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あんまり頑張りすぎちゃだめだよ。

私は先日、スマホのメモ帳に恋人と好きなところを無心で書き綴った。
その間頭の中にいた彼はずっと笑っていて、彼の中の私もずっと笑っていて欲しいと願った。

彼は笑顔を絶やさない。
私にとってそれはとても尊敬できるところであると同時に、少し心配なところでもあるのだ。

いつだったか彼に
「貴方の笑顔が好き。だけど無理して作った笑顔は嫌い。」
と話したことがあった。
彼はそれをどう受け止めたのだろうか。

彼はなんだって我慢をしてしまうけれど、それにすら気がつけないような人なのだ。
心が曇ってやっと疲れていることに気がつくのだ。
例えば彼の心が麻痺してしまった時。彼の疲れに誰が気づけるのだろうか。
私は時々それがとてつもなく不安で心配になる。

私といる時の彼は本当にいつも笑顔で、私に甘い言葉を沢山くれる。
私が彼の力になれていることも、私が彼の笑顔の理由になれていることもわかっているのだけれど、いつも彼の笑顔を気にしてしまう。
それは決して私にとって苦ではないし、それで疲れていることに気がつけるのなら本望なのだ。

私は、自分が彼より頑張っているなんて冗談でも言えないほど彼の頑張りを知っている。
彼がどんな境遇でどんな思いで仕事に励んでいるかを知っている。
彼が私を頼って私に思いを教えてくれるから知ることができている。

それなら私にできることはひとつだけ。
彼がこの先も頼りたいと思えるような人になる。
これだけだ。

彼のようにはなれないとしても、彼とは違う場所で、同じ空の下で彼のことを思いながら頑張っている。
彼とは違う頑張りだけれど、怠けているよりはいいはずだ。

いつも笑ってくれる彼だから
言いたくなれば本音を語ってくれる彼だから
私は今彼と歩めている。
当たり前がどれだけすごいことなのかを考えさせてくれた彼だから、彼といる日々を大切にできている。

心から信じられる彼だから、好きでいられる。

いつも温かさをくれる彼に私も何かを返せるように。

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