『一番星』

 とりあえず本編に関係ないけど、言わずにおれんので言っておく。
「御大の推しを教えてくれ」
 とまあ、すんげえ御大の煽りから始まったけど。

 えーっと、私これ、好きかも。

 まず。
 推しが武道館でアイドルになってくれるとか最高じゃん?
 とりあえず冒頭設定で、まず勝ちポイント1だなと思った。
 己の推しがアイドル役で武道館立ってくれるってなったら、それだけで感動して泣いちゃいそう。
 今回は我の推しはいないけれども、そういう風にオタクを思わせる設定を持ってこれたのすごいと思った。これは完全に発想の勝利。私は好き。

 次。
「アイドル禁止令」最高。設定が最高。
 オタクに「それなんてディストピア!?」って思わせるところが最の高。
 このテーマで何本か物語ができそう。
 後、「千里眼」じゃなくて「750里眼」にしてきたのはなんかもうナチュラルうまい。こういう言葉遊び大好き。

 トータルして面白かった。
 青春群像劇要素もディストピア要素もアイドルキラキラ要素も全部盛ったけど、バランス悪くないし。
 私はとってもよかったと思った。

 ただ、一つだけ言いたいのは、この演目だけじゃないんだけど!

 カ メ ラ ワ ー ク 悪 す ぎ !

 推しの決めポーズが移ってない!
 ソロパートが推しの腕で顔が隠れる!

 ダメ! ゼッタイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 いやあ、一度きりの舞台だし。
 センステだし、カメラワーク難しいのわかるんだけど!
 そこはもうちょっと頑張ってくれよー
 舞台のカメラマンじゃなくて、普段、ライブのお仕事をしているカメラマンさん連れてきた方がよかったのでは? と思っています(知らんけど)

 でも、あらまっきーだけがカメラワーク100点なのずるい。

 後、去年、舞台だけで完結する演目多かったと思うんですけど、2年目になって客席を巻き込むような芝居を入れてくるところが増えてきたなあとは思いました。某感染症のせいもあると思うから、これは時節柄もあると思うんだけど。

 順番考えるなら、この演目最初でもよかったも。
 この内容なら客は勝手にあったまるし、盛り上がれたんだろうなってちょっとだけ思ったり。(まあそこも運)

 編集長のおっしゃる「アイドルとしての説得力」わかるなあ。


6.劇団『恋のぼり』

 いや、なんというか……
 これが優勝! だったよ。。。
 私の中でも優勝だ。ガン泣きしたじゃん……。
 去年もだけど、これが最後の演目だったの「神様わかってる……」ってなるのなんなんだろうな……

 まずこのテーマに重たい話を持ってくるところがまずやばい。
 そして、それの主演が玉ちゃんであることがえぐい。
 私は沖縄でちょっとだけ小学校教育を受けたんだけど、「戦争教育」の重みが違う。ものすごくしんどくて重たい戦争教育をみんな受ける(少なくとも私はそう思った)
 それを知って、現在の状況下で、沖縄出身の俳優さんにこれをやらせることの意味は違う。
 どっちが案を出したのかは知らないけど、この時代のこのタイミングにこういう演目になったのは本当にすごい。
 演劇はエンタメでしかないけど、そのエンタメにも意味があるっていうことを示してくれているような作品だった。

 キャスト的にもその方向への舵はいくらでも切れたと思うのに、「初恋キラキラ」みたいな舞台にしなかったのは本当にすごいし、素晴らしい。

 そして、劇団名とタイトルが掛詞になっていてそれぞれに意味を持たせているそういう言葉遊びがちゃんと入っているのも憎い。遊び心を忘れてない。

「戦争」ってテーマだし。
「沖縄戦」だし。
 でもそれを「青春」に置き換えて。
 重くし過ぎなかったところも天才だと思いました。

 そしてこれが優勝だったのは、なんというか。

 結局のところオタクはいいものはいいってわかってるんだよな!

 ってところがサイコー! おぶ サイコー!

 私、舞台のオタクでよかった! って思ったよ。ガン泣き。

 なんかもう、「いい」って気持ちで胸がいっぱいで何が「いい」って言葉にしきれないんだけど。

「いいから見て!」って言いたいし。

 何度も言ってるけど、これは後世に残してほしいから、円盤を売れ(去年のも含めて)

 この時代にこの演劇があってよかったと思ったし、これ一回だけなのもったいないなって思った。完敗。
 この演目が最後だったから勝ったんじゃない。これは3番目でも4番目でも勝ったと思う(でも一番だったらわからないかもとは思う)


7.最後に。

プロデューサーとプロデューサーよりも偉い人へのお願い

 今年も演劇ドラフトを実施していただきありがとうございました。
 1日でいろんな舞台を思いもがけないメンバーでやっていただけるとても面白い企画で、来年もぜひ、期待しています

 その上でいくつかお願いがあります。

①円盤をください。

 何回も見たいから、頼むから円盤をください。去年のも含めて。

②ステショをください。

 毎回、毎回、衣装も凝っててとても素敵なので、手元に残したいです。ステショでいいからください。
 いや、本当マジで……(土下座)

 そしてこれが本命のお願いなんですけど。

③脚本を売ってください。

 この演目のコンセプトが
・15~20分の演目。
・大道具は使えない。
・キャストが5人でいい。
 って。
 めちゃくちゃ学生演劇向けじゃないですか?

 こんなものすごくいい台本、1日だけなのすごくすごくもったいないし。
 他の人にもぜひ、演じてもらいたいから、脚本売ればよくない!?
 こんな一流の脚本家に20分演劇の脚本書いてもらえるなんてそうそうないので。

 お願いだから売ってくれ。いいから売ってくれ。黙って売ってくれ。

 諸々、大人の事情は存在すると思いますけど、是非ともご検討いただけますと幸いです……。

 とりいそぎ①~③までセットでオタクに売って、利益出して、③だけ売るのって無理ですかね?(知らんけど)


 まあいろいろ書きましたけど。
 あらまっきープロデューサー、時期考えると、単独行やりながらこの打ち合わせこなしてたんだろうなって思うと、一社会人として背筋凍るよな……やばいやつ。

来年もぜひ、お願いします!!!!


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