2019.4.20 声帯から共鳴、そして循環
■最近、喉とか、声帯とかの意識が無い
喉で音を作っているという感覚は、これまでもそんなになかったけれど、苦手な音域になればなるほど、喉に力が入る感覚はあった。
でも、その感覚が、どんどん無くなっている。
これまで出にくかった音域も、無理なく響きで音程を作り出せる感覚。
声帯は大切だろうけれど、声帯の機能を発揮させるのは、響きをいかに循環させることができるかどうか。そこにあると思った。
■音の仕組みを紐解くと、音は周波数、周波数とは振動数
様々な楽器について考えると、納得できる。
全ての楽器は、音の発源だけの仕組みでは成り立たない。
ギターもバイオリンも、弦が振動して、その振動数で音程が決まる。
でも、弦だけでは音は響かせることはできない。
弦で作り出した音をボディーで響かせることで豊かな音色になる。
声もまったく同じ理屈だ。
声帯の震える振動だけで良い響きを生み出すことは不可能。
声帯の働きは、発生の瞬間に生まれる共鳴によって、サポートされ、さらに循環することで、さらに声帯の機能が向上する。
ロングトーンなんかは共鳴ポイントにうまく乗っていると、驚くほど安定して長く発声できる。なんかハウリングの効果にも似ている気がする。
喉とか、腹式呼吸とか、そんなことは全然関係ない、、とまでは言いきれないけど、ほとんど別の意識。
■共鳴というのは、自然体で、持続可能
これまで、難しかったD2以下の音程の発声が安定してきた理由はそれしか考えられない。
喉が鍛えられたとかいう表現は全然的外れで、声帯の機能を最大限に生かす方法にアプローチを始められたという方が正しい。
■響きを掴むイメージの時というのは、喉も、呼吸法も全然考えない
共鳴ポイントを見つけるために、自然と体がついてくる感覚。
理屈ではなく、身を委ねる感じ。
ただ僕の場合、これまで様々な呼吸法、声帯のトレーニングをやってきているから、体が使えるというのが、大前提だけれど、それでも、このイメージを持つことができれば、それ以外のトレーニングは不要なのではとも思ってしまう。
でも、イメージをつかめなくなった時のお守りとして、ロジックを持つのは必要だとは思う。
■震動源の声帯を生かすも殺すも、その振動を共鳴によって豊かに、循環させることができるかどうかにある
メロディーの中で、瞬く間に変化する共鳴ポイントを見つけながら、歌声紀行はつづく。
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