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時雨

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こんにちは。時雨と申します。私の小説の得意分野は恋愛とホラー。特に日常の幸せが壊れていくのを描くのが好きです。苦手な方も多いと思いますが、共依存とか美しいと思うんですよね。人が人… もっと読む
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記事一覧

紫苑   時雨

生きていたはずの彼。 死んでいたはずの…

蒼穹 時雨 ③SNS・空・髪の毛

僕は空が好きだ。 だから僕はいつも空を撮る。 そしてそれをSNSに投稿する。 それが僕の日課だ…

囚われの愛 時雨

高校生活はかなり楽しんでいたと思う。 友人に囲まれて毎日放課後にカラオケとか行ったりして…

主人公になるには 時雨

この家の生活は私を中心に回っていた。 私がどこか行きたいと言えばお父さんが有給を取って連…

想い出の味 時雨

今朝は目覚ましの音よりも少し早く起きた。 割とすっきりとしていて目覚めがいい。 勢い良く開…

彼女の素顔 時雨

彼女はある日を境に冷たくなった。 僕が話しかけても無視するし、反応すらしてくれない。 何か…

僕と彼女と彼女 時雨

僕と彼女の朝食はわりと質素だと思う。 粗食を選んでいるとか、貧乏だからというわけではない。 2人とも、起きてからテキパキ動けるようになるまで時間がかかるから、早めに起きてもたくさん食べられないのだ。 白いご飯を茶碗に半分と味噌汁と漬け物と玉子焼き。 低いテーブルの前にクッションを敷いて向かい合って食べる。 テレビが点いていたり、いなかったり。 僕は25歳で彼女は23歳。 付き合って4年で同棲してから3年。 結婚しようかなんていう話が出ないのは僕も彼女もそういった形式的なもの