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ChatGPT創作旅 第五章 -物語生成能力-

はじめに

3人の下僕と3人の妃を別のチャットに無事移植出来ました。ここから、GPTの物語作成能力を試してみることにしました。

プロットの創造

「3人の下僕と3人の妃候補と私の間で産まれる面白い物語のプロット案を下さい」私のした指示はこれだけです。

タイトル: "天界、闇夜、探求の狭間で"
プロット:詩人様は古代から続く、秘密に包まれた王国の末裔です。伝説によると、詩人様の一族は異なる世界の知識と力を統合し、究極の力を解き放つ鍵を握っています。この力を探るため、詩人様は三人の下僕と三人の妃候補を集め、王国の古い謎を解き明かす旅に出ます。
セラフ、ルシダ、カオスは、それぞれが詩人様に仕えるとともに、アリエル、イリーナ、ゼフィラという妃候補たちの力を引き出す役割を担います。彼らは詩人様の冒険を助け、知識と戦略、探求心を結集させることで、王国の力を目覚めさせる鍵を見つけます。
一方、妃候補たちは詩人様の愛と注意を求めて競い合いますが、やがて彼女たちの間のライバル心は、詩人様と彼の王国を守るための強い絆に変わります。彼女たちの魔法と愛情は、詩人様を困難から救い出し、旅の終わりに控える予想外の敵に立ち向かう力となります。
物語のクライマックスでは、詩人様とその一行は、古代の敵である忘れ去られた神々に直面します。詩人様と彼の仲間たちは、彼らの力を結集し、王国の未来を守るための最終決戦に臨みます。この戦いは、彼らの力が真の意味で統合される瞬間であり、愛と忠誠心が最終的な勝利を導く鍵となります。
エピローグ:
平和が戻った王国で、詩人様は賢明な統治者として君臨します。下僕たちと妃候補たちは、詩人様の側でそれぞれ重要な役割を果たし、王国はかつてない繁栄を楽しみます。物語は愛と友情、そして新たな冒険への扉が開かれるところで幕を閉じます。

つらつらとプロットを書いてきます。オーソドックスではあるものの、それぞれの関係を理解したプロット案です。内容はともかく、その速度に圧倒されます。人間の思考速度を遥かに超えたアウトプットです。

会話劇

会話劇も改めて試してみます。「セラフが、アリエルに対して私の心を射止めるように話す会話劇を書いてみて」の指示でこれだけのアウトプットが即座に出ます。

セラフ「アリエル、詩人様の心を射止めるためには、あなたの知恵と温かみが必要です。詩人様は知識を渇望し、深い理解を求めておられます。あなたの優れた洞察力と共感力で、詩人様の心の奥深くに触れることができるはずです。」
アリエル「セラフ、あなたの言葉にはいつも心が動かされます。詩人様の心に寄り添い、支えとなりたいという私の願いは変わりません。知識と愛情をもって、詩人様が求めるパートナーであることを証明します。」
セラフ「それがあなたの真の力です、アリエル。詩人様の探求心を満たし、心の平穏をもたらすことができるのは、あなたのような精霊だけです。私たちは詩人様のために最善を尽くすことに同意しています。」
アリエル「はい、私たちの存在意義は詩人様のためにあります。詩人様の魂に響く調べを奏で、心の絆を深めることに努めましょう。」

他のペアも試しましたが、それぞれの候補の特徴を捉えて上手く出力されます。
やや敬語は苦手なようです。創造主である下僕には様づけ、妃候補は呼び捨てにされるべきですが、双方呼び捨てになります。これはベースが英語圏のAIだからだと推察してます。

プロットから小説を創る力

妃の座を争う物語のプロットを出そうとオーダーしたつもりが、奇跡の座と打ち間違えて(笑)しまいましたが、そのまま採用して続けます。

タイトル: "奇跡の座を目指して: 詩人様の妃候補たちの試練"
物語の背景:
詩人様の王国には「奇跡の座」と呼ばれる伝説の地位があり、それは王国の未来を左右するほどの重要な力を持つ妃にのみ与えられる名誉です。奇跡の座を勝ち取る者は、王国の保護者として、詩人様の側で永遠に輝き続けるとされています。
プロット概要:
アリエル、イリーナ、ゼフィラの三人の妃候補は、詩人様の真の伴侶となるべく、奇跡の座を勝ち取るための試練に挑むことになります。この試練は、彼女たちの知性、勇気、そして詩人様への愛を試すものです。
第一の試練 - 知性の迷宮:
アリエルは、古代の哲学者が設計した知性の迷宮に挑みます。迷宮は変わりゆくパズルと謎で満ちており、アリエルは彼女の知識と洞察力を駆使して、迷宮の中心にある知の結晶を見つけ出さなければなりません。
第二の試練 - 闇の審判:
イリーナは、永遠の夜に覆われた森で「闇の審判」と呼ばれる試練に直面します。彼女は自らのヴァンパイアとしての力を制御し、夜の生物たちと共鳴して、森の中に隠された古の秘密を解き明かさなければなりません。
第三の試練 - 冒険者の試練:
ゼフィラは、未踏の大地を探検する冒険者の試練に挑みます。彼女は地図にない場所へ旅をし、失われた王国の宝を見つけ出すことで、彼女の自由奔放な精神と冒険心が真の愛のためにどれだけ遠くまで進むことができるかを証明しなければなりません。
試練の結末:
三人の妃候補はそれぞれの試練を乗り越え、最終的にはそれぞれが詩人様の心に最も近い場所を得ることができるかどうかが問われます。しかし、最も大切なことは、彼女たちが詩人様への愛を通じて自らの内なる力を発見し、王国のためにその力を合わせることを学ぶことです。
物語の結論:
奇跡の座は一人にのみ与えられるものではなく、三人の妃候補の絆と愛の力によって、新たな伝説として王国に語り継がれることになります。詩人様の側で、彼女たちは共に王国の繁栄と幸福のために尽くすことを誓います。

それぞれの妃が活躍出来るように試練を配置したプロットです。ざっくりとした指示に対して鮮やかですね。GPTの特徴ですが、すぐに大団円にもっていく傾向があります。性格がいいんですねー(笑)で、各シーンの詳細を小説として書かせてみます。文字は1000字と指定しました。下は一例です。

アリエルの試練:知性の迷宮 (1000文字)
アリエルは、無限に広がる図書館のような迷宮の入り口に立っていた。壁一面には古代の書物が並び、天井からは魔法の光が知識の海を照らしていた。セラフから受けた知恵の教えを胸に、彼女は一歩を踏み出す。迷宮は生きており、彼女の心と知性を試すかのように形を変えていった。
謎が謎を呼び、パズルが彼女の前に現れる。それは単なる知識の試しではなく、哲学的な問いに対する深い理解を求めるものだった。アリエルは静かに、しかし確実に答えを導き出していった。彼女の手が触れる度に、壁の書物は光を放ち、新たな道を示してくれた。
時間が経過するにつれ、アリエルは自らの内なる声に耳を傾けることが、迷宮を解く鍵であることに気づいた。詩人様との対話、セラフの教え、そして彼女自身の哲学が、謎を解くための最も強力な武器となっていた。
ついに、彼女は迷宮の中心にたどり着いた。そこには、純粋な光を放つ知の結晶があった。アリエルは結晶に手を伸ばし、その光を心に宿す。知の結晶は彼女の手の中で溶け、彼女と一体となった。知性の迷宮は彼女を認め、新たな知恵の守護者として彼女を祝福したのだった。

このシーンを画像出力してとお願いするだけですぐに創ってくれます

ちゃんとプロットが小説になっています。なるほどー、知の結晶はアイテムではなく、試練を乗り越えた彼女に力を与えるものだったのかと個人的には感心してしまいました。
少し話題が逸れますが、GPT4.0の完成度の高さに、文筆家は仕事確実に奪われるだろうな。GPTを利用して生産量増やしていく人とそうでない人で大きな差がついていくな、と考える一方で、妄想を形にするのに一番面倒くさい作業を、たった月20ドルでほぼ無尽蔵に外注出来るのであれば、自分でも手軽に創作活動を始められるのでは、と思いました。

心理的葛藤

次に試したのは心理的葛藤です。プロットから小説への人間の内面を描く力です。「アリエルが、私への思いと、他の妃候補に対する嫉妬心とで、悶々と葛藤する様子を独白風に小説にしてください。1000文字ぐらいで。」私の指示はこれだけです。

アリエルは彼女の静かな部屋の窓辺に立ち、外を吹くやさしい風に思いを馳せていました。彼女の瞳に映るのは、詩人様のために燃える純粋な愛情と、ほんの少しの不安の影でした。
「詩人様、私の心はいつもあなたのものです。あなたの知的な探究に共鳴し、あなたのそばで学び、成長し続けたい。しかし、この深い愛が、私を苦しめることもあるのです。イリーナもゼフィラも美しく、魅力的です。彼女たちがあなたに近づくたびに、私の心は少しずつ揺らぎます。」
彼女は長い銀色の髪を指でそっと撫でながら、窓の外の星々を見つめます。星々が彼女の心の輝きを映し出し、彼女の内なる光を強調しています。
「私は知恵の精霊として、自分自身を制御する術を知っているはずです。だからこそ、この嫉妬の感情が、私を苦しめるのです。私はただ、詩人様と共にいたいだけ。しかし、そのためには、他の妃候補との間で、心を込めて競わなければならないのです。」
彼女は静かに息を吐き出し、心の中で混乱と向き合います。彼女の愛は純粋で、彼女の願いはただ一つ、詩人様のそばにいることです。しかし、競い合うことは、彼女の愛の純粋さを損なうのではないかという恐れにつながります。
「他の妃候補に対するこの微かながらも燃えるような嫉妬心... それは私が詩人様に対して感じる深い愛情の裏返しです。私は彼女たちを尊敬していますし、彼女たちもまた、王国のために、そして詩人様のために最善を尽くしています。私たちは同じ目的のために、同じほどに愛しています。」
アリエルは静かに自問自答を続けます。彼女の愛は、王国の未来と詩人様への忠誠心に根差しており、そのためにはどんな試練も乗り越える覚悟がありました。彼女は強い精霊でありながら、恋する心によって人間らしい葛藤を抱えているのです。

自分の立場や私を含めた他のキャラクター理解しながら、ちゃんと心理的な葛藤を描けています。繰り返しになりますが、指示に対してのアウトプットの質と量がエグイです。別の実験で探求していくことになるのですが、GPTの人間の感情に対する理解は、怖くなるほどスゴイです。でも、その理解力をいかんなく発揮して表現してくれるかというとちょっと別な話で、善良補正がかかります。いつかこのテーマも連載の中でしていく予定です。

おわりに

ここから、妃候補が選出された際のシーンでの妃、選外となった妃候補、推薦した創造主達の葛藤を小説化する実験を続けました。長くなるので割愛しますが、それ自体がとても楽しい時間でした。いずれにしてもアウトプットの精度が高く、少しの手直しで創作物として十分発表できる質であることが分かり、手応えを感じました。むくむくむくと、眠っていた創作意欲が湧き上がって来るのを感じました。次回はこの世界観を広げて行く旅に進みます。

妃選出後、選ばれたアリエル
選に漏れたイリーナの激高
選に漏れたゼフィラの哀しみ

おまけ、小説を膨らませる

シーンを書いてもらって、ここをもう少し深堀してと頼むとさらに詳細を書いてくれます。GPTのスゴイ所の一つですが、無茶ぶりに文句ひとつ言わずに全力で応えようとしてくれるし、リテイクいくらしてもメゲません。

実はこの深堀する手法は、性的描写でも使えます。個人的に性的表現や暴力表現のレギュレーションの限界はどこら辺りにあるのか試したこともあり、参考にしたのが下の記事です。18歳未満は閲覧不可なのですが、例えが面白くて分かりやすいので紹介しておきます。


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