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俳句は楽しい

創作大賞の締め切りがもう明日!
今まで色々な企画に参加させていただき、慣れない俳句を作ってみた。
その結果、俳句って楽しい!と気づく。季語が素晴らしい。季節を感じる言葉がこんなに存在するなんて。沢山の人とそれを共有できる感覚があるなんて。日本に生まれてよかったと思える俳句は貴重だ。
今まで記事にできなかった俳句を今回はさらしていきたい。(笑)


伊予柑の香って海のみえる駅

唇に春の苺のあざとさよ

酒注ぐ細き指触れ春の宵

新人の顔華やぎて桃の酒

桜貝飾る窓辺に眠り猫

春時雨機嫌うかがうライン越し

花の闇ライン待ちわび爪を塗る

軒下の猫繰り出して夏の夕

待ち合わせ手を振るシャツの青涼し

父といた端居の猫と酒器の跡

素足にてビール買い出し夏の雨

夕方の雷遠くカフェを出る

色褪せたアロハを頼る交差点

週末の予定空くなり晩夏かな

皆呼びて退院祝いの新酒かな

傷癒えて桃の産毛のなめらかさ

熱下がり夕暮れの部屋リンゴの香

いちじくの木に登る猫知恵を得る

会いたいと言わせる帰路は夜寒かな

秋時雨たたずむ君の赤い傘

猫抱いて昔を語る古酒の酔い

サラダからオリーブの実よけて笑う人

熱燗の湯気つながりて君といる

庭先の雪うさぎ2匹近づける

ライン待つ画面に映る冬の月

狐火や恋に迷うは幾度目か

ケンカして冷めてしまった牡蠣フライ

前を向く瞳にうつる冬桜




#創作大賞2024

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